こんにちは、中学生専門・伸び悩み解消学習コーチの久松隆一です。
今日はわたしが勉強の仕方レッスンをする上で、どんなことに配慮して、何を引き出してあげたいと思っているのか?という点について掘り下げて書いてみます。
わたしが勉強の仕方レッスンをする上で大切にしていることは、大きく分けて3つあります。
- 自信を引き出すこと
- やる気を引き出すこと
- 自主性を引き出すこと
この3つを引き出してあげられるような授業をすることを心がけていますし、最終的にこの3つが引き出せたらその子の幸せに貢献できると思っています。
【1.自信を引き出すこと】
こちらの記事にも書きましたが、わたしがこのサービスを提供する最大の目的は「子どもの自信を引き出すこと」です。それがもっともその子のためになると思うからです。
「できないことは恥ずかしいことじゃない」
がんばっても点数が伸びないと、どうしても「できない自分が恥ずかしい」「できない自分はダメなんだ…」と思ってしまいがちです。
でも、本来的にはその人の価値はテストの点数では決まらないですよね。テストの点数でその子の価値が下がるはずがないんです。
できないことは恥ずかしいだとか、できない自分はダメだと思う必要は本来ないんです。まずはその思い込みを外してあげられるような授業中の声かけを大切にしています。
それに、そのような思い込みがあると、結果的にも点数が伸びません。
できないことは恥ずかしい
↓
できない自分との折り合いが付かない
↓
できない自分に目をつぶる
↓
できないところをスルーするようになる
↓
スルーするから点数が上がらない
この意味においても「できないことは恥ずかしい」という思い込みを解除することが、点数アップに必ずつながります。
だからこそ「できないことは恥ずかしくないんだよ」というメッセージを授業を通じて伝えていますし、「なんでできないの?」とか口が裂けても言いません。
誰も気付かないであろう小さな進歩に気づく
「小さな進歩に気付いて、それをその場で本人に伝える」
これがわたしがレッスンをする上で最も大切にしていることです。なぜなら、これこそが自信を引き出す根本的な解決策だと思っているからです。
自信を引きだすためには成功体験が欠かせません。「やればできた!」という経験の積み重ねで自分の能力を信じられるようになり、自信がつきます。
成功というと、普通はテストで良い点をとることを指す場合がほとんどですが、はたして本当にそれだけが成功なのでしょうか?
わたしの答えはノーです。
成功とは小さな変化であっても構わないと思います。
例えば、問題は正解ではなくても、前回覚えていなかった単語を覚えていたり、以前説明した解き方ができるようになっていたり、こうした小さな変化もそれは成功だと思うんですね。
でも、普通は問題を正答することができたかどうか、つまり点数が取れたかどうかだけで成功・失敗を決めます。
それではいつまで経っても成功体験が積めません。
もっと成功の基準を下げて、単語を1つ覚えた。これも成功じゃないですか。こうした小さな進歩に気づいてあげられれば、その子にとっての成功体験は1つ増える。
この小さな積み重ねの一つひとつで自信を引き出していけると思うのです。だからこそ、誰もが見過ごしてしまいがちな小さな進歩に気づいてあげる。それをご本人にその場できちんと伝えてあげる。
これが自信を引き出すために、最も大切なアプローチだと思っていますし、だからこそ授業中にもっとも大切にしていることでもあります。
【2.やる気を引き出すこと】
2つ目は、やる気を引き出すことです。
やる気を引き出すことは、自信を引き出すこととイコールだと思っています。
「やってもムダ」と思っていたらやる気も起きませんし、やる気の源には「あれ?私も頑張ればできるのかも!」という自信が必須になってくるんですよね。
つまり、「やる気を引き出す」アプローチとは、「自信を引き出す」というアプローチに他なりません。
となると、やる気を引き出すことについてもやはり、先述した「小さな進歩に気付いて、それをその場で本人に伝える」ことが大切なんですね。
その上で、その他の要素として、堅苦しくない授業の雰囲気だとか、授業そのものの楽しさだとか、そういったおまけ的な要素にも配慮しながらやる気を引き出す授業を心がけています。
【3.自主性を引き出すこと】
3つ目は、自主性を引き出すことです。
厳しくして無理やり動かそうとしない
厳しくしたり罰を設けたりして無理やり子どもを動かしても、一時的には動くかもしれませんが、根本的な解決にはなりません。
一般的に、厳しい塾ほど保護者満足度はあがります。一時的に子どもが動くので、保護者もそれで満足する。
でも、わたしはそんな風にしたくないんですね。厳しくして子どもを一時的に動かしても、ご本人の気持ちが置いてけぼりだったとしたら・・・。
それって本当にご本人のためになるのでしょうか?
厳しい環境がなくなればまた元の通り。これでは何の意味もないと思いませんか?
わたしのビジョンとして、「自分は将来こんなことをしたい!だから今はこれを頑張る!」と自信を持って言える子どもを増やしたい、という思いがあります。
これは言い換えれば「自分に今何が必要なのか?自分で考えて自主性をもって努力できる」スキルを持った子どもです。
このスキルを身につけるには、少々時間はかかるかもしれません。
でも、自主性社会に出たら必須のスキルですし、長い目で見れば結果的に自主的に行動できる力がその子の幸せにつながると信じています。
なりふりかまわず短期的に無理やり点数を上げたい方は、わたしのサービスは向いていません。
ある程度長期的な視点から、勉強の仕方レッスンを通じて自主性を引き出すことを大切にしています。
小さな失敗をさせる
大きな目的のためには小さな失敗を経験させることも大切だと考えています。
失敗すること自体は問題ではなく、問題なのは失敗から学べないことです。失敗したときに適切なサポートをしてあげることで、子どもの成長につながると思います。
そもそも、勉強の仕方の本質は「失敗から学ぶ」ことでもあります。自分が間違えた問題から、自分に足りない知識を見つめ、どうすれば解けるようになるのかを考える。正しい勉強の仕方とは、まさに失敗から学ぶことです。
大きな失敗をさせないために、小さな失敗をたくさん経験させる。
「失敗して学ぶ」ことは課題解決力を高めるために、とても大切だと思っています。
だからこそ、目先の結果にあまりとらわれすぎずに、長い目で見て、小さな失敗を経験させることも大切にしています。
以上がわたしが「サービスを提供する上で大切にしていること」です。
おまけ
最後におまけですが、
- 関わった人が将来的にこんな風になったら嬉しい!
- こんな風になったらその子はきっと幸せだろうな!
というわたしの思いをささっと思いつくまま書きます。わたしの根底にある思いが、多かれ少なかれ授業に現れてくると思うからです。
- 人に流されることなく自分軸を大切にしながら人生を歩んでいってほしい
- 「できる自分、できない自分」を肯定しながら向上心をもって生きていってほしい
- 人とくらべるのではなく、自分というかけがえのない存在を肯定しながら生きていってほしい
- 「自分は人の役に立てる存在なんだ!」というセルフイメージを持ってほしい
- 自分の人生を自分で切りひらいていく力=自分で考える力、課題解決力を身につけてほしい
- いろんな価値観を認めて、バランス良くものごとを考えられる人になってほしい
- 人の役に立つことが楽しいと思える人になってほしい
自分のためだと思っていた勉強が、いつしか人の役に立っている。そんな経験を人生のどこかでしてもらえたら嬉しいです。
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