こんにちは、おうちSTUDYの久松隆一です。
久松
もしそうお考えなら、あなたのお子さんの成績があがるかどうかは運任せです。
塾には解決できること、解決できないことがあります。ガソリンスタンドでは、パンクの修理はしてくれますが、エンジンの修理はしてくれませんよね?これと同じように、塾には「解決できること」と「解決できない」ことがあります。成績が上がらないからといって、「塾に行かせよう」と焦って行動し、お金と時間を無駄にしないでください。
先に「塾は何を解決してくれるところなのか?」について、理解を深めてからでも遅くはないはずです。
塾長経験もあって現場のリアルを経験している僕が、ぶっちゃけトークでやっていきたいと思います。
塾について検討する前にやるべきたった一つのこと
焦ってもいいことはありません。震度5弱の地震が発生したとき、寝ぼけていた僕はなぜか靴下を握りしめていました。
焦って行動する前に、ひとつだけやってほしいことがあります。これをすることで、お子さんを塾に行かせる価値があるのかどうか判断できます。
何をすべきか分かりますか?
答えを言いますね。
課題の特定です。
ちょっと立ち止まって考えると、塾は「課題を解決するためのサービス」です。つまり、解決策なんですね。それなら先に課題を見つけておかないといけませんよね?だから先に「うちの子の課題って何だろう?」と、先に原因の方を突き止めておく必要があります。
「成績が上がらない」ってのも確かに課題といえば課題なんですが、ちょっとフワッとしすぎていますね。もう少し具体的に課題を特定しなければなりません。
焦って解決策をあれこれ考える前に、まずはより深く具体的に課題を特定してください。
この記事では塾でも成績が上がらないお子さんの課題を特定する方法を詳しく解説していますので、チェックしてみてください。
ここでは課題を特定するための3つの質問を要点だけ紹介します。お子さんの課題を整理するとき、
- 基礎学力が不足してないか?
- 勉強の仕方が悪いのではないか?
- 勉強量が足りていないのではないか?
この3つの視点から、お子さんの課題を整理してみてください。
課題を特定できたとしましょう、次にすべきことは?
あなたは上で紹介した記事を読み、実践ワークに取り組み、ついにお子さんの課題を見つけることができました。
さて次にすべきことは何でしょうか?
塾を知ることです。いよいよここから本題に入っていきますね。
塾の提供サービスは色々ある。でも結局は…
塾のチラシを見るとあれこれ書いてますよね、どこも魅力的です。塾のHPを見ても、どこに行っても点数が上がりそうな気がします。
でも、実際のところはどうなのでしょうか?
正直なところ、塾で解決できる課題と、そうではない課題があるのです。
3つの課題を思い出してください。
- 基礎学力が不足している
- 勉強の仕方が悪い
- 勉強量が足りていない
この3つです。
ここでクイズ!
これら3つのうち、塾で解決できるものは何だと思いますか?
よく考えてみてくださいね。
そろそろいいですか?
では答えを言いますね。
答えは…
基礎学力不足です!
もしあなたのお子さんが基礎学力が不足していると感じたら、絶対に塾に行ってください。これは塾が最も得意としている課題です。
基礎学力不足を解消するために、塾では主に2つのサービスが用意されています。1つ目は授業、2つ目は質問解決です。1つ目についてはわざわざ説明するまでもありませんが、塾では授業をすることで、足りない知識を埋めてくれますよね。2つ目の質問解決については、塾で自習をしているとき、分からない問題が出てきたら教えてくれるというサービスです。
塾を選ぶなら絶対に質問解決がある塾を選んでくださいね。基礎学力不足を補う上で、一番みんなが苦労するのは、分からないことを分かるようにする段階です。この段階を乗り越えるために質問解決は必須です。授業中の質問に答えてくれるのは当たり前の話ですが、できれば自習中の質問に答えてくれる塾を探してください。
一旦ここまでをまとめましょう。
・塾で解決できる課題なので塾に行くべき
・塾を選ぶときは自習中の質問を受け付けてくれる塾にすること
塾で解決できない課題とは?
さて、ここからは若干塾のダークサイドになります。正直なところ、これは塾のシステムによっても違うので、一概には言えません。
ただ、かなり高確率での一般論として「これは塾で解決できないよね」という話をしたいと思います。
ではまたクイズです!
- 基礎学力が不足している
- 勉強の仕方が悪い
- 勉強量が足りていない
これら3つの問題のうち、塾で解決できないものはどれだと思いますか?
もう選択肢は2つに絞られていますよね、2か3です。
このうち一つはめちゃくちゃ塾が苦手としていて、もう一つは△といった感じです。もしあなたが、過去に塾講師の経験があって、リアルな現場を知っていたら簡単に分かってしまうかもしれません。
さて、どれだと思いますか?
答えを言いますね。
答えは…
勉強の仕方です!
もしあなたのお子さんの勉強の仕方に課題があるとすれば、安易に塾に行くのはやめてください。これは塾が最も苦手としている課題です。
なぜだか分かりますか?
先生はそんな時間が取れないからです。先生は授業のコマをたくさん抱えていますし、生徒さんもたくさんいます。一人ひとりに「勉強の仕方」を一から教えている時間は取れません。簡単なアドバイス程度であればもちろん教えてくれますが、それ以上を塾に期待しても正直難しいと思います。
ただ、プラスティーさんのように勉強の仕方の習得を全面に打ち出している塾もあります。こうしたタイプの塾は例外としてお考えください。勉強の仕方が良くなれば勉強効率も上がりますので、むしろ早めに行動にうつした方が良いと思います。
ここでもう一度簡単にまとめておきます。
・塾で解決できない問題なので塾に期待してはいけない
・ただし勉強の仕方専門塾は別、むしろ早い方がいい
最後に、塾で解決できるといえば解決できる問題を少し
残り1つ、勉強量が足りていない問題を塾で解決できるのか?についても触れておきます。
もしあなたのお子さんが勉強量が足りていないのなら、塾の自習室はひとつの解決策になります。自習室が利用できる塾なのであれば、ぜひ検討してみてください。人は環境によって行動が変わります。周りが集中して勉強していれば、自然にあなたのお子さんも集中して勉強に取り組みます。
僕も塾長時代に積極的に自習室の利用を促していました。ある時、初めて自習室に来た中2の女の子が「先生、びっくりするぐらい集中できたわ」と目をまるまるさせて教えてくれたことを今でも覚えています。
できることなら自習室を備えた塾に行かせてあげてください。
ただ、自習室がある塾にいかせれば、すべて解決するかというと、やはりそう簡単なものではありません。理由は2つあります。
理由1:自習室の利用は少しハードルが高い
やっぱりめんどくさいが勝ってしまうんですよね。塾と家が離れていればいるほど、自習室の利用率は落ちてしまいます。雨が降ったり暑かったり寒かったり、色んな要因で「今日はいいや」となってしまいがち。
理由2:自宅での勉強量も確保したい
最低限、必要な勉強量についてはこの記事で書きました。少しおさらいしておくと、「できない」を「できる」に変えるためにかかる時間が、最低限の勉強量です。
塾の自習室だけでこの量が確保できていれば、全く問題ありません。でもなかなか難しいのが現実ではないでしょうか?
毎日のように自習室を利用しているなら別ですが、そこまでできる方は100人に2〜3人くらい。やはり自宅での勉強量を確保することは欠かせませんし、そのための仕組み作りも欠かせません。
・塾の自習室を利用すればある程度の勉強量を確保できる
・でも自習室には足が向かないことが多い
・だから自宅での勉強量を確保しないと足りないケースが多い
まとめ
塾は何を解決してくれるところなのか、整理できたでしょうか?
もう一度簡単にまとめておきましょう。
- 基礎学力が不足している → 塾で解決できる
- 勉強の仕方がイマイチ → 基本的に塾では解決できない
- 勉強量が不足している → 塾で解決できるけど、塾だけでは不十分
チラシやHPを見ると「とりあえず塾に入れておけば、何とかなりそう」と思うかも知れませんが、現実はそう甘くありません。塾では解決できる問題と、そうではない問題をしっかりと切り分けて、塾を検討してください。
もしすでに塾通っていて伸び悩んでいる方は、もしかするとこの課題と解決策がマッチしていないことに原因があるかもしれません。
塾に行っているのに成績が上がらない人のための7つの施策を参考にして、塾に行っても伸び悩む原因を突き止めてみてください。課題と解決策がマッチすればもっと楽に点数を伸ばせます。