こう思うことはありませんか?
もし一つでも心当たりがあれば、この記事がきっとあなたのモヤモヤを解消してくれます。実際に、私がサポートしている生徒さんは、この記事にあるテスト勉強法を実践して、
- たった1回のテストで30点台→80点を超えたり
- 5科目合計で100点以上点数を伸ばしたり
など、大変身に成功した人が何人もいます。
でも、別に特別なことはしていません。魔法使いにしか使えないような特別なノウハウではなく、むしろテスト勉強の超基本的なコツばかり。誰にでもできます。
というわけで、今回は「中学生のための定期テスト勉強法」について高得点を取るための全手順を解説します。
正しいテスト勉強法を身につけるべき3つの理由
なぜ正しい勉強法を身につけることが大事なのでしょうか?
それは「がむしゃらに勉強を頑張っても結果が出ない」からです。サッカーがうまくなりたいのに、バスケのドリブルの練習をしている人を見たらどう思いますか?
って思いますよね。勉強でもこれと同じことがよく起こっています。本人は頑張って勉強しているつもりですが、まったく的外れな勉強になっている人が実際にいるのです。
あなたは大丈夫ですか?
- テスト前になってもノートを色ペンでキレイにまとめている
- 問題集は1回解いて○つけしたら終わり
- 分からないところは答えを丸暗記することがある
もしこれらに当てはまっていたら、ちょっとヤバいかもしれません。
でも、正しい勉強法を身につけてから勉強を頑張れば、勉強した分だけ点数が上がります。頑張りが空回りすることもありませんし、時間を無駄にすることもありません。頑張った分だけ点数につなげるには、正しい努力の仕方を身につけてください。
全教科に共通するテスト勉強のコツ
テスト勉強を始める前に、まずは全科目に共通する勉強法について知っておいてください。
特に大切な5つのポイントだけに厳選しました。このポイントさえ守っていれば、勉強した分だけ成長できます!
- テスト勉強のコツ1:勉強とは何か?を知る
- テスト勉強のコツ2:学校のワークを中心に勉強を進める
- テスト勉強のコツ3:復習を事前に計画しておく
- テスト勉強のコツ4:「分かったつもり」に注意!
- テスト勉強のコツ5:自分の「現在地」を常に確認する
テスト勉強のコツ1:勉強とは何か?を知る
まず始めに一番基本から覚えておいてください。「勉強とは何か」です。
一体何をしたら勉強したことになるのか、考えたことはありますか?問題集を解いたり、教科書を読んだり、単語を覚えたり…。それももちろん勉強なのですが、ここではシンプルに次のように覚えておいてください。
もともと自分ひとりではできなかった問題を、自分ひとりで「できる」ようにすれば、勉強したと言えます。裏を返せば、もしいくら自分では「頑張って勉強した」と思っていても、自分ひとりで「できる」ようになっていなければ、それは勉強したとはいえません。
最近、いつ勉強しましたか?ちょっとそのときのことを思い出してみてください。最終的に、自分ひとりで「できる」ようになりましたか?
もし自信を持ってYES!と答えられないなら、もしかするとそれは「勉強したつもり」になっているかもしれません。勉強するときはいつも、「できない」から「できる」に変わっていなければなりません。
問題集を2ページ解いたら、その2ページにある問題はすべて、自分ひとりで「できる」ようにしましょう。
ちなみに、「できる」に変えられたかどうかは、
- 自分ひとりで
- スムーズに
- 正解できる
この3つのチェックポイントすべてOKだと思ったら、それは「できる」に変えられたと思って構いません。勉強するときはいつもこの基準を守って勉強を進めましょう。
テスト勉強のコツ2:学校のワークを中心に勉強を進める
勉強を効率的に進めるために、何を使って勉強すればいいか分かりますか?
答えは、問題集です。特にテスト勉強の場合は「学校のワーク」を使うことをオススメします。なぜなら、定期テストでは学校のワークから出題される傾向が高いからです。学校のワークさえきっちり仕上げておけば、80点は取れます。
私の1:1レッスンでは、ワークをテストまでに仕上げるということに集中していますが、それができれば実際に皆さん80点は超えてきます。
一つだけ注意しておきたいのは、学校のワークは「提出物」になるケースが多いということ。提出物は、ワークに直接書き込んで提出しますよね?これだと繰り返し復習ができません。ですので、直接書き込んで提出しなければならない場合は、事前にコピーを取っておきましょう。
学校のワークの使い方については、こちらの記事も参考になるはずです。
テスト勉強のコツ3:復習を事前に計画しておく
テスト勉強の計画を立てていますか?その予定通りにいくことはありますか?はっきり言って計画を立てることほど難しいことはありません。なぜなら、ほとんど予定通りにいくことはないからです。
うまくいくテスト勉強計画やスケジュールについては、後ほど詳しく解説するので、ここでは一番大事なことだけお伝えします。テスト勉強の計画を立てるとき、事前に復習する時間を確保しておいてください。
小難しい話なのでサクッと終わらせますが、人間の脳は「繰り返し出会う情報」を覚えようとする性質があります。
自分の家の住所、覚えていますよね?それは何度も出会っているからです。何度も出会う情報を、脳はしっかり覚えてくれるのです。反対に、一度覚えたと思っても、しばらく出会わない情報はいつの間にか忘れていってしまいます。
テストに向けて覚えたいことは、何度も復習しなければなりません。
でも…
って状況になってしまいますよね。こうなると、覚えられなくても仕方がありません。テストで点数を取れないのは、あなたが頑張っていないからじゃないんです。復習できていないからなんです。
ひと言で言えば、テストまでにしっかり復習して「できる」状態をキープできれば勝ちです。
テスト勉強のコツ4:「分かったつもり」に注意!
これは「分かったつもり」になってしまっています。分かったつもりのまま、テストを受けたら悲惨なことになってしまいますよね…。
でも、これは本当に気をつけていないと誰にでも起こることです。
これは、特に塾に通っている人に起こりがちです。塾で分かりやすく教えてもらうと、自分では分かった気になるのですが、そこで自分はもう「大丈夫」と油断してはいけません。
分からないところを教えてもらったら、次の2つのことを実行してください。
- なぜその答えになるのか?を自分の言葉で説明する
- 実際に自分ひとりで解いてみる
教えてもらったあとで、本当に分かっていたら、なぜその答えになるのかを説明できます。もしうまく説明できなければ、それは「分かったつもり」になっているということ。もう一度教えてもらいましょう。
うまく説明できたら、実際に自分ひとりで解けるかどうか確認しましょう。自分ひとりで、スムーズに正解できたらOK!もう「分かったつもり」を脱出できています。
テスト勉強のコツ5:自分の「現在地」を常に確認する
自分の「現在地」を常にチェックできていますか?
この図を見てください。
大きく3つの段階に分かれています。現在地を確認するとは、この3つの段階のどこにいるのかをチェックするということです。
- 今自分は「できない」にいるのか?
- 「分かる」までは来ているのか?
- もう「できる」ようになっているのか?
といった具合に、自分がどの段階にいるのかについて、常に自分に問いかけてください。これは1問ずつチェックする必要があります。
例えば、
といった具合に、1問ずつ自分がいる段階を見極めるのです。現在地を把握できていないと、どうなるでしょうか?自分が「できる」に変わっているかどうかさえ、分からないということです。
もう一度、コツ1でお話したことを思い出してください。勉強とは、「できない」を「できる」に変えることです。「できる」に変わったかどうか自分で把握できていないなら、それは勉強したとは言えませんよね。
と思うかもしれませんが、実はこれは一番みんなができていないことです。今回のコツの中で、ダントツで一番難しい。なぜなら、一歩離れたところから自分を見つめ直さないといけないからです。
人はみんな自分のことを客観的に見るのが苦手。だから自分の現在地を知っているつもりでも、実はまったく見当違いだったなんてことはザラです。スマホのGPSはとても正確に自分の現在地を示してくれますが、自分のGPSは壊れていると思っておきましょう。笑
それぐらい慎重に、いつも自分の現在地をチェックするようにしましょう。
科目別!英数国理社5科目の定期テスト(中間テスト)勉強法
ここでは、科目別の定期テスト勉強法について解説していきます。
まずは中間テストの科目である主要5科目の勉強法からいきましょう。
英語の定期テスト勉強法
英語のテスト勉強法でやるべきことは、大きく3つあります。
- 単語の暗記
- 文法のマスター
- 教科書本文の日本語訳
それぞれのポイントを解説していきます。
単語の暗記
単語については、テスト範囲にある単語の読み、意味、書き(スペル)をすべて暗記することを目指しましょう。
まず単語を覚えていなければ、英文が読めることもないので、最初は単語の暗記からスタートすることをオススメします。
文法のマスター
続いて、文法についてもテスト範囲の文法事項をすべて使いこなせるようにしましょう。
英文法について理解できていないところは、自分で調べたり、人に聞いたりして、自分の言葉で説明できるようになるまで理解を深めましょう。説明できなければ理解できているとは言えません。
理解できたら、次はその文法知識を使いこなせるように練習が必要です。学校のワークを使って文法問題を練習しましょう。間違えたところは、なぜその答えになるのか、文法的に説明できるようにしてください。丸暗記で答えだけ正解しても意味がありません。
学校のワークだけでは、練習量が足りないと感じたら、市販の教材でも教科書に準拠した問題集があります。これらの問題集を活用して文法問題を練習し、使いこなせるようにしましょう。
教科書本文の日本語訳
教科書本文の暗記については、テスト範囲にある教科書本文を日本語に直せたらOKです。
まずは、本文をスラスラ読めるように練習しましょう。発音が分からないのに、日本語に直せるはずがありません。まずは音読です。教科書の音読をすることでリスニングの対策にもなります。
最近の教科書では教科書にQRコードがついていて、本文のリスニングが可能になっていると思います。このQRコード活用して教科書本文をスムーズに読めるようにしておきましょう。
教科書本文が音読できるようになれば、続いてその日本語に訳せるようになりましょう。一文ずつ、日本語に訳していく練習をします。
最終的にすべての文を日本語に直せるようになれば、もうテスト対策はバッチリです。
- テスト範囲のすべての単語が読めますか?
- それらの単語の意味がすべて言えますか?
- 単語の意味(日本語)を見て英単語が言えますか?
- それらの英単語のスペルを正しく書けますか?
- テスト範囲のすべての文法事項について自分の言葉で説明できますか?
- 問題集でミスをした問題を「なぜその答えになるのか」文法的に説明できますか?(=丸暗記になっていませんか?)
- テスト範囲のすべての教科書本文がスラスラ音読できますか?
- 教科書本文を一文ずつ日本語に直せますか?
- 最終的に、学校のワークを自分ひとりで正解できるようにしましたか?
英語のテスト勉強法については、こちらの記事により詳しく解説しています。参考にしてみてください。
数学の定期テスト勉強法
ここでは数学の定期テスト勉強法について解説します。
数学においては、
- 答えに至るまでの手順を暗記する
- その手順を実行する理由を説明できるようになること
- ミス無くその手順を実行できるようになること
といったポイントを押さえて勉強を進めてください。
答えに至るまでの手順を暗記する
数学の勉強で一番初めに知っておかなければならないのは「同じ問題は出ない」ということ。答えを覚えても意味がありません。解き方を覚えなければならないのです。
つまり、答えに至るまでの手順をまずは覚えなければなりません。これは料理のレシピと一緒で、数学にも解き方のレシピがあります。そのレシピをまずは覚えましょう、ということです。
その手順を実行する理由を説明できるようになる
つづいて、そのレシピの手順を「なぜこのタイミングで実行するのか」について理由を知っておかなければなりません。
例えば、カレーづくりなら最初に野菜を切っておいてから、鍋に入れますよね?鍋に入れた後で野菜を切る人はいません。始めに野菜を切っておくことで、野菜が煮えやすくなりますし、味もしみこみやすくなるからです。
これと同じように、数学においてもレシピを実行する手順に理由があります。なぜこのタイミングで点Cの座標を出すべきなのか?なぜこのタイミングで底面積を出す必要があるのか?といったように、手順を実行する理由を突き止めてください。
その理由をうまく説明できないようであれば、分かったつもりになっているかもしれません。人に聞くなどして説明できるようにしましょう。
ミス無くその手順を実行できるようになる
ここまでクリアできたらもう理解できています。あとはミスなく解けるように、練習を積んでいきましょう。ミスなくスムーズに解けるようになればバッチリです。
これらが数学の勉強をする上で外せない3つのポイントです。
以上を踏まえて、定期テスト勉強を進める3ステップを紹介します。
ステップ1:授業を受ける(学校、塾、動画講座など)
数学は理解していないと解けない科目なので、まずは理解している様態を目指す必要があります。もし学校の授業だけでは分からないという場合、最初に授業を受けて理解をしましょう。
学校の授業でもう分かっているという人は、ここは飛ばしてもかまいません。
最近では、塾はもちろん、スタディサプリやYoutubeでも分かりやすい授業が手軽に受けられます。これらを活用して、解き方の手順を覚えること、その手順を実行する理由を説明できるようになることを目指します。
ステップ2:問題集を解いて×直しをする
こうして解き方を理解できたら、つづいて問題演習です。学校のワークにある問題を解いてみましょう。
バツになった問題は解き直しをしましょう。このときに、上で解説したポイント1・2を守って解き直しをしてください。
- 答えに至るまでの手順を暗記する
- その手順を実行する理由を説明できるようになる
これらをクリアできたら、バツになった問題もしっかりと理解できているということです。
ステップ3:正確かつスムーズに解けるまで反復練習をする
最後は正確かつスムーズに解けるようになるまで練習しましょう。学校のワークがすでにバッチリ仕上がっているという方は、市販の問題集を活用して、演習量を増やしましょう。
最終的にミスなくスムーズに解ける状態まで仕上がっていれば、テスト本番で高得点が期待できます。
数学のテスト勉強法についてはこちらの記事も併せてお読みください。
- 理解していない範囲を動画講座などを使って理解できましたか?
- その範囲を自分の言葉で説明できるようになりましたか?
- 問題集を解いて自分の分からないところを見つけましたか?
- その分からないところを、答えに至る手順を暗記しましたか?
- その手順を実行する理由を自分で説明できるようになりましたか?
- スムーズに解けるようになるまで練習しましたか?
- 最終的に、学校のワークを自分ひとりで正解できるようにしましたか?
国語の定期テスト勉強法
ここでは国語の定期テスト勉強法について解説します。
国語の定期テストでやるべきことは、
- 漢字の暗記
- 文法の学習
- 教科書本文に出てくる言葉の暗記
- 教科書本文の問題演習
の4つが主なものです。
漢字の暗記
漢字の暗記はまず、事前に何も見ずにいきなりテストのつもりでで解いてみてください。そこで×だったところを暗記すれば、その分だけ点数が伸びます。
暗記についてはこちらの記事でも解説していますが、基本的には「テスト形式」で「何度も繰り返す」というのが基本となります。
見て覚えたり、繰り返さなかったりすると、なかなかテスト本番まで長持ちする記憶にはなりません。
漢字のワークなどは書き込みで提出する場合が多いですが、事前にコピーを取って、繰り返しテストできるように準備しておきましょう。
スムーズに思い出せるようになったと感じたら、一旦自分にOKを出してかまいません。とはいえ、時間が経てばまた忘れるので、あらためて復習する機会をつくるようにしましょう。
文法の学習
文法については、なかなか自分ひとりで学習を進めることが難しいです。まずは学校の授業をしっかりと聞いて、できるだけ学校で理解を深めるようにすることがまず大切です。
それでも分からない場合は、人に聞いたり、動画講座などを活用して、まずはしっかりと理解することを大切にしてください。
理解するとは、自分の言葉で説明できるということです。なぜそうなるのか説明できなければ、それはなんとなく正解しているだけ。まだ自分にOKを出してはいけません。
理解できたと思ったら、文法問題を解いてみてください。学校の文法ワークを使うのがベストです。
文法ワークを使って勉強するときは、事前に何も見ずテスト形式で解きます。そこで分からなかった問題、間違えた問題が自分の「できない」ところ。これを「できる」に変えたら、その分だけ点数が取れるようになります。
間違えた問題は、「なぜその答えになるのか」説明できるかどうかチェックし、説明できないと感じたら、そこは「分かっていない」ところです。人に聞いたり、調べたりして、説明できるようにしましょう。
最終的に間違えた問題をもう一度解き直し、すべてスムーズに正解できたら自分にOKを出しても構いません。
教科書本文に出てくる言葉の暗記
定期テストでは、教科書本文から出題されることがほとんどです。この教科書本文に出てくる言葉で、自分の知らない言葉をまずは覚えてしまいましょう。
やり方は簡単で、教科書本文を読みながら知らない言葉、読めない言葉に○をつけます。最後まで読み終わったら、○をつけた言葉を調べましょう。
学校の教科書、授業ノートに書いてあることも多いのでまずはそこをチェックしましょう。あるいは『教科書ガイド』には、重要語句としてまとめてくれてあるので、これを購入すれば調べる手間もかなり省けます。
知らない言葉の意味を調べたら、漢字の暗記と同じやり方で、テスト形式で暗記を進めましょう。
教科書本文の問題演習
定期テストでは、学校で習った物語や論説文について、内容を理解しているかどうかをチェックするような問題が出ます。この教科書本文にある内容を理解しておかなければなりません。
何度もしつこいですが、理解しているというのは「なぜそうなるのか説明できるということ」です。
例えば、『握手』という物語がありますが、終盤にルロイ修道士が強く手を握るという場面があります。これについて、「なぜルロイ修道士は強く手を握ったのか」ということが説明できなければいけないのです。
強く手を握ったという「行為」について、その背後にある「理由」を突き止めるのが国語の勉強においては重要なポイントです。
ただ、教科書本文をすべてこんなことをしていたら、時間がいくらあっても足りません。ですので、学校のワークや市販の教科書準拠のワークに載っている問題だけに絞って勉強するのが効率的です。
- 漢字の暗記はすべて完了しましたか?
- 文法のルールを自分の言葉で説明できますか?
- 教科書に出てくる言葉をすべて調べて覚えましたか?
- 最終的に、学校のワークを自分ひとりで正解できるようにしましたか?
理科の定期テスト勉強法
ここでは理科の定期テスト勉強法について解説します。
理科の定期テスト勉強をする際のポイントは、大きく2つ。
- 基本語句・公式を暗記する
- 原因と結果を理解する
要するに「暗記」と「理解」の2タイプに分かれますよ、ということです。
暗記だけで乗り切ろうとしてもダメだし、基本的なことを覚えないまま理解しようとしてもダメってことです。ものすごく当たり前なことですが、めちゃくちゃ大事です。
基本語句・公式を暗記する
まず暗記については、もうこの記事でも何度も紹介していますが、テスト形式で繰り返すことを大事にしてください。
ワークには一問一答形式で「基本語句」を確認するパートがあるはず。まずはこれをしっかり暗記しましょう。この基本語句が覚えられていないのに、先に進んでも理解できません。
公式もこれと同じです。まずは公式をスムーズに使えるようにしましょう。僕はスプラトゥーンというゲームをよくやっていますが、そのゲームには色んな種類の武器が出てくるんですね。
その武器を使ってステージをクリアするのですが、慣れていない武器だとすぐに敵にやられてしまいます。理科の公式を使う問題もこれと同じで、まずは公式を使えるようになっておかなければなりません。
原因と結果を理解する
公式が使えるようになったら、実戦問題に移るようにしましょう。
実戦問題では、原因と結果のつながりを理解しなければなりません。理解するとは「なぜそうなるのか」説明できるようにすることです。
例えば、「ビーカーにフタをすると、中で燃えていたろうそくの火が消えた」という問題文があったとしましょう。
これを読んだときに「ふーん、消えたんだ」ではダメです。「なぜフタをしたら火が消えるんだろう?」と考え、その原因を突き止めなければなりません。
つまり、
結果:フタをしたら火が消えた
⬇︎
原因:フタをしたことで酸素不足になったから
といった関係が見えていなければなりません。
このように、原因と結果のつながり、なぜそうなるのかについて突き止めながら勉強を進めていきましょう。
学校のワークを使うのがオススメ
理解の定期テスト勉強では、学校のワークを使って進めるのが良いと思います。学校のワークはたいてい基礎→応用→実戦といったように、難易度によって分かれているからです。
上で書いたように、まずは基本語句の暗記と公式を覚えなければなりません。学校のワークの「基礎」パートにまとまっているので、ここをまずはしっかりと覚えましょう。これが覚えられていないのに、先に進まないようにしましょう。
ワークの基礎パートがバッチリ覚えられたら、応用や実戦パートに進みましょう。これらのパートでは、原因と結果を理解していないと解けない問題ばかりです。
ワークをまずは何も見ずに解いてみて、自分が理解できていないところを見つけましょう。見つかったら人に聞いたり自分で調べたりして「なぜその答えになるのか」について、説明できるようにしましょう。
説明できるようになれば、それはもう理解したと言えます。こうしてすべてのパートを理解し、ワークで×がなくなるまで繰り返しましょう。
理科のテスト勉強法についてはこちらの記事も併せてお読みください。
- 基本語句をすべて暗記できましたか?
- 公式を暗記し、使えるようになりましたか?
- 基本語句・公式を覚えてから応用・実戦問題に進みましたか?
- 応用・実戦問題で答えを丸暗記になっていませんか?
- 原因と結果を理解し、自分の言葉で説明できていますか?
- 最終的に、学校のワークを自分ひとりで正解できるようにしましたか?
社会の定期テスト勉強法
ここでは社会の定期テスト勉強法について解説します。
社会の定期テストでは、基本的に暗記すれば80点は取れるようになっています。よっぽどテストが難しい学校ではない限り、学校のワークにある問題をすべて覚えれば80点は取れます。
社会のテスト対策はシンプルに考えてかまいません。学校のワークを仕上げることに集中してください。
その他に「都道府県の白地図」とか「日本国憲法前文」など、例外的にプリントが配られることもあります。その場合はもちろんそのプリントにも取り組みましょう。
ただ、基本はワークを1冊仕上げ切れたら十分です。ワークの仕上げ方については、こちらの記事が参考になると思います。
テスト勉強における暗記のコツ
効率的に暗記するためには3つのポイントがあります。
- 思い出す練習をする
- 繰り返す
- 印象に残す
という3つです。このポイントを守って暗記すればスムーズに頭に残っていきます。
これらのうち、まず守ってほしいのは「思い出す練習をすること」です。
暗記が苦手な人は見て覚えようとします。教科書とずっとにらめっこしているんですね。これはあまり効率的な覚え方ではありません。思い出す練習になっていないからです。
テストに割く時間を増やしましょう。1分間見て覚えたら、残りの4分でテストを繰り返したほうがよっぽど記憶に残ります。最終的に「スムーズに思い出せる状態」がつくれていたら自分にOKを出してください。
このあたりの効率的な覚え方については、社会のテスト勉強法により詳しくまとめてあるので参考にしてみてください。
- 学校のワークを中心に勉強を進めていますか?
- 暗記するときに「見て覚える」時間を長く取り過ぎていませんか?
- 何度もテストを繰り返してスムーズに答えられるようになりましたか?
- 最終的に、学校のワークを自分ひとりで正解できるようにしましたか?
科目別!副教科の定期テスト(期末テスト)勉強法
期末テストや学年末テストになると副教科のテストが入ってきますね。
主要5教科は上で解説したので、ここでは音楽・美術・保健体育・技術家庭といった副教科(実技教科)の勉強法について解説します。
副教科(実技教科)のテスト勉強のコツ
まずは副教科全般に当てはまる勉強法を3つ紹介します。
副教科テスト勉強のコツ1:授業中に先生が話している内容をよく聞く
副教科のテストについては、主要5教科と違って学校や先生によってテストの傾向が大きく変わります。
ですので、正直なところ市販の問題集があまり当てになりません。まったく役に立たないというわけでもないのですが、どうしても勉強効率は落ちてしまいます。
副教科のテスト勉強を効果的に進めるためには、授業中に先生が話している内容をよく聞いておきましょう。
授業を聞くのは当たり前のことですが、副教科だからといって少し手を抜いてしまっていませんか?
副教科のテストは先生がオリジナルな問題を作るので、授業中に先生が話している内容がめちゃくちゃ出ます。
また、音楽ならアルトリコーダーの運指など、授業で実技として取り組んだ内容も出題されやすいです。
裏を返せば、しっかり授業に取り組んでいたら高得点を取りやすいとも言えるので、まずは授業に積極的に参加することを大切にしてください。
副教科テスト勉強のコツ2:テスト対策プリントを仕上げる
期末テストの前になると「テスト対策プリント」が配られたりしませんか?
なければワークを中心に進めることをオススメしますが、場合によってはテスト対策プリントを作ってくれる先生もいます。
このテスト対策プリントは先生がテスト勉強用に作っているものなので、バッチリ仕上げましょう。ほぼここから出ます。これを仕上げておけば80点はまず超えます。
ただ、実際には仕上げるのが難しい。なぜなら期末テストではテスト科目が9教科になるので、テスト前は時間がないからです。
結果的に副教科の勉強は後回しになりがちです。これを回避するためには、テスト勉強を余裕を持って進めるしかありません。中間テストよりも1週間早めに動き出す意識を持っておきましょう。
副教科テスト勉強のコツ3:先生の傾向を分析する
副教科(実技教科)は先生によって傾向が大きく変わるので、出題傾向を自分で分析することをオススメします。
などなど、先生独自の傾向を研究してください。その先生の初めてのテストだと対策できませんが、2回目以降は有効な方法です。
音楽の期末テスト勉強法
ここでは、音楽のテスト勉強法について解説します。
基本的には、上で紹介した3つの対策を中心に進めてください。そのうえで、出題されやすいポイントを紹介します。
- 作品名と作曲者名
- 作曲者の生まれた国や都市
- 作曲者が活躍した「音楽史の時代区分」(バロック音楽、ルネサンス音楽など)
- 曲の拍子
- 曲の演奏形態(独唱、輪唱、二重奏など)
- 歌詞の穴埋め問題
- 「音高の変化」を表す音楽記号(#シャープ・♭フラットなど)
- 「音の強弱」を表す音楽記号(ppピアニッシモ・mfメッゾフォルテなど)
- 「演奏の仕方」を表す音楽記号(スタッカート、アクセントなど)
- 「速度」を表す音楽記号(アンダンテ、リタルダントなど)
- 楽器の名前
- 楽器の各部分の名前
- アルトリコーダーの運指
美術の期末テスト勉強法
ここでは、美術のテスト勉強法について解説します。
基本的には、上で紹介した3つの対策を中心に進めてください。そのうえで、出題されやすいポイントを紹介します。
- 作品名と作者
- 作者の生まれた国と時代背景
- 作者の画派(ロマン主義、印象派など)
- 美術史とその特徴(ルネサンスの特徴など)
- モダンテクニック
- 建築物の建築様式
- デザインの構成(シンメトリー、グラデーションなど)
- 色彩に関する知識全般(三原色、明度など)
- 文字の書体と特徴(明朝体、ゴシック体など)
- 道具の名前と使い方(彫刻刀、筆など)
保健体育の期末テスト勉強法
ここでは、保健体育のテスト勉強法について解説します。
基本的には、上で紹介した3つの対策を中心に進めてください。そのうえで、出題されやすいポイントを紹介します。
- スポーツ(競技)のルール
- スポーツ(競技)の反則
- ルール、反則にに出てくる数字(秒数、mなど)
- 飲酒、薬物の及ぼす悪影響
- 感染症の要因
- 衛生管理のポイント
保健分野については、健康、衛生管理、感染症、環境などありますが、いずれも因果関係(Aの原因はB)を理解しておくと良いです。
技術家庭の期末テスト勉強法
ここでは、技術家庭のテスト勉強法について解説します。
基本的には、上で紹介した3つの対策を中心に進めてください。そのうえで、出題されやすいポイントを紹介します。
- コンピュータの装置の名前
- 各装置の役割・用途
- インターネットの基礎知識
- ネットワークのプロトコル
- URL、ドメインに関する基礎知識
- 消費者を守る権利・法律
- 各権利や法律の名前と内容
- 生物育成に影響を及ぼす要因
- 栽培方法の名前と内容
- 土壌に関する基礎知識
これで400点を超える!定期テスト勉強のスケジュール
ここでは定期テスト(中間・期末)で5科目合計で400点を超えるための理想的なスケジュールを紹介します。実際に、私の生徒さんでも、このスケジュールどおりに実行できたときは、たいてい400点を超えてきます。
高得点を取っている人のスケジュールを「〜テスト3週間前」「3週間前〜2週間前」「2週間前〜1週間前」「1週間前〜前日」の期間ごとに分けて解説していきます!
その前に、まずは定期テスト勉強のスタート時期から解説します。
いつからテスト勉強を始めれば良い?
テスト勉強を始める時期については、当たり前すぎて言うまでもありませんが、早ければ早いほど良いに決まっています。
ただ、5科目で400点以上を目指すなら、遅くとも3週間前にはテスト勉強をスタートしておきたいところです。ほとんどの場合、テストの仕上げは自分で思っているよりも時間がかかります。テスト1週間前に仕上げるつもりでスタートしてちょうどいいくらい。
とはいえ、実際は「早めにやろうと思っても取りかかれない…」というのが正直な気持ちじゃないでしょうか。
頭では分かっていても、なかなか行動できないのであれば、次の方法を試してみてください。
テスト勉強に早めに取りかかる方法
そんな先延ばしを防ぐために、次のワークをしてみてください。できれば今すぐ。
- なぜ次のテストで点数を取りたいのか?紙に書き出す
- 次のテスト範囲は、学校のワークで何ページなのか調べる
- 最初のページを、いつ、どこでやるのか、決めて紙に書く
ステップ1:勉強する理由を再確認しよう!
はじめに、自分はなぜ勉強するのか?を思い出して、紙に書き出してみてください。勉強するのは大事だと頭では分かっていますよね?でも、日々を過ごしているうちに、つい忘れてしまうもの。
- なぜ自分は勉強を頑張るのか?
- なぜ次のテストで点数を取りたいのか?
思い出す時間をつくりましょう。本当に自分にとって大切なことを再確認するために、紙に書くのです。
ステップ2:テスト範囲を調べる
ステップ1が終わったら、次のテスト範囲はどこなのか?それは学校のワークでは何ページから何ページなのか?を調べましょう。人は「次に何をするのか」が見えていないと、行動できません。ですので、「○ページをやる」と次の行動がハッキリすれば、それだけで取りかかりやすくなります。ワークの何ページを勉強するのか、ハッキリさせておきましょう。
ステップ3:最初の一歩だけ踏み出す
ステップ2が終わったら、「いつ」「どこで」最初のページに取りかかるのか、決めてください。いきなりたくさんやらなくてもいいんです。次のテスト範囲の、最初の1ページだけ終わらせたらOKです。
最初からたくさん進めようとすると、なかなか取りかかる気がおきません。ハードルを下げましょう!最初の一歩を踏み出せたら、それでいいんです。
自転車をこぐときも、最初に力を使いますよね?こぎ出したらそれほどエネルギーを使いません。勉強のやる気も同じで、最初スタートするときが一番しんどい。そこでみんなつまづいてしまう。そうして最初の一歩が遅れるから、テスト勉強の全体が遅れてしまいます。
これを読んでいるあなたは今すぐ最初の一歩を踏み出してください。そのために、ワークの最初のページに取りかかる時間と場所を、今すぐ決めてみてください。その小さな違いが、あとから大きな違いになってきます。
〜テスト3週間前の勉強法
最初の一歩を踏み出して、無事にテスト勉強をスタートできたら、次は何をすべきでしょうか?
計画づくりです。
ただ、テスト勉強の計画づくりについては、ここではなく後で詳しく解説することにします。ここでは先に「テスト3週間前までに何をすべきか?」について解説します。
テスト3週間前までに進めておくべきこととしては、次のようなものがあります。
- テスト勉強の計画を立てる(後ほど解説)
- 日々習った範囲を復習する
3週間前までは、それほどテスト勉強スイッチを入れなくても構いません。習慣的に勉強できていたらOKです。自分を褒めてあげてください。余談ですが、自分をしっかりと褒めてあげないと次のやる気につながりません。それは甘えとは違うので、少しでも前に進んでいたら、しっかり自分を褒めてあげてくださいね。
日々習った範囲を復習する
テスト3週間前までは日々学校で習った範囲を復習しましょう。日々の復習は「学校のワーク」を進めていけばOK!提出物になるはずなので一石二鳥です。
ただ、進めると言っても、ただワークを終わらせたらOKではありません。上で紹介した「できるの基準」を守って、1ページずつ「できる」ようにしてから自分にOKを出すようにしましょう。後から何度も復習できるように、コピーを取ることを忘れないよう注意してください。
テスト3週間前までは、コツコツ勉強を進めていくことが肝心です。毎日の勉強法のコツについては、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
テスト3週間前〜2週間前の勉強法
テスト3週間前になったら、いよいよテストに向けて動き出しましょう。といっても、本格スタートは2週間前からで構いません。3週間前〜2週間前のあいだは、本格スタートに向けての「ウォーミングアップ期間」ぐらいに捉えておくと良いでしょう。
この期間では、次のような優先順位で進めてみてください。
- 学校ですでに習ったけど、まだワークが終わっていないところを進める
- ひきつづき日々習ったところを進める
- 数学・理科の苦手範囲を復習する
まずは「学校で習っているけどまだワークが終わっていない範囲」を最優先で進めましょう。同時並行で、日々学校で習った範囲も復習していきます。
しつこいですが「できる」に変えて、自分にOKを出すことだけ忘れないようにしてください。「できない」を「できる」に変えていないと、それは勉強したとは言えません。
さらに余裕がある人は、理解系科目の苦手を解消しておきましょう。理解系科目とは主に「数学」「理科」になります。例えば、数学の「一次関数」が苦手だとしますね。であれば、この一次関数のところを復習しましょう。
苦手だと感じるところは「分かっていない」もしくは「分かっているけど、スムーズに答えられない」のいずれかです。ひと言で言えば、まだ自分のものになっていないんですね。
苦手を克服してスムーズに解けるようになるには、ある程度の練習時間が必要です。
久松
もし1週間前になってもまだ「苦手だなぁ…」と感じる範囲があったとしても、テストまでに苦手を克服する時間がありません。3週間前ならまだ間に合います。今のうちに苦手範囲を克服しておきましょう。
テスト2週間前〜1週間前の勉強法
いよいよテスト2週前になったら「テスト勉強モード」のスイッチを入れましょう。これより動き出しが遅くなると間に合いません。万全の状態でテストに臨むためには、ここから1週間が勝負!
この期間では次のような優先順位で進めてみてください。
- テスト勉強のルールづくり&環境づくりをする
- 習ったところの2周目、3周目をして、テスト1週前までに「できる」にする
- 提出物をできるところまで終わらせる
- ワーク以外のプリントを「できる」にする
- 日々習った範囲を復習する
テスト勉強のルールづくり&環境づくりをする
まずは、テスト勉強のためのルールをつくったり、自分の部屋を勉強できる雰囲気に整えたり、テスト勉強の準備に取りかかりましょう。これについては、後の章で詳しく解説します。
【最重要】テスト1週間前までに「できる」にする
この記事で一番大切なことをお伝えします。
テスト1週間前までに、これまでに習った範囲を「できる」状態に仕上げましょう。これができれば400点は取れます。
「できる」とは、自分ひとりで、スムーズに、正解できる状態のことです。
その状態をつくるために、この期間では習った範囲のワークの2周目をしてください。2周目をする際は、×のところだけで構いません。1周目で間違えた問題だけ復習してみてください。もう一度間違えたら3周目に突入して「できる」までやりましょう。
1周目のときに、×を○に変えて、しっかり「できる」ようにしていれば、2周目、3周目はそれほど時間も労力もかかりません。
そうして1週間前までに、習ったところまでのワークにある問題をすべて「できない」を「できる」状態に仕上げていきましょう。これが400点を取れるかどうか、運命を分けるカギです。
1週間前までにテストの結果がほぼ決まる理由
なぜ1週間前までの仕上げがカギになるのか?2つの理由があります。
1つ目は、テスト前に時間の余裕をつくるためです。ちょっと過去のテスト期間を思い出してみてください。テスト前になって急に新しいプリントが配られたり、体調を崩したり、思いがけぬ出来事が起こったことはありませんか?
そのせいで時間が足りなくなって、うまくテスト勉強ができなかった…。よくある話です。だからこそテスト前には「そもそも急な出来事が起こる予定」で、時間に余裕を持っておくのが大事なんですね。
もう1つの理由は、テスト前のボーナスタイムを有効に使うためです。
テスト前の1週間に勉強したことは、テスト本番まで覚えている可能性が高い。なんせ直前ですから、本番まで忘れにくいんですね。いわばテスト前の1週間はボーナスタイムです。ですので、もしテスト範囲が1週間前までにすでに「できる」に仕上がっていたら、さらに完璧に仕上げてテストに臨むことができます。
この記事の細かい内容を忘れても、このことだけは覚えておいてください。1週間前までにワークを「できる」状態まで仕上げたら、そのテストは「勝ち」です。
提出物をできるところまで終わらせる
この時期では提出物を仕上げましょう。テスト直前に提出物をしているほどもったいないことはありません。テスト直前に勉強したことは、テストまで覚えている可能性が高いですよね。
せっかくの「ボーナスタイム」に提出物をしているのはもったいなすぎます。400点は諦めてください。
提出物といっても、ほとんどの場合「学校のワーク」が中心のはず。この時期までに、日々コツコツと学校のワークを進めてきた人はもうほとんど完成しています。小さなことをコツコツ取り組んできた人と、そうではない人とは、この頃から大きく差が開いていきます。
ワーク以外のプリントなどを「できる」にする
この記事では、学校のワークを中心に勉強しましょう!と繰り返しお伝えしていますが、ワーク以外でもテスト範囲に入るプリントなどがあるはずです。それらもテスト範囲なので「できる」に仕上げていく必要があります。
日々習った範囲を復習する
そこまで終わったら、日々習った範囲を復習しましょう。これは2週間前までと同じ流れですね。学校のワークを中心に「できない」を「できる」に変えていきましょう。
テスト1週間前〜テスト前日の勉強法
テスト1週間前からは仕上げの時期です。いよいよ仕上げとして、テスト前の1週間ですべきことを紹介します。
1週間前までに「できる」状態をつくれた人は、2つ目から進めてください。
- まだ「できる」変わっていない範囲があれば「できる」に変える
- これまで「できる」にしたところを「最終チェック」する
まだ「できる」に変わっていない範囲があれば「できる」に変える
シンプルに考えてみてください。テストで1科目80点、5科目400点以上をとるためには、何が必要でしょうか?
答えは簡単です。学校のワークのテスト範囲をすべて「できる」状態にすればいいのです。テスト本番までに。
何度もお伝えしていますが、「できる」とは、自分ひとりで、スムーズに、正解できること。ワークを1ページずつ「できる」に変えていきましょう。「できる」まで、2周目、3周目と繰り返しましょう。
補足ですが、ワーク以外のテスト範囲になるプリントなどもあれば、それも含めて「できる」に変えていきましょう。
「できる」にしたところを「最終チェック」する
すべて「できる」になったと感じたら、最終チェックをしましょう。
ここまでたどり着いたあなたは、すでに学校のワークにある問題をすべて倒してきましたよね?でもまだ一体だけ敵が残っています。残りの敵は何か分かりますか?いわば、ラスボス。ラスボスだけに超強力です。一体何のことでしょうか?
答えは、あなた自身です。あなた自身がラスボスになります。どういうことか?さいごは、あなたの「油断」や「思い込み」と戦わなければなりません。
思い当たるふしはありませんか?
これは、ラスボスを倒せていないからなんですね。ラスボスは自分の中にいて目には見えません。だからみんなラスボスを倒さずに、クリアした気になってしまう。そうして思っていたほど点数が取れない…なんてことが起こってしまいます。
人間はいったん「できる」にしても、時が経てば自然に忘れていきます。自分では気づかないうちに「できない」に逆戻りしてしまっているんですね。
でも、あなたはそれに気づいていない。油断している。もう「できる」と思い込んでいる。これが点数を落とす原因になっています。さいごは、あなた自身の油断や思い込みを倒さなければなりません。
そのために「最終チェック」をします。
やることはいたって簡単。最終チェックでは、もう一度すべての問題をテストのつもりで解き直してください。おそらく×が出ます。そこで×になった問題はもう一度解き直して「できる」ようにしてください。
その間違いを直して「できる」にした分だけ、あなたの点数は伸びています。
テスト前日の勉強法
さぁ、いよいよテスト前日になりました。順調に進められてきた人は、ひきつづき「最終チェック」を進めてください。
そうではない人は、理想を捨てなければならない場面も出てくるはずです。というか、ここでは思い切って理想を捨ててください。
テスト前日にできることは限られています。厳しい話ですが、もうほとんど勝負は決まっています。それでも400点に近づくために、ベストを尽くしたいですよね。
残りの時間でできることは、次の5つです。
- やらない範囲を決める
- 問題集の×だけ解き直す
- 基本&重要用語を再チェックする
- 過去問を時間内に解く
- 不安とその対策を整理しておく
特に、上の3つが重要です。
テスト前日の勉強法のポイントについては、こちらの記事に詳しく解説してあります。
定期テストの勉強計画の立て方&コツ
ここでは定期テストの勉強計画の立て方とコツについて解説します。
テスト勉強は自分で思っているよりも順調に進まないので、計画を立ててスケジュールを管理していくことがテストで高得点を取るために大切です。
勉強計画を立てるときのコツは3つあります。
- 詰め込みすぎない
- 小さな〆切を作る&守る
- やるべきことを具体的にする
予定を詰め込みすぎない
まずは詰め込み過ぎに注意!思ったように進まなくなると、やる気も下がってしまいます。自分ができると思う量の半分くらいからスタートしても良いぐらいです。実際に進めてみると、なかなか大変だということが分かるはず。無理のない量からスタートしましょう。
小さな〆切を作る
スタートしたら、小さな〆切をいくつか自分で設定してみましょう。「この日までに、ここまで終わらせる」という〆切です。〆切があると、人は行動しやすくなり、計画通りに進められる可能性が上がります。3〜4日ごとに小さな〆切を作っていきましょう。この〆切ごとに計画を立てていきます。
やるべきことを具体的にする
さらに、具体的にページ数まで決めましょう。小さな〆切ごとにどの問題集の何ページから何ページまで進めるのかを決めます。
例えば、今日が5月10日だとしたら、5月13日までに「英語のワークp10-19まで終わらせる」といったように決めます。〆切とページ数がしっかり決められている良い例です。
一方、ダメな例は「なるべく早く英語のワークをする」といった計画の立て方です。これでは〆切もないし、ページ数も具体的ではありません。これではうまくいきません。
テスト勉強計画の立て方については、この記事に詳しく書いてあるので、参考にしてみてください。
定期テスト勉強の準備は何をすればいい?
テスト勉強を効率的に進めるためには、いくつかの準備が必要です。特に大切なこととして、ここでは次の2つだけ厳選しておきます。
- 事前に準備するもの
- 勉強時間を生み出す方法
事前に準備するもの
勉強はただでさえしんどいですし、やる気も起こりにくいですよね。それに加えて「めんどくさい」「時間がかかる」などが加わると、どうなるでしょうか?
勉強する気になれなかったり、分からないところをそのままにしてしまったり、うまく勉強できなくなってしまいますよね。
テスト勉強を順調に進めるために、次のものを用意しておきましょう。
- テスト勉強用ノート(科目別に)
- 参考書
- 付箋
- 緑マーカーペン(暗記マーカー用)
- オレンジペン
- 赤シート
ノートは科目別に1冊ずつ用意することをオススメします。後からそのノートを見て、自分が間違えた問題はどこなのか、すぐに探すために便利です。
参考書は分からないところをすぐに調べるために便利です。教科書よりも要点がまとまっているので、早いし分かりやすくなっています。いつも誰か教えてくれる人がいるわけではないですし、自分で調べるためにぜひ用意しておきましょう。
付箋は「分からない」問題を覚えておくためです。自分で調べても分からなかったら、誰かに聞くしかありません。でも、「後で聞こう」と思っても忘れてしまいます。そこで分からない問題に付箋を貼って、チェックしておきましょう。
緑マーカーペン、オレンジペン、赤シートは、暗記のために使います。暗記するときは「テスト形式」で覚えることがもっとも効率的な勉強法です。教科書やプリントの中で覚えたいことがあれば、これらのグッズを使って「テスト形式」で勉強できるようにしましょう。
テスト勉強の時間を生み出す方法
日々のテスト勉強時間を生み出すのはなかなか難しいですよね?毎日コツコツやらなくちゃと思っていても、なかなかできないのが人間です。
大きな声では言えませんが、苦労なくコツコツできるならみんなダイエットに成功します。みんな苦労するところだからこそ、少し工夫が必要なんですね。
上ではテスト勉強にとりかかるためのコツをお伝えしましたが、その一歩が踏み出せたら、次の一歩を続ける工夫をしましょう。
ルールを決める
何をするかというと、「時間」を確保するルールを決めてください。ルールを決めるときは、次の2つから選んで決めることをオススメします。
- ○時になったら、△△をする
- ○○が終わったら、△△をする
ポイントは、事前に「○○になったら」と決めておくことが肝心です。この「○○になったら」のことをトリガーといいます。
トリガーと行動をセットでを決めておくと、人は行動しやすくなるということが分かっています。小さな一歩を踏み出したら、次は小さな2歩目、3歩目をつづけていけるように工夫をしましょう。
5分だけでOK
このとき、頑張りすぎてはいけません。やると決めた行動は5分だけでいいのです。ハードルが上がりすぎると続きません。なんなら1分でも構いません。
例えば、
- 8時になったら、問題集を続きから5分だけ解く
- ご飯を食べたら、問題集を続きから5分だけ解く
といった具合に、ハードルを下げることをオススメします。
5分やってみて、まだ続けられそうならそのまま続けたらいいんですね。やる気にならなければ5分でやめてもいい。すでに目標は達成しています。そうして小さな勉強習慣をつづけていくうちに、自然に勉強時間が積み上がっていきます。
テスト勉強に集中できない!そんなときどうする?
安心してください。みんな集中力が続かないと悩んでいます。ここでは勉強の集中力をつづける方法について解説します。
まずは次の6つの質問に答えてみてください。
- スマホをすぐ触れないところに置いていますか?
- 気が散るものを隠していますか?
- タイマーを使って〆切を作っていますか?
- 睡眠は十分取れていますか?
- 勉強の合間に「小さな休憩」を取れていますか?
- 勉強の合間に「大きな休憩」を取れていますか?
もしNoと答えた質問があれば、そこは要注意です。ひとつずつ解説していきますね。
テスト勉強に集中するコツ1:スマホを隠す
スマホが見えるところにあると、どうしても気になってしまいます。
それは、人間の脳は「手軽に手に入る楽しいこと」に惹きつけられるようにできているからです。あなたの意志の強さや、やる気の問題ではありません。脳がそうなっているのですから、意志のせいにしちゃダメなんですね。
本当は環境の問題なのです。スマホを手元に置いて勉強している時点で負けなのです。誘惑に勝てるはずがありません。その誘惑を遠ざけてしまうのがベストです。すぐに触れないところに置いて、できれば電源を切ってしまいましょう。
もし「それはちょっと…」と思うなら、そもそも勉強を頑張る意味が見えていないので、無理にやらなくてもOKです。無理をしても続きません。もう一度自分はなぜ勉強するのかをハッキリさせておきましょう。
テスト勉強に集中するコツ2:気が散るものを隠す
これもスマホと同じ理由です。マンガ、ゲーム、テレビなど、目に入ったら気が散るものってありますよね。それらを勉強机から見えないように隠しましょう。
見た時点で脳はそちらに気を取られます。目の前の勉強をするよりも、マンガを見ていた方が、手軽に楽しさが手に入るからです。
とにもかくにも勉強の環境づくりは「手軽に手に入る楽しいこと」を、自分から見えないようにするのが基本です。
テスト勉強に集中するコツ3:タイマーで〆切をつくる
LINEのディズニーツムツムってゲーム、やったことありますか?制限時間内にたくさんの絵柄を消して、得点を競うゲームです。
ちょっと考えてみてください。もし制限時間が無かったら、楽しめますか?ただの作業ゲーになりますよね。ダラダラ続くだけの作業…。そんな状態では集中力も湧いてきません。
人間の集中力は制限時間があることで湧いてくるようになっています。ですので、勉強するときは〆切=制限時間を作ってください。それをタイマーで計ります。
といった具合に、制限時間をつくれば、自然に集中力が湧いてきます。ただ、スマホのタイマーを使うわけにはいかないので、このようなキッチンタイマーを勉強用に用意しておくことをオススメします。
テスト勉強に集中するコツ4:十分な睡眠を取る
十分な睡眠は取れていますか?
睡眠と勉強に関しては、いろんな研究データがあるのですが、いずれの研究でも「しっかり寝たほうが頭が冴えるし、成績も良くなる」ということが分かっています。最低でも7時間は寝ましょう。
睡眠不足になるとIQが10ポイント下がるといわれています。そんなぼーっとした状態で勉強しても頭に入らないし、時間だけがダラダラすぎていくだけです。それに、睡眠不足になると衝動にも弱くなります。勉強の途中で、ついYoutubeを観たり、ゲームをしたりと、「手軽に得られる楽しいこと」の誘惑に負けやすくもなります。
睡眠をしっかりとって、冴えた頭で勉強しましょう。集中して勉強できれば、短い時間でたくさん頭に入れることができます。
テスト勉強に集中するコツ5:小休憩を取る
勉強中の休憩というと、何か悪いことをしているような気分になることはありませんか?
後ろめたさを感じなくても大丈夫。休憩は絶対にしたほうが良いからです。休憩がマイナスになるのは、つい休憩時間がダラダラ延びてしまうこと。休憩そのものは悪いことではありません。
まずは小さな休憩を取るメリットについて解説します。
集中力が切れる原因の一つは「脳の疲れ」です。勉強をつづけていると、脳は疲れてきますよね。そして「もう限界だ」というときに眠くなったり、集中力が切れたりします。
この「限界だ」を迎えてしまうと、なかなか集中力を回復させることが難しくなります。そこで、脳が限界を迎える前に、少しずつ休憩をとって、脳の疲れを回復させてあげるのです。そうすれば、長時間勉強していても、疲れて集中力が切れることはありません。
これを実践するひとつの方法として「ポモドーロテクニック」というものがあります。
ポモドーロテクニックのやり方はシンプル。「25分勉強したら、5分休憩する」←これを1セットとして、4セット繰り返します。4セット終わったら30分の大休憩を取ります。(※大休憩のコツは後ほど)
手軽にできるのでぜひ試してみてください。
このとき、小休憩の注意点は「ぼーっとすること」です。スマホを触ったり、マンガを読んだりするのもNGです。脳を休憩させてあげないといけないので、目を閉じてぼーっとしてください。頭を使わないことならOKなので、ストレッチなども有効です。リラックスを心がけるのがコツです。
テスト勉強に集中するコツ6:大休憩を取る
小休憩を取る目的は「脳の疲れ」を回復させて、集中力を長続きさせるためでした。
では、大休憩は何のために取るのでしょうか?答えは「メンタルの疲れ」の回復です。
長い時間勉強しているとイヤになってきますよね。気分転換も必要です。一度、勉強から離れて自分の好きなことをしてください。大休憩では、頑張った自分にご褒美をあげるつもりで、思いっきり好きなことをしましょう。スマホもゲームも何でもアリです。
ただ、油断すると休憩がダラダラ長引いてしまうので、タイマーをかけるなどして休憩時間を守れるようにしておきましょう。
勉強の集中力を引き出すコツについては、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
テスト勉強のやる気がでない!そんなときどうする?
ここではテスト勉強のやる気が出ないときに、自分で何をすべきか?について解説します。
本当は勉強したほうがいいと頭では分かっているのに、ついダラダラしてなかなか勉強に取りかかれないということはありませんか?
僕の知る限り、99%の人がこれに悩んでいます。
それでも実際に行動できる人もいれば、できない人もいる。運命を分けるのは、ちょっとしたコツを実践できているかどうかだけ。
ここでは行動できる人が実践している5つのコツを紹介します。まずはこの5つから試してみてください。
睡眠不足を解消する
テスト勉強に集中するコツのところでも書きましたが、体調が整っていなければ、勉強のやる気も集中力も出ません。十分な睡眠や休憩を取って、まずは体調をしっかりと整えるところからスタートしましょう。
足が痛いのにサッカーの練習をする気にはなかなかなれませんよね。それと同じで、頭が十分に働いていないのに、勉強する気になれません。
気合いで乗り切ろうとするから余計にやる気も集中力も続かないので、まずは生活習慣を整えるところがすべての始まりです。
勉強を頑張る理由を思い出す
自分はなぜテスト勉強を頑張るのか?テストで高得点を取ることは、自分にとってどんな意味があるのか?
要するに、勉強を頑張る理由を思い出してみてください。
人はみんな遠い未来に得られるものよりも、目の前にすぐ得られるものを優先する傾向があります。
ダイエットしたいと思っているのに、目の前のケーキを食べてしまうのは、目の前の誘惑を優先する傾向があるから。
これを克服するためには、誘惑に負けそうなとき、未来に得られる理想の結果を思い出すことです。
勉強する気が起きないとき、ついスマホに逃げたくなりますよね?そんなときに、勉強をなぜ頑張るのか、思い出してみてください。
これに加えて、勉強のやる気が出ないときにいつも
- 30分スマホを触る日々を続けていく未来
- 30分勉強する日々を続けていく未来
の2つを比べて想像してみてください。
「今日だけはいいや」と思うことはあるかもしれませんが、それが毎日続くと大きな差が生まれてきます。その差を想像するだけでも、行動しやすくなるはずです。
事前に勉強ルールを決めておく
やる気が出ないと悩んでいる人ほど「気合い」で解決しようとしています。
気合いでは一時的にはうまくいっても、それを毎日続けていくことはできません。テスト勉強は長期戦ですから、気合いで解決しようとするのはやめましょう。
代わりに環境や習慣を整えることで、気合いを入れなくても行動しやすくなる工夫をすると良いです。
一番行動しやすいのは、事前にルールを決めておくこと。
◯時になったら△をする
というルールを事前に決めておきましょう。事前に決めておくのがポイントです。時間割のように、事前に決まっていると人は行動しやすくなります。
決めずに気合いで解決しようとするとついダラダラしてしまいます。
このあたりのルールについては、こちらのルール作りに関する記事を参考にしてみてください。
勉強する環境を変える
もうひとつ、気合いを使わずに自分を行動させるコツがあります。
環境です。人は環境の生き物と言われますが、まさしくその通りで、周りの環境によって自分の行動に影響が及ぼされます。
裏を返せば、周りの環境を整えてあげることで、自分を行動させることができます。
想像してみてください。テレビがついているリビングで、ニンテンドースイッチをやっている弟の横で勉強する気になれますか?
どう考えても無理です。だから勉強するときは、勉強に適した環境に自分の身を置かなければなりません。
やる気が出ないのなら、勉強する環境を作り替えたり、自分で勉強に集中できそうな場所に足を運びましょう。
これについては、こちらの記事も参考になると思います。
自分の成長や前進を見える化する
実際にテスト勉強に取りかかることができたら、勉強記録をとるようにしてみてください。記録を取ることで、自分の成長が実感しやすくなるからです。
やる気が出ない理由の一つに「自分の成長が感じられない」というものがあります。頑張っても成長している気がしない、前に進んでいる感じがしないから、やる気が続かなくなります。
でも勉強記録を取っていれば、自分が頑張った分だけ記録に残っていくので、成長も前進も実感しやすくなります。結果的に勉強のモチベーションが上がり、行動につながりやすくなります。
テスト勉強のやる気を引き出すコツについて、最後に簡単にまとめておきますが、やる気を出す特効薬はありません。小さな工夫の積み重ねによって、行動に移しやすくするしかないです。
できるだけ気合いに頼らずに、自分を行動させていく工夫を積み重ねていってください。
効率の悪い間違ったテスト勉強法あるある8選!
ここでは、効率の悪い間違ったテスト勉強法を紹介します。
これに当てはまっていないかチェックしてみてください。間違ったテスト勉強の仕方をしていたらすぐに修正しましょう。
- ノートをまとめる
- 事前に解説を見てからワークを解く
- ワークを1回しか解かない
- 赤ペンで答えを書くだけで終わりにする
- 分からないところを調べたり人に聞いたりしない
- 人に聞くだけで自分で解き直しをしない
- スムーズになるまで繰り返さない
- 何度も繰り返すけど丸暗記になっている
間違ったテスト勉強法1:ノートをまとめる
テスト勉強は時間との戦いでもあります。ノートをまとめること自体は悪いことではありませんが、時間がかかるわりにはそれほど学習効果は高くありません。
よくあるノートまとめの失敗例として、教科書に書いてあることをそのまま写している人がいます。ちょっと色ペンを使ってキレイに装飾して、ノートをまとめた気になってしまっています。
これはあまり意味がありません。なぜなら「思い出す練習」になっていないから。
暗記のコツのひとつに「思い出す練習をする」というポイントがあります。詳しい解説はここではしませんが、思い出す練習をした方が脳は記憶に残してくれます。
ノートをまとめるぐらいなら、最初から問題集やワークを使った方が効率的です。ワークを解いていれば、自然に思い出す練習になります。
もしノートまとめをしたいならば、先にワークを解いて基礎知識をある程度頭にいれてからにしましょう。
ノートまとめは、自分の頭を整理するためには効果的です。ノートをまとめることで、自分の頭をまとめるイメージです。
基礎知識を頭にいれておいて、それを整理するために、何も見ずにノートをまとめていくようにしてください。それならば思い出す練習にもなっていますし、自分の頭の中を整理するためにも有効です。
間違ったテスト勉強法2:事前に解説を見てからワークを解く
ワークにある問題にとりかかる前に、少しだけ教科書や解説を読んでから解いていませんか?
もしやっているなら、いますぐやめたほうが良いです。なぜなら事前に解説を見ると、本当は分からない問題が一時的に分かるようになってしまうからです。
勉強とは「できない→できるに変える」こと。最初にやるべきことは自分のできないところを発見することです。
事前に解説を読むと、本当は「できない」ところなのにその場では「できる」ようになってしまうんですね。
直前に見たから解けているだけで、実際の実力ではありません。ワークを解くときは事前に何も見ずに解いて、自分が「できない」ところを見つけられるようにしましょう。
という人は、少し話が変わってきます。まだワークに取りかかるだけの基礎知識が頭に入っていないので、先に基礎知識を学びましょう。
ワークに取りかかる前に一度教科書を読んだり、動画で授業を受けたりして、まずは基礎知識を頭に入れます。
それから、何も見ずにワークに取りかかって、自分の「できない」ところを見つけるようにしましょう。
間違ったテスト勉強法3:ワークを1回しか解かない
ワークは繰り返す前提で使いましょう。
特に、事前に教科書を読んだり、授業を受けたりした直後にワークに取りかかる場合は要注意です。
一時的に「できる」ようになっているので、その時のワークの出来具合を鵜呑みにしてはいけません。時間を空けてからもう一度解いてみてください。
人間の記憶は何度も繰り返し思い出す練習をすることで、より強くなっていきます。うろ覚えであったり、思い出すのに時間がかかったりする場合は、まだ強い記憶に変わっていません。
この状態のままでは、テストまでに忘れてしまいますし、そのことに気づかずにテストを受けることになれば「あのとき覚えていたのに!思い出せない…」なんて事態に。
繰り返しましょう。スムーズに解けるようになるまで何度も練習が必要です。
そのためには、ワークに直接書き込まずに、ノートに解くことをオススメします。ワークが提出物ならば、直接書き込んでもいいですが、事前にコピーを取って復習できるように準備しておきましょう。
間違ったテスト勉強法4:赤ペンで答えを書くだけで終わりにする
ワークは提出物なので、早く終わらせたいですよね。
でも、焦る気持ちが先立って頭に入っていないなら、そんなもったいないことはありません。
ワークを解いて、マル付けして、赤ペンで答えを書いて終わり!という人がいます。これではまったく頭に入りません。
間違ったところは、自分の「できない」ところです。ここを自分ひとりで「できる」ようにして、初めて勉強したと言えます。
赤ペンで答えを写しただけで、自分ひとりで解けるようになりますか?
なりません!
というわけで、赤ペンで答えを書いて終わりにするのではなく、自分ひとりでできるようにしましょう。要するに、自分にOKを出す基準を変えましょうということです。
間違ったテスト勉強法5:分からないところを調べたり人に聞いたりしない
自分ひとりで「できる」ようにして、初めて自分にOKを出してもいいのですが、つい分からないところをそのままにしてしまう人がいます。
分からないことを分かるようにするのは、とても大変だからです。
テストまで時間もないし、調べるのも大変だし、人に聞こうにも誰も教えてくれる人がいない…。
気持ちは分かります。
でも、分からないところを放置したままでは「できる」ようにはなりませんし、当然点数も取れません。面倒くさい気持ちは分かりますが、あれこれ手を尽くして、分かるようにしましょう。
間違ったテスト勉強法6:人に聞くだけで自分で解き直しをしない
塾の自習室に通っている子あるあるです。
先生に分からないところを聞いただけで満足していませんか?
焦って時間もないし、次の問題にいきたい気持ちは分かりますが、まずは解き直しをしましょう。
人に解説してもらうと、解ける気になると思いますが、実際にやってみないと分かりません。
「分かる」と「できる」は違うのです。自分ひとりで解けるようになって、初めて「できる」ようになったと言えます。
教えてもらっただけで自分にOKを出してはいけません。本当に自分ひとりで解けるかどうか、解き直しをしてチェックしてみましょう。
間違ったテスト勉強法7:スムーズになるまで繰り返さない
上でも軽く触れましたが、スムーズになるまで何度も復習することが大切です。
- 暗記系の問題ならば、3秒以内に答えを思い出せるかどうか?
- 理解系の問題ならば、途中で詰まることなくスムーズに解けるかどうか?
といった基準をもっておきましょう。
この基準を下回るようならば、スムーズだとは言えません。まだ弱い記憶のままなので、テスト本番でど忘れしてしまう可能性があります。
中学校の名前を忘れることはありませんよね?何度も繰り返しているから、強い記憶になっていて、スムーズに思い出せるのです。
スムーズに思い出せるようになれば、強い記憶に変わっているので、テスト本番まで記憶がキープできます。そうなれば、自分の努力が結果につながります。
間違ったテスト勉強法8:何度も繰り返すけど丸暗記になっている
ワークを何回も繰り返しているうちに答えを覚えてしまうことってありませんか?
そんなときは少し注意が必要です。ただの丸暗記になっているかもしれないからです。
テスト本番ではワークと同じ問題が出るわけではないので、「答えを覚えてきちゃったな…」と思ったら、少し工夫をしましょう。
「なぜその答えになるのか?」を説明できるかどうかで、自分の理解度を判断するようにしてください。
丸暗記になっていたら、その答えになる理由が説明できません。本当に理解できているなら、その答えになる理由を説明できます。
丸暗記ならテスト本番で類似問題が出たときに対応できませんが、本当に理解できているなら本番でも解けます。
なお、勉強したのに点数が悪い人がハマっている落とし穴については、こちらに詳しく書いてあるので、参考にしてみてください。
中1はまずここから!初心者向けテスト勉強のコツ5選!
これまで定期テストの勉強法についてガッツリまとめてきました。
でも、
という方もいるかもしれません。
そんなときは、次の5つのポイントだけ意識してみてください。特に中学1年生など、定期テスト初心者の方はこの5つに集中しましょう。
- 学校のワークを中心に進める
- テスト勉強計画を立てて記録する
- 最低でも2週間前に勉強スイッチをONにする(理想は3週間前)
- 提出物は早めに取りかかる
- 「勉強したつもり」に気をつける
この5つは、細かいことは抜きにして「これだけおさえておけばOK!」というもの。いわば基本中の基本です。
テスト勉強の仕方に迷ったら、まずはこの5つから取り組んでみてください。
なお、この5つのポイントは、中1初めての定期テスト勉強法として、この記事で詳しく解説しています。
まとめ
定期テストの勉強法について解説してきました。
正しい勉強の仕方をマスターしてから勉強すれば、定期テストで高得点を狙えます。点数が上がる技術をしっかりと身につけて、やればやっただけ伸びる人になってください!
参考になれば幸いです。