子どもの未来を切り開く自信と、そうじゃない自信について考えてみた。

こんにちは、中学生専門・伸び悩み解消学習コーチの久松隆一です。

爆発しそう。

頭使い過ぎました。

でもおかげでちょっと思考が整理できたので、今日はちょっと哲学的な話をさせてください。

以前、この記事で点数アップはゴールではない、って話をしました。じゃあ何がゴールか?っていうと自信をつけることです。自信があれば、一人ひとりが自分の未来を切り開いていけると思うから。

教育っていうと、なんか「これが正解だよ、正しい生き方はこれだよ」的なニュアンスを感じますが、ぼくはどこかに人生の正解があるなんてまったく思いません。

そもそもぼくの想像力なんてたかが知れてますし、ぼくが「これが正解だよ」と思っているものは、ぼくの見えている小さい小さい世界の中でしかないんですよね。その小さい小さい世界の中に、もしあなたのお子さんが人生を楽しめるような居場所が無かったら悲劇でしかありません。

一人一人幸せを感じる要因って違いますよね?

だからこうすれば幸せになれて、そのためにはこういう道筋を辿っていけばいいんだよ、なんてことを教えるつもりはさらさらないんです。誰にも当てはまる正解なんてないですよね、きっと。

でも、最低条件はある。

それは「自分の人生を自由に選んで生きていると実感できていること。そのことに自分が満足していること。」この2つが万人に共通する幸福であるための条件なのではないか、と思ってるんです。

 

だからぼくなりの教育の目的を定義すると、

  • 「自分の未来を自由に選択するために、自ら未来を切り開いていける力をつけてあげること」

となります。

もちろん、自由に人生を選んで生きていくためには読み書きそろばんといった基礎学力も必要です。これはきっとマストでしょう。

じゃあ学歴はどうか?これはきっとベターでしょう。

良い会社は?これもきっとベターじゃないでしょうか。

こうやってマストとベターも含めると、教育の目的なんて無数に出てきますから、一概に教育の目的を語ることなんてできないですけど、ぼくの中での最優先事項として、

「自分の未来を自由に選択できるように、未来を切り開いていける力をつけてあげたい」

ってのがあるわけです。

じゃあ自分の未来を切り開いていける力って何か?って言うと、これもまた意見が分かれるところだと思いますが、ぼくは「自信」だと思っているんです。自信こそが自ら未来を切り開くためのマスト条件。

ただ、自信という言葉だけではなんかふわっとしていて、具体的じゃないので、もう少し具体的に表現したいなぁと思っていたのですが、最近ある本を読んで少しアップデートすることに成功しました。

変わったというよりかは「自信」という言葉をより詳しく説明できるようになった気がします。

というわけで、今日はぼくがおうちSTUDYの授業や講座を通じて、どんな「自信」をつけてあげたいと思っているのか?について改めて書いてみることにします。

 

子どもの幸せにつながるマインドセットとは?

まず最初にぼくが最近読んだ本について紹介します。これです。

この本にはタイトル通りマインドセットとか、「やればできる」という研究について書かれていて、2種類のマインドセットを対比させていくかたちで話が進んでいきます。

 

マインドセットとは?

そもそもマインドセットって何か?っていうと、

マインドセットとは?
ある人や集団の中で確立している思考様式,態度,価値観などのこと。

を言います。

無自覚に起こる考え方の傾向って感じですかね。無自覚にそう考える、ってものなので普段は自分がどんなマインドセットを持っているかなんて考えてもみないと思います。

スーパーで買い物をするときに、特に迷うことなく安い方を選ぶだとか、反対に少々高くても迷わず国産のものを選ぶだとか、そういうの。あんまふだん自覚することないですが、そこには判断基準がある。それがマインドセット。

 

2種類のマインドセット

では、この本に書かれている2つのマインドセットとはどんなものでしょうか?

硬直マインドセット

1つ目は、人間の才能は石版に刻まれたように固定的で変化しないと考えるマインドセット。才能がすべてを決める。これを「硬直マインドセット」と呼びます。

しなやかなマインドセット

2つ目はその逆。人間の能力は学習や経験によって変化すると考えるマインドセット。これを「しなやかなマインドセット」と呼びます。

 

あなたのお子さんはどちらのマインドセットをお持ちですか?

あなた自身はどうですか?

 

2つのマインドセットを比較してみる

ここで2つのマインドセットの特徴をより詳しく見ていきましょう。

硬直マインドセット しなやかなマインドセット
自分の有能さを証明したい 自分はもっと成長したい
自分にできることだけやりたい 新しいことにチャレンジしたい
壁にぶつかったら諦める 壁にぶつかっても耐える
努力は無能な人がすることだから避けたい 自分の成長に努力は欠かせない
人のアドバイスや話を聞かない 人のアドバイスを真摯に受け止める
才能によって未来は決まっている 自分の力で未来は切り開ける
早い段階で成長が止まる 結果的に成長が続く

 

最大の特徴は、

  • 自分の有能さを証明したいか
  • 自分はもっと成長したいか
証明と成長のちがいです。すごい人と思われたいか、すごい人になりたいか、と言い換えても良いかもしれません。

 

硬直マインドセットの持ち主の思考パターン

「硬直マインドセット」の持ち主は、ただ自分のすごさを証明したいと考える。

あなたの周りにもいませんか?自慢ばかりしたり、自分を大きく見せようとしたりすることばかりに労力を使う人。もしかするとその方は「硬直マインドセット」の持ち主かもしれません。

気持ちは分かるんですけどね。「すごい」って言われたら気持ちいいですもん。笑

でも、「すごい」って言われたい、だけでは成長が止まってしまうんですよね。自分ができることだけやりたいって思考になっちゃうから。

自分のすごさを証明したいだけなので、困難なことには挑戦しない。もしその壁を越えられなかったら、自分の無能さをさらけ出すことになると思っちゃうから。

だから硬直マインドセットの人は、超えられるような低い壁を設定したり、その壁を誰かにおしつけたりして、自分は失敗しないようにする。こうした方がいいよってアドバイスをしても聞く耳を持たない。自分の無能さを指摘されてるような気がしてしまうから。

これじゃ成長が止まりますよね。

 

しなやかなマインドセットの持ち主の思考パターン

「しなやかなマインドセット」の持ち主はそう考えません。自分にできないことがあっても「今はできない」って考えるんです。そして自分は成長すればそれを乗り越えられると考える。

今の自分ができないことにチャレンジすることにやりがいを感じ、その壁を乗り越えようとすることに労力を使う。多少うまくいかなくても努力を続けます。壁は乗り越えることに意味があると思っているから。

人からのアドバイスを真摯に受け止めて工夫し、さらに努力を重ねる。そうやって努力を続けていくうちに自分が成長する。で、ある時本当に壁を乗り越えてしまうんですよね。

そうやって1つずつ壁を乗り越えて成長していった先には何があるのでしょうか?

自分の未来を自分で切り開けるようになっているのではないでしょうか。

 

ある生徒が授業中に見せてくれたしなやかなマインドセット

こんなことがありました。
ある生徒を担当して半年ぐらい経ったときのことでした。
仮にAくんとしましょう。

もともとAくんは下から数えた方が早いぐらいで「おれはいくらやってもムダ」って思ってたような子でした。

そのAくんが、ちょっとややこしい数学の問題を何度やっても解けなかったんです。内容は理解しているつもりなのに、いくらやってもミスしてしまう。分かってるのにできない、ってパターンに陥ってしまったですね。

これは練習不足が原因なので、いくらでも乗り越えられるんですが、もともと「やってもムダ」と思っていたAくんを、ぼくはそのとき内心では心配していました。やる気なくなっちゃうかなぁ、って。

 

でもAくんはこう言ったんです。

 

「今はできないけど、反復すればできるようになると思うんで」って。

 

その言葉を聞いて鳥肌が立ちました。「そうそうそうそうそう!!!」って強烈に嬉しかった。これがまさに「しなやかなマインドセット」ですよね?

自分はもっと成長したいと思ってるし、壁にぶつかっても諦めずに努力を続けようとしています。

こんなふうに「しなやかなマインドセット」を持つことができたら、きっとこの先の困難も乗り越えられると思うんです。

 

生きてたら楽なことばかりじゃないし、困難って絶対やってきますよね。絶対にどこかで壁にぶつかるんですよね。そのときにその壁に立ち向かえるかどうか。分かれ目はココだと思うんです。

その壁をぶちやぶってやろうとか、乗り越えてやろうって思えるようになってほしい。そしたらある時それが実現する。時には壁に跳ね返されることもあるでしょうけど、それさえも糧にして次なる壁にチャレンジする。そしたら次は成功する。成功と失敗の繰り返し。

その繰り返しの先に「自分の人生を自由に選んで生きていると実感できていること。そのことに自分が満足していること。」という世界が待っていると思うんです。

 

社会がいくら急激に変化しても別に怖くない

まもなくAI全盛時代がやってきます。てかもうやってきてるような気がしますが、でもまだ本番はもうちょっと先です。AIに限らず、今まさに産業革命以来の革命、「情報革命」のまっただ中に人類はいます。ティッピングポイントを超えれば、社会はさらに急激に変化すると言われています。

でも未来のことなんて分からないですよね?

あのホリエモンが近大の卒業生に向けたスピーチの中でこんなことを言っています。

「未来のことなんて誰にも分からない。みんながスマホを持って、歩きスマホしながらLINEとかツイッターとかやってる姿は10年前に誰も想像できなかった。そんな時代において大事なのは今を精一杯生きること。」

「未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ」

って。

賛否両論ありますが時代の最先端をいく情報感度を持ち合わせている起業家がこう言ってるんですよね。

 

じゃあ今を生きるって何か?

それは結局、いま目の前にある壁を乗り越えようと努力することではないでしょうか。もがきつづけること。精一杯、目の前の壁に立ち向かう。ただそれだけ。

そうやって目の前の壁に立ち向かい、乗り越えつづけていけば、社会の変化に置いてけぼりにされることなんてないはず。何も怖くないでしょう?

 

 

さて、話を最初に戻します。

ぼくはこれまで「自信があれば、自分の生きたい未来を自分で切り開いていくことができる。だから自信をつけてあげたい。そのために勉強を通じて成功体験をつけてあげたいんだ」と繰り返し言ってきました。

もちろん今もその思いは変わっていません。

でも、その言葉の中には、自信をつけて「人よりすごいんだ」という優越感を持たせるという意味は1ミリも含まれていません。人と比べて自分の有能さを証明するような自信なんて何の役にも立たない。

そんなことしてもあなたのお子さんの幸せな人生に貢献できると思いません。そうじゃなくて、

努力すれば自分の能力はどこまでも伸ばしていけるし、少々の壁にぶつかってもそこで諦めなければ、自分にはそれができるという自信。自分の未来は自分で切り開いていけるという自信。

そんな自信をつけてあげたい。

壁に立ち向かい、ぶちやぶっていけるような「しなやかなマインドセット」の持ち主になってほしい。

勉強って正しいやり方でやれば、かならず成長するんです。点数も上がる。その成功体験が得られれば、自分はまだまだ成長できる、もっと能力を伸ばせる。そして自分にはそれができる、と信じられるようになる。

こうなったらあなたのお子さんの未来を切り開いてくれる力が備わっていると思いませんか?どうやら現時点でぼくが考える教育のゴールはここにありそうです。さらに完成度や再現性を高められるように精進してまいります。

以上!

今日はぼくの独り言でした!