お母さん
お母さん
中学生になると部活や習い事で日々忙しいですよね。
毎日勉強しようと思ってもなかなか続かないのではないでしょうか?
あれもこれもと理想ばかり追い求めていても、結局日々の勉強が続かなければ点数アップは望めません。
こうした現実を踏まえて、この記事では部活や習い事に忙しい中学生のための毎日の勉強法をまとめてみました。
勉強する時間が取れない中学生でも、この勉強法ならきっとできるはずです。
最低限これだけ守っていれば、点数アップにつながる毎日の勉強法を紹介します。
なぜ毎日の勉強が続かないのか?
答えはシンプルです。
脳は勉強よりもスマホやテレビを優先するようにプログラムされているからです。
勉強するよりもスマホを触っていた方が楽しいし、テレビを観ていた方が楽しい。そもそも部活で疲れていて眠いし、早く寝たい。これは、脳がスマホやテレビや睡眠を優先する仕組みになっているからなんですね。
お子さんも「勉強せねば…」と分かっているし、そのつもりもある。時には一発奮起して何時間も机に向かうこともあるでしょう。それでもやっぱり毎日続けることは難しいものです。(これはもうダイエットと一緒です。)
人間の脳は魅力的なもの(スマホ、テレビ、ゲームなど)に本能的に飛びつく性質があります。専門用語でシステム1と呼ばれる脳の働きなのですが、この本能の持つ力は強力です。精神論や気合いでは何ともなりません。
ある意味、毎日続かなくて当たり前なんですね。脳の仕組みがそうなっているんだから。でも、対策が無いわけではありません。
この本能に勝って、毎日勉強を続けるにはどうすればのでしょうか?
中学生が毎日の勉強を習慣化するコツ
ここでは、勉強を習慣化する3つのポイントを紹介します。精神論で「毎日頑張るぞ!」では続かないので、脳の仕組みに沿った方法で毎日の勉強を習慣化しましょう。
毎日の勉強を習慣化するための3つのポイントとは?
- いつ何をするのか具体的に決める
- やることを絞る
- 最低ラインを低く設定する
勉強を習慣化するには、この3つを守ってください。特に、この3つは部活などで忙しい中学生が最初に取り組んでほしいポイントを選びました。
なぜこの3つが大事なのか?というと、
人間の脳は、
- 具体的に決めれば、行動に移しやすくなる
- やることを絞れば、行動に移しやすくなる
- 最低ラインを低く設定すれば、行動に移しやすくなる
といった性質があるからなんですね。この3つのポイントを守れば、勉強の優先順位を上げて、毎日の勉強をコツコツ続けやすくなります。一つずつ詳しく解説していきます。
具体的に決めるとは?
お子さんは「毎日英語の勉強をコツコツ頑張る」といった目標を立てていませんか?
これだとなかなか行動に移せず、日々の勉強が続きません。
なぜか?
具体的じゃないからです。
具体的に決めるとは、いつ何をするのか?を決めることです。
例えば、
毎日、お風呂の後で『教科書ワーク中2数学』の昨日の続きを1ページ全問正解になるまで勉強する
といった具合です。
後から詳しく説明しますので、今ここではひとまず具体的に決めることが大事なんだ!とだけ覚えておいてください。
やることを絞るとは?
お子さんは「テストまでに学校のワーク・塾の問題集・教科書ワークをすべて終わらせる」みたいな目標を立てていませんか?
これだけできれば理想的ですが、毎日勉強を続けるという意味ではあまりよい目標とは言えません。行動を習慣化するには、もっとハードルを下げなければなりません。
忙しい中学生ならなおさらで、理想を一旦捨ててやるべきことを絞りきってみてください。問題集なら1冊に絞ることをオススメします。もし1冊仕上がったら追加すればいいのです。
最低ラインを低く設定するとは?
お子さんは「毎日1時間勉強する」といった高すぎる目標を掲げていませんか?
これもまた実際にできれば理想的ですが、現実としてうまくいきません。毎日の勉強を続けるには、とにかくハードルを下げなければなりません。
ベネッセ進研ゼミは毎日15分で終わるようにカリキュラムが作られています。なぜ15分なのか?というと、長時間になると「続かないから」だそうです。
https://chu.benesse.co.jp/lp/15min/index.html
たくさんの中学生の学習状況データを元にして、毎日15分で終わる内容にしているわけですから、やはりハードルを下げることは大事ですよね。
ハードルを下げて、毎日の最低ラインだけ決めてみてください。
例えば、1日最低5分は勉強するといった具合です。これなら疲れていても、眠くても、5分ならなんとか頑張るぞという気持ちになりやすい。結果的に継続しやすくなるというわけです。
最低5分なので気分が乗れば5分以上勉強したっていいわけです。心理学の世界では「作業興奮」と言われますが、何でも取りかかってしまえば後からやる気が湧いてきます。まず取りかかることが肝心ですから、最低ラインを低く設定して取りかかりやすくしましょう。
毎日の勉強はいつ何をすればいい?
日々の勉強を続けるには、
いつ何をするのか具体的に決めましょう!
と上で書きました。
ここからはもう少し詳しく説明します。
毎日の勉強はいつすればいい?
いつ勉強を始めるかを決めるなら、オススメは次の4つです。次の4つから選んでみてください。
- ご飯の前
- ご飯の後
- お風呂の前
- お風呂の後
なぜこの4つがオススメなのか?というと、ご飯もお風呂も毎日習慣的にすることだからです。
ご飯+勉強、お風呂+勉強といった具合にセットで考えてみてください。これを続けていくうちに勉強するのが当たり前になってきます。
うちの4歳の娘は、お風呂→ハミガキという自然な流れができあがっていて、本人も「お風呂に入ったら、次はハミガキ」と分かっています。こうして自然にできる状態が理想です。すでに習慣的にしていることと組み合わせることで、自然な流れで勉強することができます。
○時になったら、という決め方ももちろんアリですが、これは日々の生活の中でイレギュラーが起こりやすいのがデメリット。できれば、ご飯かお風呂とセットをオススメします。
毎日の勉強は何をすればいい?
毎日何を勉強するのか?について決めるなら、オススメは次の2つです。
あれもこれもと理想を追い求めず、次の2つに絞ってみてください。順番もこの順番を守ることをオススメします。
- 宿題
- 英語と数学の復習
まずは宿題を終わらせてしまいましょう。気持ち的にも楽になりますし、そもそもやるべきことをしっかりやらないと点数アップなんて言ってられません。
宿題が終わったら、次は英語と数学の復習をしましょう。なぜ英語と数学なのか?というと、これらは「積み上げ科目」と言われるからです。英語と数学は知識を積み上げていくタイプの教科です。これまで習ったことが定着していなければ、新しく習うことが理解できなくなってしまうんですね。
ですので、英語と数学は遅れを取らないように日々コツコツと勉強を進めていくことがとても大事になります。忙しくて勉強する時間がないなら尚更、毎日の勉強は英語と数学の復習に絞って取り組んでみてください。
英語の日々の復習の仕方
では、英語の日々の復習は何をすればいいのでしょうか?
基本的には、その日学校で習った範囲を復習してください。習ったことをその日のうちに復習すれば、頭に入りやすくなるからです。
日々の復習をするときは、できるだけ教科書に準拠した問題集を使ってください。あくまでもその日学校で習ったことの復習ですから、学校の教科書に沿ったものがイイですよね。
学校のワークを使うか、市販の教科書準拠の問題集がオススメです。
『教科書ワーク』シリーズ
『教科書ぴったりトレーニング』シリーズ
などが有名ですし、オススメです。
問題集はこうやって使おう!
まず何も見ずにいきなり問題集を解いてみてください。マル付けをして正解率が6割を切る場合は、まだ理解ができていないと判断しましょう。その場合は、スタディサプリなどの映像教材を利用して理解しなおしてください。
スタディサプリ中学講座注意したいのは、最初から映像教材を見るのではなく、先に問題集を解くことを優先してください。
やることを絞るという原則を守ることにもなりますし、分からないところを先に見つけるという意味でも効率的に勉強を進められるからです。
数学の日々の復習の仕方
数学の日々の復習の仕方は、基本的には英語と同じです。その日学校で習った範囲を復習しましょう。
違う点としては、そこまで教科書準拠にこだわらなくてもいい点です。英語なら教科書本文を学習する必要がありますが、数学はそうではありません。
『教科書ワーク』シリーズ
『教科書ぴったりトレーニング』シリーズ
特にこだわりがなければ、上記2つのシリーズを使うことをオススメしますが、別の問題集を使っても構いません。
なお、復習の仕方については、こちらの記事により詳しいポイントをまとめてあります。参考にしてください。
問題集はこうやって使おう!
復習の流れについても、英語と同じです。
問題集を解いて、自分の理解度をチェックし、理解していないところはスタディサプリなどの映像教材を視聴するといった具合に進めてみてください。
よくある失敗例
オススメの毎日の勉強法について紹介してきましたが、ここでよくある失敗例もいくつか紹介します。
やっぱり続かない
いくら毎日勉強するコツを身につけていても、それでもやっぱり毎日勉強をコツコツ続けるのは難しいことです。だからこそなのですが、これは「続かなくて当たり前」と捉えてみてください。
むしろ続いていることが凄いのです。
勉強が続かない子は、完璧を求めすぎる傾向があります。毎日の勉強は途切れるのが当たり前なのに、途切れてしまった自分を責めてしまいます。その結果、「やっぱり私には無理だから、もういいや」と投げ出してしまう。
勉強が続く子は、途切れてしまっても「ま、みんあそうだよな。続かなくて当たり前だし、また今日から再スタートすればいいや!」と、何度も復活してきます。結果的に、長い目でみればコツコツ勉強が続いていきます。
続かなくて当たり前だと捉えて、復活を大事にしてください。そのためには、勉強が途切れたタイミングでお子さんを責めないこと、お子さん自身に自分を責めさせないことが重要になってきます。
毎日勉強するだけで満足してしまう
毎日勉強を続けていると、ついそれ自体に意味があると勘違いしてしまいます。もちろん、それはとても意味のあることなのですが、重要な視点が抜けていませんか?
毎日勉強を続けていても、その勉強の仕方が雑になっていれば、点数は伸びません。努力を成長につなげるには、勉強の仕方がカギを握っています。
親から見てもコツコツ勉強しているのに、なかなか点数が伸びない子にこれまで何度も出会ってきました。確かに毎日勉強しているんだけれども、やり方がめちゃくちゃ非効率だったり、頭に入らないやり方になっているケースがほとんど。
毎日勉強しているからと満足せずに、大前提として効率の良い勉強法を身につけているかをチェックしてみてください。
体調が整っていない
- 部活や習い事、それに学校行事まで加わってきてもうヘトヘト…
- 夜遅くまでスマホを触っていて睡眠不足…
こうしたケースでは、そもそも勉強に集中できません。特に睡眠不足については、学校の授業も疎かになりがちです。
表面上、毎日の勉強を続けていても、集中できていなければやっていないのと同じです。本当に集中して勉強に取り組めているのか?を注意深く見守り、時には親御さんから休養を促してあげてください。
まとめ
最後に簡単にまとめておきますね。
忙しい中学生が毎日勉強を続けるためには、
- いつ何をするのか具体的に決める
- やることを絞る
- 最低ラインだけ決める
この3つだけまずは守って毎日の勉強を習慣化しましょう。
いつするのか?については、ご飯orお風呂の前後がオススメ。何をするのか?については、宿題を先に終わらせてから英語と数学の復習という順番で進めてみてください。
英語と数学の復習の仕方については、その日学校で習った範囲を問題集を使って復習しましょう。復習して分からないところが見つかった場合は、映像教材を利用してもう一度理解しなおしてみてください。
毎日続けるといっても、実際毎日はかなり難しいです。続かないからといって自分を責めずに、再スタートを心がけてください。正しいテスト勉強法を身につけていれば、やればやっただけ伸びます。
毎日の努力が実を結ぶといいですね!