その勉強の仕方で大丈夫?あなたのお子さんの勉強効率をチェックする10の質問

こんにちは、おうちSTUDYの久松隆一です。

久松

あなたのお子さんは効率の良い勉強ができていますか?

スラスラ頭に入っていくようなやり方になっていそうですか?

もし頑張ってるのになかなか覚えられないとしたら、それは勉強効率が致命的なのかもしれません。ここでは、あなたのお子さんの勉強の仕方が「実際どうなのか」をチェックする10の質問を用意しました。3分もあれば終わります。

3分で伸び悩みのモヤモヤを解消してください。

チェックの前に一つだけお伝えしておきたいことがあります

これから10の質問で勉強の仕方の善し悪しをチェックしてもらいますが、その前に一つだけ。どんな観点で「それいいね!」と言っているのか?を知っておいてください。

もし僕の主観で「それいいね!」って決めてたらチェックにならないですよね?くじ引きで「いいね!」って決めるのも違いますよね?僕が小学校のとき毎週クラスで何かしらの一番を決める「○○賞」なるものがありました。大人になって分かりましたが、あれは1年間で必ず1回は表彰してもらえるんですね。笑

でも当時は分かりませんでした。僕が一番なわとびを上手にできていたはずなのに、なぜ「なわとび名人賞」が僕じゃないの?と。先生はどこを見てるんだ!基準は何なんだ!と悔しくて泣いた記憶があります。愛情溢れる先生がクラスのみんなをヒーローにするために作られたような曖昧な基準で、あなたのお子さんの勉強の仕方の善し悪しを判断するわけにはいきません。

勉強の仕方の善し悪しを決めるには、明確な基準があります。

それは、脳の仕組みに基づいているかどうか、です。

「学習の科学」って聞いたことがありますか?認知心理学とか認知科学といった学問をこう呼ぶことがあります。この学問は「どうやって覚えたら頭にスラスラ入るのか」を研究しています。料理人が日々しょうゆの使い方を研究しているように、学習の科学では頭の使い方を研究しているんですね。この学習の科学の進歩のおかげで、今や脳が学習するメカニズムはずいぶん分かってきています。

この学習の科学で分かってきた知見をベースにして、次の10の質問を用意しました。適当に作ったわけじゃないので安心して取り組んでみてください。

勉強の仕方の善し悪しをチェックする10の質問

では早速勉強の仕方に問題がないかどうかをチェックしていきましょう。
10のチェック項目に当てはまる数が多いほど非効率な覚え方になっていると言えます。

□暗記するときは⾒て覚えようとすることがある
□参考書や教科書を⾒ながら問題集を解くことがある
□解いている途中で分からないところがあれば答えを⾒ることがある
□問題の解き⽅を教えてもらった直後に、⾃分で解かないことがある
□問題集を⼀回解いただけで繰り返さないことがある
□⾃分ひとりで正解できないのにOKを出すことがある
□スムーズに解けるようになるまで繰り返さないことがある
□分からない問題を⼈に聞かずに答えだけ覚えることがある
□間違い直しは⾚ペンで答えを書くだけで終わりにすることがある
□⾃分の⾔葉で説明できないのにOKを出すことがある

1.暗記するときは見て覚えようとする

これがなぜダメなのか分かりますか?実は人が記憶をするときにはインプットよりもアウトプットの方が大事だということが分かっています。教科書とにらめっこするのは効率が悪いのです。

2.参考書や教科書を見ながら問題集を解くことがある

ついやってしまいがちなのがコレ。でも、見ながらやるということは単なる作業をしているだけです。左に書いてあることを、右にただ写すだけの作業。これでは全く頭を使っていないので頭に入りません。

3.解いている途中で分からないところがあれば答えを⾒ることがある

これも2番と同じです。答えを見て写しているだけの作業です。勉強している時に○にする必要はないんです、実は。テスト本番で○になればそれでいいですよね。

スポーツでもそうですよね?練習中にあれこれ試してみて失敗する。失敗するから練習する。練習すれば試合もでできるようになるわけです。勉強も同じで、テスト本番で○にするためには、テスト勉強のときにたくさん×を出すことが大事なのです。答えを見てしまうと、本当は×なのに○になってしまいますよね。自分の力で解いているわけではないので、テスト本番で×になってしまいます。

4.問題の解き⽅を教えてもらった直後に、⾃分で解かないことがある

分からない問題を教えてもらったら、その後すぐに自分ひとりの力で解いていますか?「分かった」と判断して次の問題にいってはいけません。これは専門用語で「流暢性の錯覚」と言うのですが、人は分かりやすい説明を聞くと自分ができると勘違いしてしまうんですね。この勘違いしたままテストに臨んだらどうなるかはもう分かりますよね?これは塾に通っていても点数が伸びない人に多いです。

5.問題集を⼀回解いただけで繰り返さないことがある

基本中の基本ですね。繰り返しをしないなんてありえません。

6.⾃分ひとりで正解できないのにOKを出すことがある

これは自分にOKを出す基準が甘いです。勉強するときはいつも自分を厳しくチェックする必要があります。テスト本番では自分ひとりしかいないわけです。人に聞いたり、教科書や解説を読んだりして正解できたとしても、それは自分ひとりではありませんよね?最終的に、何も見ずに自分ひとりで解けるようになって初めてOKを出してうださい。あなたのお子さんはこのOKの基準を守れていますか?

7.スムーズに解けるようになるまで繰り返さないことがある

繰り返すのは基本ですが、一体何回繰り返せばいいのでしょうか?答えは「回数はどうでもいい」です。なぜかというとスムーズに解けるようになるまで繰り返さないと、記憶は定着しないからです。回数ではなくて、スムーズに解けるようになるまで繰り返してください。

サッカーのブラジル代表FW・ネイマール選手を知っていますか?ある研究で彼はドリブルするのに脳をほとんど使っていないことが分かりました。アマチュア選手の10分の1程度だそうです。繰り返し練習をすれば、脳はスムーズに働いてくれるようになります。練習でスムーズにできないことは、本番でもできません。逆もまたしかりです。

8.分からない問題を⼈に聞かずに答えだけ覚えることがある

これは伸びない人に一番多い特徴です。あなたのお子さんは大丈夫ですか?確かに答えだけ覚えてしまったら手っ取り早いですよね。でも勉強とはほとんどの場合「なぜそうなるのか?」を理解しなければなりません。
ただ丸暗記してもその問題は答えられるようになるかもしれませんが、テスト本番で同じ問題が出ることはほとんどありません。

9.間違い直しは⾚ペンで答えを書くだけで終わりにすることがある

赤ペンで答えを書くだけで、覚えたいことを覚えられますか?無理ですよね。何度も繰り返しになりますが、勉強とはテスト本番で自分ひとりで解けるようにしないと、意味がないのです。赤ペンで答えを書くだけなのは単なる作業。頭を使っていません。もちろんテストで点数にもつながりません。

10.⾃分の⾔葉で説明できないのにOKを出すことがある

理解するってどういうことでしょうか?すごく曖昧な言葉ですよね。一体どうなったら「理解している」と言えるのか、イマイチわかりませんよね。
でも理解しないとテストで点数にはつながりません。ここで覚えておいてください。理解するとは「自分の言葉で説明できる」ということです。もし自分の言葉で説明できないのなら、それは理解しているとは言えません。これも4番同様、塾に通っていても点数が伸びない人に多いです。

まとめ

あなたのお子さんははいくつ当てはまりましたか?
当てはまった数が多いほど、これまで頭に入らない勉強の仕方になっていたと言えます。

きっと、頑張っているのにそれほど点数も伸びていないんじゃないでしょうか?
自分は頭が悪いからいくらやっても覚えられないと諦めていませんか?

残念!それは間違った思い込みです。

正しい勉強の仕方を身につければ、いくらでも覚えたいことは覚えられるようになるし、理解したいことは理解できるようになるし、テストでも点数を伸ばすことができます。

もちろん魔法のように一瞬でできるようにはなりません、勉強は技術です。練習して勉強技術を磨いてください。

磨けば磨くほど、あなたのお子さんはもっと楽に勉強できるようになるし、自分はやればできるというセルフイメージに塗り替えることができます。

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