中学生の勉強のやる気を上げる親の関わり方7つのポイント

どうやったら勉強をやる気になってくれるんだろう?

お母さん

勉強しないといけないって自覚はいつになったら生まれるの?

お母さん

中学生になったら急に親の言うことを聞かなくなってしまって、勉強面で何もアドバイスできない・・・

お母さん

 

親として子供の勉強面にどんなふうに関わったらいいか分からなくて悩んでいませんか?

 

思春期や反抗期まっただ中。中学生ともなると、親の関わり方を変えないとなかなか子供は思うように行動してくれないものです。特に、勉強のような子供のやる気が出ない行動はより一層そうですよね。

勉強のやる気を引き出すには、正しい知識を身につけて、親の関わり方をアップデートする必要がありそうです。

そこで、今回は中学生の勉強のやる気をあげる親の関わり方を7つのポイントにまとめてみました。

 

僕自身も学習コーチングをする時や、授業の中で常に意識しているポイントです。これさえ押さえておけば大体うまくいくよね、って秘訣を公開します。

早速いきましょう。

 

勉強のやる気を上げる親の関わり方7つのポイント

まず最初に7つのポイントをざっと確認しておきましょう。

  1. 信頼関係を築く
  2. 自分で選ばせる
  3. 成長を認める
  4. 失敗を許す
  5. 自己効力感を上げる
  6. 自分事にする
  7. 環境を作る

 

ではひとつずつ詳しく見ていきましょう。

 

1.信頼関係を築く

とてもシンプルな話、自分のことを理解してくれなかったり、共感してくれない人に対して子供は心を開きません。子供というか大人でも一緒ですよね。

「うちの上司はほんと現場のことを分かってない」とか、よく聞くじゃないですか?笑

これは現場の実情を理解してくれないとか、現場のしんどさに共感してくれない、と言った無理解が原因になっていますよね。そんな状態でモチベーションが上がるはずもないし、アドバイスだって効かない。

 

子供だって一緒。

 

勉強を頑張ってるのに、しかも部活とかも含めてけっこう忙しい中で勉強を頑張ってるのに理解してくれない、ってなると、こう思うんです。

「うちの親は全然自分のことを分かってくれない」って。

 

当然、自分のこと理解してくれない人の言うことや、アドバイスなんて聞く耳も持たない。

まずは大前提として信頼関係を築くことが大切です。

 

信頼関係を築くためにはシンプルで構いません。子供の置かれている状況を理解し、その大変さに共感してあげること。

愛するお子さんの将来が心配なあまり、お子さんが「あまりよろしくない状況」だったりすると、つい理解や共感をすっ飛ばして「勉強しなさい」と言ってしまいがちですが、それをすっ飛ばすから言うことを聞いてくれません。

まずは理解と共感を大事にしましょう。

 

2.自分で選ばせる

いまうちの子は2歳で絶賛イヤイヤ期をやってます。

朝ご飯食べるにしても、一苦労。

こっちは保育園に遅れるからって早くご飯食べてほしいのに、全然食べてくれない。しびれを切らして、食べさせようと思ったら「自分で食べる!」とブチギレモードに入ります。

きっとこれをお読みのお母さん方は首をタテに20回ぐらい振ってくださってると思うのですが、何が言いたいかというと、

「自分で行動を選択する」という願望は人間の根源的な欲求だよね、ってこと。

2歳からのイヤイヤ期って、結局は「自分で行動を選択する」という願望が顕在化したって現象ですよね。そんな時期からすでに「選びたい欲求」がある。

 

まだ小さいうちは、それを何とかおもちゃでごまかしたり、お菓子でつったりしてごまかすこともできちゃうんですけど、そらもう中学生ともなったら無理です。

ごまかしも効かない。

どうすれば良いのかっていうと、「自分で選んでいいよ」って。

 

ある一定の枠の中から選択させてあげてください。

 

ある程度の枠を決めておくのは、まだ自分で選ぶだけでは心許ないこともあるから。

例えば、山に分け入ってキノコを採るときに、何でもOKにしてしまうと毒キノコまで選んでしまう可能性がある。だから、シイタケかマツタケかエノキから選んでね、っていう感じです。

それとともに、「こういうのが毒キノコだよ。こういうのはおいしいキノコだよ。」って正しい情報を与えてあげる。

自分で選ばせつつ、正しい選択肢を選べるような情報も与えてあげる。時には失敗することもあると思いますが、安全に失敗させるのが教育だとぼくは思います。

ぼくが学習コーチングをする場合は、「正しい情報提供」が済んだと思ったらすべて自分で何を勉強するかまで選んでもらっています。「自分で選ばせる」のは怖いかもしれませんが、ぜひ試してみてください。

 

3.成長を認める

成果と成長は違います。

成果は点数アップであったり、志望校合格であったり。

成長とは、一つでも単語を覚えたり、一問でも解ける問題が増えたら、それは成長です。

 

見逃されがちなのは、成長していても成果につながらないこともある、ってこと。

 

例えば、hardっていう単語を覚えたとしても、それがテストに出るとは限らない。

球の表面積の公式が使えるようになっても、文章問題の場合は、それ以外の知識が使えないと解けない。

成果はテストレベルやテストとの相性によって簡単に左右されちゃう。

 

でも、ほとんどの親は「成果」を見て判断してしまいます。あまり良い結果を生まないことの方が多いにも関わらず・・・。

もしあなたが、60点のテストを見て「100点から40点足りていない点数」って無意識に考えていたとしたら要注意。
それは100点という成果を基準にしてお子さんを評価しています。

 

やる気を引き出したいならその評価軸は変えるべきです。

長期的に見ると、成果だけで評価していたとしたらやる気は引き出せません。

 

代わりに成長を見て評価してあげてほしいんです。

どこが成長したのかを注意深く観察し、成長を発見し、成長を認めて、成長を一緒に喜んであげる。

もし60点だったとしても、前回はできなかったことができるようになっていたり、細かい部分まで見ればいくらでも成長の跡は見つけることができます。

成長そのものを親から肯定的に評価してもらうと、「成長するために努力しよう」という気持ちが湧いてきます。それが「次また頑張ろう!」という気持ちを生み出してくれます。

 

 

4.失敗を許す

成果を基準にして子どもを評価していると、子どもは「失敗できない」と思ってしまいます。

すると、何が起こるか?

「結果」が悪いときに、ごまかしたり、人のせいにしたりします。

まだそれならいいけど、失敗を恐れるあまりにカンニングをしたり、ズルをしたりすることも。

 

子どもの将来を考えたときに、こんな悪いクセを身につけてほしくありません。

 

でも、成果だけを基準にして子どもを評価すると、結果的に失敗を過剰に恐れてしまいます。

子どもが「成長するために努力しよう」と何事にも前向きに取り組めることは、彼らの成長に欠かせません。

 

こうした考え方を「成長マインドセット」と言います。

 

成長マインドセットはどんなタイミングで身につくのか?っていうと、失敗したタイミングだそうです。

 

失敗したときに周りがどういう評価をするかを子どもは見ていて、そのモノサシを持って彼らは彼らの人生を生きていく。

彼らが成長しつづけるためには、成長マインドセットを身につけて、失敗を恐れずに挑戦し続けることの他にありません。

 

「全然やる気になってくれない」とあなたが思っているのは、もしかすると、お子さんからすれば過剰に失敗を恐れているだけかもしれません。

「失敗してもいいよ」っていうメッセージが届けば、子どもは失敗を恐れることなく行動に移してくれます。

 

5.自己効力感を上げる

自己効力感というのは、あまり言葉になじみが無いかもしれませんが、簡単に言うと「やればできそうだ」と思っている感覚のことです。

実際にできるかどうかではなく、「わたしはそれができそうだ」と子どもが思っているかどうか、がポイント。

 

自己効力感が低いと「私にはできそうにない」「やってもムダだ」と考えるので、やる気につながりません。

 

自己効力感を上げる方法として、

  1. 成功体験
  2. 他人の成功を目の当たりにする
  3. 言葉で説得する
  4. 情緒的に感情を喚起する

という4つの方法が提唱されています。

1〜4の順番に効果が高いとされています。

 

つまり、成功体験がもっとも自己効力感を上げてくれるんですね。

ぼくは中学校の勉強というのは、成功体験を積ませて上げやすいと思っています。だって答えが一つに決まってるし、その答えに至るまでの過程を辿ればだれでも「成功」できるから。

「なんだ、私ってできるじゃん」

 

たった1問でもいいんです。

結局は、こうした成功体験の積み重ねでしかありません。

 

テストでの成果を基準にすると、高い点数を取ることでしか成功体験はつくってあげられません。

 

でも、本当は1問ずつでも成功体験は作ってあげられるんです。成長を見続けてあげることで、それは成功体験に変わります。

成果を見るか、成長を見るか、ってフレームはここでも効果を発揮してくれます。とにかくお子さんの成長を観察してフィードバックしてあげてください。

 

 

6.自分事にする

「将来の役に立つから勉強しなさい」という論理は、頭では分かっていても納得できないもの。もう中学生ともなれば「勉強が自分の将来に役に立つ」とうことはなんとなくでも理解しています。

それでもやる気が出ないのはなぜか?

リアルじゃないからです。自分事としてリアルに感じられないんです。

将来の役に立つって言われても、目の前に自分にメリットがあるわけじゃない。

 

マシュマロテストという心理学の有名な実験があります。

4歳の子どもが目の前にマシュマロを1つ置かれる。

「このマシュマロは食べたかったら食べてもいいけど、もししばらく食べずに我慢できたら2個あげるよ」って言われます。

 

ほとんどの子は食べちゃうんです。

なぜか?

 

目の前にメリットが置かれているから。

リアルに感じられるからなんです。

 

我慢すれば2個のマシュマロが貰えるといっても、リアルじゃない。目の前に2個あるわけではないからです。

 

将来の役に立つといわれても、自分にとってリアルじゃなければ人は行動に移せないのです。

ダイエットが成功しない理由もこれですね。

 

将来やりたいことや、高校に行ってやりたいことが見つかったときに、急に勉強に前向きになる子を何人も見てきました。リアルに自分にとって勉強するメリットが見えたんでしょう。

勉強することがいかに自分にとってメリットがあるのか、リアルに自分ごとになったときに、勉強へのやる気が生まれます。

 

 

7.環境をつくる

人は簡単に環境によって左右される生き物です。

テレビのある部屋で勉強していたり、スマホを見えるところに置きながら勉強していたり、たったそれだけのことで集中力ややる気を左右します。

自習室をいつも利用していた、あるお子さんがこんなことを言っていました。

 

家だとなんかやる気が出ないから、塾に自習に来るんです。

中学生

 

まさにこれのこと。

環境によって自分で自分の勉強のやる気を引き出している良い例です。

 

意志の力でやる気を出そうとするのではなく、環境によってやる気に関わらず行動させる、という方が正しいかもしれません。

環境づくりのコツはこちらの記事にも書いていますので、ぜひ参考にしてみてください。

中学生のテスト勉強のやる気を引き出すために親が最初にすべきこと

 

まとめ

この記事で紹介した7つのポイントはどれも有効なノウハウですが、これをやったからといって魔法のように変化が見られるわけでもありません。

そもそも「やる気スイッチを押してもりもり勉強するようになります!」みたいなノウハウは、アメとムチによって外発的に動機づけてやる気が出たように見せかけてるだけですし、そもそも長続きしません。

本当の意味でのやる気とは「自分から勉強に向かう気持ちがあること、その行動を継続できること」という2つの条件を満たしたものではないでしょうか。

上で紹介したノウハウは2つの条件を満たすためのポイントになっています。

あまり効果を焦らずに、じっくり取り組んでみることをオススメします。