反抗期の中学生に伝わる叱り方のポイントを知っていますか?

久松

「褒める」と「叱る」ってどっちが難しいと思いますか?

こんにちは、中学生専門・伸び悩み解消学習コーチの久松隆一です。

「褒めるのは難しい」って良く聞きます。
「叱るのは難しい」ってあんまり聞きません。

でも、これまでたくさんの中学生の方の学習をサポートしてきた経験からすれば、ぼくは叱る方が圧倒的に難しいと感じています。

だって、ただ感情的に怒鳴ったとしても効果は一瞬だけですし、恐怖で一時的に言うことを聞かせるだけなら超簡単なのですが、長い目で見たら意味がないのは明らかですよね。もう中学生ですし、声を荒げなくても済むのが理想的だと思いませんか?

伝わる叱り方にはちょっとしたコツがあります。
今日は反抗期の中学生に伝わる叱り方のポイントについてお伝えします。

 

人はなぜ褒めたり叱ったりするんでしょうね?

いきなり哲学的ですみません。

でも、反抗期の中学生にも伝わる叱り方をマスターするためには、まずは「なぜ叱るのか?」をハッキリさせておく必要があります。

 

褒めたり叱ったりするのには目的があるはず。そしてその目的はあなたのイライラをあなたの大切なお子さんにぶつけたり、過度に甘やかしたりするためにやってるわけじゃないはず。

じゃあなんで褒めたり叱ったりするのでしょうか?

まずは立ち止まって考えてみてください。少し客観的に自分を見つめてみてくださいね。

例えば、宿題をやらないことに対して叱る場面があったとします。なぜ叱るのでしょうか?宿題をやらないことは悪いことだから?

 

さらに深めていきましょう。

じゃあなぜ宿題をやらないのは悪いのででしょうか?人によって意見はいろいろだと思いますが、例えば、

・内申点が悪くなってしまうから
・人としてやるべきことはキッチリやってほしいから
・学力が下がってしまうのが悪いことだから

とか、いろいろあると思います。

 

一言で言えば、これは価値観の問題です。普段あまり意識することはありませんが、実は褒めたり叱ったりする手前にはあなたの価値観が横たわっているんですね。つまり叱るということはあなたの価値観をあなたのお子さんに伝えることが目的なのです。

このポイントは常に意識してください。価値観を伝えるために叱っているという意識を持てたら叱り方も自然に変わります。

根底には愛があるわけですから。だってそうでしょ?

あなたの価値観を、あなたのお子さんが身につけた方が良いとあなたが思うから、褒めたり叱ったりするのです。愛です、その根底には愛があるんです。素敵ですね。

 

伝わる叱り方の3つのポイント

でも、なぜかあなたの価値観は伝わらない。愛を持って叱っているはずなのに、それがなぜか伝わらないのはもったいない。

あなたの価値観をお子さんにしっかり伝えるために、押さえておくべきポイントが3つあります。

 

その1:行動を叱る

まずは大原則ですが、行動に対して叱ることが大切です。

ポジティブ心理学をベースにした子育て心理の専門家である佐藤めぐみさんも、その著書の中で「行動を叱る」ことの重要性を説かれています。あれこれ叱らずにいま目の前で起こった行動を叱るように、と。

ちなみにこの本です、オススメです。

つい腹が立っていると「あなたは本当に悪い子ね!」的なトーンで伝えてしまうことってないですか?そうなったら、当たり前ですがあなたの価値観は伝わりません。そらそうですよね。自分の人格を否定する人の意見なんて聞きたくないですから。

宿題をしなかったとすれば、その時は「宿題をしない」という行動に対して叱ってください。

「いつも宿題忘れてばっかり!この前、忘れたときに次は気をつけるっていったけど全然できてないじゃない!ホントいつになったらできるようになるの!」

こういう叱り方では伝わらないってことですね。

 

 

その2:具体的に叱る

できるだけ具体的に伝えてあげてください。あらゆることにおいてそうです。あなたが頭の中で想像しているイメージと、あなたの言葉を聞いて子どもが受け取るイメージとの間には、必ずズレがあります。このズレをなるべく少なくする必要があるんですね。そのための手っ取り早い方法が具体的に伝えるということです。

例えば、夏休みの宿題に全然手をつけていなかったとします。

その場合には、「宿題を早くやりなさい」ではなくて、宿題を8月29日までに○つけ終わらせてその場で提出できるような状態にしなさい」といった感じ。

定期テストの勉強なら、「テスト勉強をきちんとしなさい」ではなくて、「テスト1週間前までに問題集を2周して×のところは繰り返して、分からない問題が無い状態にしなさい。残りの1週間で忘れているところをもう一度復習しなさい。」といったイメージ。

「早く」とか「ちゃんと」とか「しっかり」とか便利な言葉なのでつい使ってしまいがちですが、この内容を具体的に言葉にして伝えてあげてください。具体的であればあるほど伝わります。

 

その3:論理的に

これ重要です。一番見逃されていますが、論理的でなかったら伝わりません。もう中学生にもなれば、宿題をやらなかったらその結末がどうなるかぐらいは容易に想像できます。

その論理をすっとばして、「宿題しなかったらスマホ取り上げるよ!」みたいな叱り方をしても「なんでそうなるの?」ってご本人は思うんですよね。全然論理的じゃないから。このモヤっと感のせいで納得できないし、余計に課題に前向きには取り組めません。

論理をすっとばしたものは「罰」として感じるんですね。罰はそれ自体に一時的に言うことを聞かせる効果はありますが、長続きしません。

罰を与えるのではなく論理的に説明してあげてください。「宿題をしないと、内申点が下がってあなたの行きたい高校に行けない可能性があるよ。それにやるべきことをやれないのは人として信用されないよ。私はあなたにそんなふうになってほしくないから宿題をしてほしい。」

こんな感じ。これって論理として成立してますよね。中学生ともなればこの理屈を理解できるだけの力は十分に備わっています。でも宿題をやらないのは、やらなかったときのことをリアルに想像する機会がないから。やらないとどうなるか?をリアルに想像できる機会を作ってあげるだけで十分なのです。

そのためには論理的に「これをすると、こうなるよ。これをしないと、こうなるよ。」という道筋を伝える必要があるということです。

 

叱られたい芸能人ランキングの4年連続1位は誰か分かりますか?

マツコデラックスさんです。選んだ理由を読んでみてください。

マツコを選んだ理由として、「論理的に説明してくれそう」(50代/男性)、「的確な理由で叱ってくれそうだから」(20代/男性)、「正論を言ってくれそうだから」(30代/女性)といった意見が並んだ。
(引用元:ORICON NEWS https://www.oricon.co.jp/news/2091626/full/)

この理由を見ても明らかで、論理的に筋が通っていれば人は叱られても納得できるということです。納得できればあなたの価値観がストンとお子さんに腹落ちします。

 

まとめ

お子さんを叱るのは「あなたの価値観」を伝えるためです。何か叱るときには感情的にならずに「価値観を伝えるために叱っているんだから冷静になろう」と心の中で唱えてください。そして、

  • 行動を叱る
  • 具体的に
  • 論理的に

というポイントを押さえて、言葉にして伝えてあげてください。スムーズにあなたの価値観がお子さんに入っていくと思います。

ぜひお試しください!