中学生になって初めての定期テスト、右も左も分かりませんよね?
何から手を付けたらいいのか?どうやって勉強したらいいのか?よく分からないまま、闇雲に勉強してもなかなかうまくいきません。
中学生が限られた時間の中で定期テストで高得点を取るためには、マスターしておくべきテスト勉強のコツがいくつかあります。いわば、定期テスト勉強法の「超基本」。これを知らないままだと、2回目、3回目の定期テストでさえ失敗してしまうかもしれません。
というわけで、今回は初めての定期テストに向けて何をしたらいいか分からない中学1年生の方向けに、テスト勉強法の超基本となるコツを5つ紹介します。これをマスターしておけば、中学校の定期テストでバッチリ高得点が取れるようになります。
初めての定期テストに向けて知っておくべきこと
テスト勉強のコツに入る前に、まずは簡単に定期テストについて知っておくべき基礎知識をサクッと紹介します。
定期テストとは?
定期テストは、一般的に年5回あります。4回の学校もあります。約2〜3ヶ月ごとにあって、その期間で習ったことがテストに出てきます。
このテストの結果は、通知表の評価に大きく影響します。これを内申点と言いますが、この内申点が高いと高校入試のときに有利になります。
つまり、日々のテストで頑張っておくと、未来の自分を助けてくれるというわけです。
中間テストは5科目、期末テストは9科目
定期テストには「中間テスト」と「期末テスト」の2種類があります。一般的に、中間テストでは5科目、期末テストでは9科目のテストがあります。
おそらく、5月の「中間テスト」が初めての定期テストになるはず。中間テストは5科目なので、今のうちにテスト勉強の進め方に慣れておきたいですね。次は9科目になるのでもっと大変です。
だからこそ、今のうちにテスト勉強法をマスターしておきましょう。
テスト範囲は学校から教えてもらえる
テストはどこから出されるのか、気になりませんか?
心配無用。
テスト1〜2週間前になると、学校から「テスト範囲表」が配られます。ここに全部載っています。こんな感じです。
これでテスト範囲を確認しながら、テスト勉強を進めていくことになります。
提出物がある
上のテスト範囲表の写真を見ると、右のほうに提出物と書いていますよね?
これはテスト前に出される提出課題です。この課題、なかなか大変です。舐めているとボコボコにされます。提出課題は高得点を取れるかどうかのカギになります。提出物をうまく活用できるようになると、それだけで点数が爆上がりしますし、下手なやり方をすると爆死します。
やり方は後ほど解説するので心配しなくてもいいですが、カギになるということだけはしっかり頭に入れておいてください。
以上、定期テストについて知っておくべきことでした。
いよいよここから定期テスト勉強法の超キホンとなる5つのコツを紹介したいと思います。中1の今だからこそ、絶対にマスターしておいてください。
中1で身につけておきたい定期テスト勉強のコツ5選
という中学1年生は、次の5つのコツを身につけてください。
- コツ1:学校のワークを中心に進める
- コツ2:テスト勉強計画を立てて記録する
- コツ3:2週間前にスイッチを切り替える
- コツ4:提出物は早めに取りかかる
- コツ5:「勉強したつもり」に気をつける
それぞれ詳しく解説していきます。
コツ1:学校のワークを中心に進める
定期テスト勉強は学校のワークを中心に進めることをオススメします。
定期テストの問題は、学校のワークから出題されることが多いからです。全く同じ問題が出題されることもありますし、そうではなくても似たパターンの問題が出題されます。
そもそも、なぜ中学校で定期テストをするのか?というと、習った範囲の知識を定着させるためなんですね。
だから、先生もわざわざ難しい問題ばかりを出題しません。学校のワークをしっかりと仕上げておけば、少なくとも80点は取れるレベル感のテストを作ります。
ですので、定期テスト勉強の大テーマは、
学校のワークをきっちり仕上げる
になります。
これさえできれば、自然に高得点は取れます。ワークを使った勉強法については、こちらの記事に詳しくまとめてあるので参考にしてみてください。
コツ2:テスト勉強計画を立てて記録する
学校のワークをしっかりと仕上げるために、勉強計画を立てましょう。
定期テストの勉強は、思っているよりも時間がかかります。もともと人は時間の見積もりが苦手で、勉強仕方がヘタな人は特に「すぐに終わるだろう」と甘い見積もりを立てます。でも、実際は終わりません。
テストまでにワークを仕上げられていなければ、もちろんテストで点数は取れませんよね?そこで、勉強計画を立ててテスト勉強を進めていきましょう。
しつこいですが、もう一度。
自分が思っているよりも、テスト勉強は順調に進みません。ですので、余裕を持ったスケジュールで勉強計画を立てるのがベストです。
勉強計画を立てるときにポイントは3つあります。
- 詰め込みすぎない
- 小さな〆切を作る&守る
- やるべきことを具体的にする
テスト勉強は思ったように進まないので、まずは予定を詰め込み過ぎないことが大切です。詰め込み過ぎて思ったように進まなくなると、やる気も下がってしまいます。裏を返せば余裕を持って早めにスタートするのが大事ですね。
スタートしたら、小さな〆切をいくつか自分で設定してみましょう。「この日までに、ここまで終わらせる」という〆切です。〆切があると、人は行動しやすくなり、計画通りに進められる可能性が上がります。
さらに、具体的にページ数まで決めましょう。小さな〆切ごとにどの問題集の何ページから何ページまで進めるのかを決めます。
テスト勉強計画の立て方については、この記事に詳しく書いてあるので、参考にしてみてください。
コツ3:2週間前にスイッチを切り替える
テスト2週間前になったら、自分でスイッチを切り替えましょう。通常モードは終わりです。テスト勉強モードのスイッチを入れます。
テスト1週間前から勉強を始めて高得点が狙えるほど、定期テストは甘くありません。遅くとも2週間前にはテストに向けて勉強に本気を出したいところ。できれば、3週間前がベストです。
このスイッチは、自分で意識的に切り替える必要があります。人から言われてではなく、自分でスイッチを入れてください。やらされる勉強では伸びません。
スイッチを切り替えるとき、何をすればいいか?というと、2つあります。
- 環境を変える
- ルールを作る
の2点です。
もともと部屋にマンガやゲームがあるのなら、それを見えないところに隠してください。勉強に集中できる環境をつくるのです。テストが終わったらまた出してもOK。テストに向けて本気を出す期間だけは、できるだけ勉強のじゃまになるものは遠ざけましょう。
ルールづくりについても基本は同じ。テストが終わったらそのルールは終わりでかまいません。でも、テストに向けて本気を出す期間はそのルールを守って行動します。
勉強に集中するためのルールを自分で決めてみてください。特に重要なのはスマホについてのルールです。
いろんな生徒さんに話を聞いていると、勉強に集中できない理由のほとんどがスマホです。テスト期間中はスマホを親に預ける、使う時間を決めておく、といったルールを作りましょう。
環境作り・ルール作りについては、この記事でも解説していますので参考にしてみてください。
コツ4:提出物は早めに取りかかる
提出物はできるだけ早めに取りかかることをオススメします。
その理由は、提出物が終わらないせいでテスト勉強がうまく進まない人がめちゃくちゃ多いからです。
実は、ほとんどの学校では、提出物=学校のワークになります。ここで、もう一度思い出してください。定期テストで高得点を取るためには、何が大切だったか覚えていますか?
学校のワークを仕上げることです。
つまり、提出物に早めに取りかかる=学校のワークを仕上げるために早めに動き出す、ということです。提出物に早めに取りかかれば、自然に高得点への道が開けるのです。
と思っても、現実はそうもうまくはいきません。
提出物をただ終わらせるだけなら2週間で終わるはずです。でも、きっちり仕上げるためには2週間では足りないのです。
「提出物を終わらせる」と「学校のワークをきっちり仕上げる」は、ハッキリと違います。これについては、次のコツ5でお話しします。
今ここで知っておいてほしいのは、テスト2週間前になって提出物にとりかかっているようでは遅いということ。高得点を狙いたいなら、毎日コツコツと学校で習った範囲は提出物を進めていきましょう。
時間が無くてもできる毎日の勉強法については、こちらに解説していますので、良かったら読んでみてください。
コツ5:「勉強したつもり」に気をつける
ここまで、「学校のワークをしっかり仕上げましょう」と何度もしつこくお伝えしてきました。
では、ここで質問です。
「しっかり仕上げる」とは、一体どういうことでしょうか?
「しっかり」という言葉は便利ですが、とても曖昧なものなんですね。ここを間違うと「勉強したつもり」になってしまいます。自分ではしっかり勉強したと思っていても、実際に頭に入っていなければ、勉強したことにはなりません。当然、テストで点数も取れません。
この「勉強したつもり」になっていないか、気をつけながら日々のテスト勉強を進めていきましょう。
「勉強したつもり」を回避するのは簡単です。
そもそも勉強とは、自分が「できない」ところを「できる」ようにすることです。であれば、自分ひとりで「できる」ようになっていたら、それはしっかりと勉強できていると言えます。
学校のワークを何も見ずに、自分ひとりで解けるかどうか?
自分で自分のことをチェックしながら、勉強を進めていくようにしてください。自分ひとりで「できる」ようになっていなければ、それは勉強したつもりです。
自分ひとりでできるようになっていれば、それは「しっかり勉強した」と言えます。つまり「学校のワークをしっかり仕上げる」とは、ワークに載っている問題を自分ひとりで「できる」状態にもっていくということです。
「提出物を終わらせる」との違いはここにあります。ただワークを解けば提出物は終わりますが、それではひとりで解けるようにはなりませんよね?提出物を終わらせただけで自分にOKを出してはいけません。それは「勉強したつもり」です。
この違いを理解したうえで、勉強したつもりに気をつけながらテスト勉強を進めていきましょう。
まとめ
もう一度、中1の初めての定期テストからマスターしておきたいテスト勉強のコツをまとめておきます。
- コツ1:学校のワークを中心に進める
- コツ2:テスト勉強計画を立てて記録する
- コツ3:2週間前にスイッチを切り替える
- コツ4:提出物は早めに取りかかる
- コツ5:「勉強したつもり」に気をつける
定期テストで高得点を取るための大テーマは、たったひとつ。「学校のワークを仕上げること」です。
学校のワークを仕上げるためのカベは時間不足です。時間が足りなくて、仕上がらない中学生がたくさんいます。
これを回避するには、まず「これぐらいで終わるだろう」という油断に気をつけましょう。実際はそう簡単に仕上がりません。さらに、計画を立てたり、自らテスト勉強モードのスイッチを入れたりして、勉強時間を生み出しましょう。
時間に余裕をもって動けば、テスト本番までに学校のワークを仕上げることができます。
さらに、勉強を進める際には「勉強したつもり」に気をつけましょう。勉強したつもりになっていると、頑張っても点数が伸びません。自分では「仕上がった」と思っても、80点を切ってしまうなら「勉強したつもり」になっているので、もう一度自分にOKを出す基準を見直しましょう。
中1はじめての定期テスト、不安だと思いますが、この記事にあるコツを実践すれば大丈夫!基本ばかりを集めています。ぜひ実践して高得点をゲットしてください。
なお、次のステップはこちら!高得点が取れる定期テスト勉強法について、より詳しくまとめていますので、合わせてお読みください。