お母さん、塾の面談でやるべきことは3つだけです。

こんにちは、おうちSTUDYの久松隆一です。

久松

お通いの塾で定期面談はありますか?
  • 何を話したら良いか分からない
  • 伝えたいことがあるけどうまく言えそうにない
  • せっかく行くなら意味のあるものにしたい

もしこんなモヤモヤがあるなら、塾の面談では3つのことだけ話せばいいですよ。難しく考えなくてもいいんです。

僕はもともと塾長をしていましたが、塾サイドの人間としてもこの3つを意識して面談していました。この3つさえ押さえておけば、成績アップに近づくはずです。

意味の無い面談をダラダラして、時間を無駄にしたくないですよね?

お子さんにとって意味ある面談にするためにも、この3つの内容だけは外さないようにしてください。

 

3つの内容を話す前に1つだけお伝えさせてください

できるだけ三者面談をオススメします。

あなたと塾の先生の二者ではなく、お子さんもその場に同席している方が良いです。

なぜなら面談とは「今後について決める場」だからです。ただ過去をふり返って、お子さんの行動を責め立てたところで何も変わりません。あなたの職場に、過去を掘り返してチクチク嫌味を言ってくる上司はいませんか?そんなことしても本当に無意味ですよね、やる気が削がれるだけ。

面談の場で本当にすべきなのは、過去を責め立てるのではなく、未来を変える行動を決めることです。

この決定の場において、本人不在なのは危険だと思いませんか?

そもそも勉強なんてやらされてやるもんじゃない。誰かに決められてやるもんじゃありません。町内会の掃除当番とは違うんです。本人不在で今後についてあれこれ決めるのは、町内会に入っていない人に、掃除当番を無理やり押しつけているようなもの。反発を生むに決まっています。

ここで面談の目的を定義してしまいましょう。

なぜ塾の面談をするのか?
お子さんの成長のために必要な今後の行動を決定し、その行動を取るための体制を構築すること。

もしあなたが痩せたいと思ったら、まずは何をするか決めますよね?例えば、週2回運動すると決めたことにしましょう。こうして行動を決めたら、次は例えばジムに申し込んだとします。これは行動を取るための体制づくりですね。

未来を変えるための戦略をあれこれ決める場が面談です。この目的をふまえると、面談で何をすればいいのかがハッキリしてきます。

 

塾の面談でやるべき3つのこと

さて、本題に入りましょう。塾の面談でやるべきことは3つだけ。

  1. 現状の課題をハッキリさせる
  2. 解決策を決める
  3. 実行のための体制を構築する

難しく考えなくてもいいです。

どこが課題なのか?
どうやって解決するのか?
それは本当に実行できるのか?

この3つを整理するだけでいいのです。順番どおりに進めてください。

 

ステップ1:現状の課題をハッキリさせる

せっかく結婚式の引き出物でもらった真っ白な高級タオルが…。

この前我が家で起こった事件です。この前、学生時代の先輩が六本木ヒルズの52階で結婚式を挙げました。田舎者の僕は小さくなりながら出席させてもらいまして、そらもうすごかったんですが、引き出物でもらったタオルもすごかったんです。

でも、そのふわふわで真っ白な今治タオルに青色のシミが…。

なぜだ?なぜなんだ?

洗濯機の前で自分で自分に問いました。そして気づいたのです。お土産でいただいた「I♡HONGKONG」のTシャツが色移りの原因だと。

 

これと同じ思考プロセスを塾の面談でも発揮してください。

まずは現状を整理し、課題を特定するのです。

 

あなたは塾でのお子さんの様子を知らないし、塾の先生はお子さんの家庭での様子を知りません。実際に僕も何度も経験していますが、塾ではめちゃくちゃ勉強を頑張っていて素直なお子さんが、家ではまったく勉強しないし「うるせぇババァ、XXXXX」と放送コードに載せられない暴言を吐いていると。

彼女の場合、家でもある程度の勉強量を積めると思っていたので、僕が解決策として考えていたプランを練り直すことになりました。家で勉強量を確保してあげるのが難しかったので、塾の自習室を利用して勉強量を確保するプランに変更しました。

何をするにしても、いつも最初は課題の特定をすべきです。面談においても同じです。

お子さんの課題を発見する3つの観点

課題を見つけると言っても、あれこれ細かい点まで挙げるとキリがないので、大きく3つの視点から課題を見つけてください。

  • 基礎学力
  • 勉強の仕方
  • 勉強量

この3つです。この3つについて、塾の先生とあれこれ情報交換をしながら、どこにどんな問題が発生しているのかを整理してみてください。

例としていくつか挙げておきますね。

課題は? どのパターンに当てはまる?
文法理解があいまいで英文が読めない 基礎学力
一次関数がよく分かっていない 基礎学力
どうやって勉強したらいいか分かっていない 勉強の仕方
ただ指示通りに課題をこなしているだけ 勉強の仕方
宿題をやっていないことがある 勉強量
家でほとんど勉強しない 勉強量

このようにして、あれこれある課題を3つの視点から整理しなおしてみてください。

こうして、あれこれ散らかった課題を3つの視点から整理したら、次からようやく解決策を考えていくことになります。

 

ステップ2:解決策を決める

解決策を決めるとき、絶対にやってはいけないことがあります。何だと思いますか?

ヒント、三者面談にした理由もここにあります。

もう分かりましたか?

 

答えを言いますね。お子さんの意向を無視して勝手に決めることです。これをやってしまうと、せっかくの打ち手は無意味なものになるし、時間もお金も無駄になります。

「自己決定理論」という心理学の理論がありまして、自分ではない外から言われて決めたことは「外発的動機づけ」と呼ばれています。この外発的動機づけでは、なかなか勉強は成功しません。

人間には、自律性(オートノミー)と言って、自分のことは自分で決めたいという根源的な欲求があります。僕の娘は今3歳でして、僕は彼女の「自分でするー!」に絶賛手を焼いています。アンパンマンふりかけを机にばらまいてくれたり、2日でなくなるんじゃないかというペースでシャンプーを消費してくれたり。これぞまさに「自分でしたい欲求」によるもの。

こうしたモチベーションに関わる根源的な欲求を無視してもいいことはありません。何かを決めるときはお子さん自身に決断させてください。もしお子さんが三者面談を嫌がって二者面談になるようなら、決定事項は保留して家に持ち帰ってくださいね。そして本人に決めさせてください。

課題の解決策を相談する

ステップ1で課題を特定したら、打ち手を考えます。
打ち手としては次のようなものが挙げられます。あくまでも一例です。

課題のパターン 解決策は?
基礎学力が不足している 塾の講座を追加する、講習会を受ける
勉強の仕方が悪い 塾の先生に教えてもらう
勉強量が不足している 自習室を利用する、家で学習するための環境をつくる

こうして、課題ごとに解決策を考えましょう。

ここで注意してほしいことがあります。塾の先生と相談する解決策は「塾の利用が前提となっている」ということです。

当たり前ですよね?塾の先生が「うちではどうにもならないんで、誰か別の人にお願いしてください」なんて言うはずがありません。

でもね。

塾だけでは解決できない問題もあるんです。ダイエットのために、ジムに通っても日々の食事まではサポートしてくれませんよね?塾にも解決できること、できないことがあります。

塾に行けばなんとかなる?いえ、塾で解決できない問題もあります。

とにかく今知っておいてほしいのは「塾だけでは解決できない問題もある。でも、塾の先生からは、塾で解決する前提で解決策を話されますよ」ということです。

例えば、勉強の仕方って、なかなか塾の先生がしっかり指導するのは難しいんです。そんな時間がないからです。先生は英文法を理解させたり一次関数を理解させるだけでも精一杯。限られた授業時間の中で、勉強の仕方を一から手ほどきしている暇はほとんどありません。

でも、面談では「担当講師が勉強の仕方をアドバイスします」と言うはずです。これはある程度割り引いて聞いておかなければなりません。ただ、塾の先生も悪気があって言ってるわけじゃないので、この点だけ注意しながら、解決策を一緒に考えてみてください。

ステップ3:実行のための体制を構築する

解決策を考えただけではダメです。それではワイドショーの無責任なコメンテーターと同じです。

「こうした方が良い」で止まるのではなく、最後に「その解決策は実行できるのか?その体制は整っているか?」と心の中で問い直してみてください。

例えば、

STEP.1
課題
基礎学力が不足しているから
STEP.2
解決策
塾の講座を追加する
STEP.3
自分に質問
「その解決策は本当に実行できる?その体制は整っている?」
STEP.4
結論
講座を申し込めば実行できる

これはOKパターンですね。あなたが講座を申し込めば解決策を実行できる体制は整いますね。

反対に、

STEP.1
課題
勉強量が不足しているから
STEP.2
解決策
自習室を週2回利用する
STEP.3
自分に質問
「その解決策は本当に実行できる?その体制は整っている?」
STEP.4
結論
いずれ崩れてしまいそう…。何か考えねば!

ということですね。

 

解決策として決めたことは、実行に移すための体制を作ってください。もちろんこれもお子さんと一緒に考えます。

生活リズム、他の習い事との兼ね合いなども考慮しながら、

  • 週2とは何曜日と何曜日にするのか?
  • もし○曜日に行けない場合はどうするのか?
  • いつまで週2で自習室へ行くのか?
  • 家で「自習室は?」と声かけした方がいいのか?
  • 塾の先生にチェックをしてもらうのか?

など、事前にこのような細かいことまで想像して、ご本人に決めてもらってください。ここまで決めれば、実行するための体制はかなり整ったと言えそうじゃないですか?

 

おまけ:面談で絶対にしてはいけないこと

これは塾長経験者として、塾サイドの目線もふまえて「こういう面談は時間の無駄」というお話をします。

何かというと、塾に圧力をかけるというもの。

塾は圧力鍋ではありません。圧力をかけたところで3分でご飯がたけたり、5分で豚の角煮ができたり、10分で成績が上がるわけではありません。むしろ「あぁ、この方とは信頼関係が築けないな」とあなたの信頼を失うだけです。

「高い授業料を払っているんだから成績上げるのが塾でしょ!」と思うのは自由ですが、それを態度に示すのは間違っています。やっていることはパワハラ上司と同じだと思いませんか?

点数を上げようと思ったら、課題を特定し、その課題を解決するしかありません。その実行段階では塾と親御さんとの協力は欠かせません。圧力をかけても協力体制をぶち壊すだけなので、絶対にやめてください。冷静な頭で、上で紹介した3つのやるべきことを淡々と進めてください。

 

まとめ

面談で何をすれば良いのかイメージは掴めましたか?

あれこれ話しましたが、要するに、

  1. 現状の課題をハッキリさせる
  2. 解決策を決める
  3. 実行のための体制を構築する

この3つを面談を通して整理してください、ということです。

ただし、塾の先生は「あらゆる課題は塾で解決できますよ」という前提で話を進めるので、その点だけ少し割り引いて考えるようにしてくださいね。塾の先生も悪気があるわけではなく、あなたのお子さんのことを真剣に考えての提案ですので変に勘ぐる必要はありません。

あなたも忙しい中でせっかく面談に行くのですから、どうせならお子さんのために意味ある時間にしたいですよね。意味のある時間を積み重ねていけば、お子さんも必ず成長します。

後からふり返って「こうしておいて本当に良かったね」と言えるような時間になるといいですね。

 

久松

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