こんにちは、中学生専門・伸び悩み解消学習コーチの久松隆一です。
中学生
お母さん
テストが終わって、結果が悪かったりすると、急に猛烈に勉強を始めることってありませんか?
でも、しばらく経つとまた元通り・・・。
お母さん
せっかく勉強のやる気を出したのに、続けられずに三日坊主になってしまうのは、なんだかちょっともったいない!
というわけで、今日は勉強を三日坊主で終わらせないための3つのポイントについてお話したいと思います。
勉強を三日坊主で終わらせないための3つのポイント
3つのポイントは、
- 小さな一歩からスタートする
- 20秒ルールを守る
- トリガーを決める
です。
ちょっと難しそうに聞こえるかもしれませんが、実はどれもすごくシンプル。
誰でも簡単にできます。
ポイント1:小さな一歩からスタートする
これは「スモールステップの原則」と呼ばれています。
モチベーションをキープするために、とっても大切。
シンプルに言えば、「いきなり高すぎる目標を設定しない」ことがポイントになります。
実は、今まで習慣的にしていなかったことを急に始めると、人間の脳はブレーキをかけてしまうようにできているんです。
脳は変化を嫌うから。
なので、最初は小さな一歩にするのが肝心。そこから一歩一歩小さな歩みを進めていきましょう。
脳に変化を察知させないことが、勉強を三日坊主で終わらせないために大切です。
さらにもうひとつ、小さな一歩からスタートする理由があります。
それは、小さな一歩にすることで、「自分にもできた!」という実感が持てるから。
小さな成功体験がやる気をキープしてくれる、というわけです。
テストが悪くて急に勉強を始めた場合、「1日3時間勉強する!」みたいな、高すぎる目標を立ててしまいがち。
その決意は素晴らしい!
でも、これは典型的な勉強が三日坊主で終わってしまうパターンです。
小さな一歩からスタートするなら、例えば、最初はこんな感じ。
1日5分の勉強を3日間続ける
これだったら続けられそうな気がしませんか?
このくらい小さな一歩からスタートすることで、ストレスをあまり感じることなく、「うまくいった!」という成功体験が手に入ります。
この成功体験が勉強を続ける原動力となります。
ダイエットでもそうですよね。
1日2時間歩くっていう目標立ててもなかなか続かないけど、1日5分家の周りを歩くという目標だったらできそう。
「これならできそう感」をうまく「成功体験」につなげることで、三日坊主で終わらなくても済みます。
久松
ポイント2:20秒ルールを守る
つづいて、20秒ルールについて。
20秒ルールはショーン・エイカーがハーバード大学で行った研究によって、明らかになりました。
人間は何かに取り掛かるとき、必要な時間を20秒短縮するだけでそれを習慣化できる。
逆に、20秒余計にかかるようにするだけで習慣を止められる。
これが20秒ルールです。
例えば、勉強しようと思った時、
- 問題集がどこにいったか分からなくてすぐに取り出せない・・・
- 筆箱は塾のカバンの中なのか、学校のカバンの中なのか、それとも机の上に置いたのか分からない・・・
NGです!!
これだと、まず探し物や机の片付けから勉強をスタートすることになりますね。
それだけで時間がかかってしまいますし、片付けスイッチが入ってしまいかねません。笑
よくありませんか?
ちょっと机の片付けしていたら、なぜか床の拭き掃除までしていた、みたいな。
(僕はよくあるんですけど・・笑)
これも心理学的には「言い訳をするための行動」として知られています。
勉強をやらないための言い訳行動として、片付けや掃除をしたくなるのだそうです。
その話はさておき、
取りかかるのに時間がかかればかかるほど、めんどくさくなって、やりたくなくなる。
その結果、三日坊主で終わってしまうんですね。
そこで、勉強するための道具はすぐに取り出せるように手元に準備しておいてください。
机が片付いていない、問題集がどこにあるか分からない、といった人は、まずは整理整頓しましょう。
問題集とノートの置き場所を決めるだけでも違うので、まずはそこからスタートしてみてください。
さらに、できるならば問題集とノートは前日の続きから、机の上に開いた状態にしておくとベストです。
シャーペンも消しゴムもセットした状態で。
これだと、勉強に取りかかるのに、ほとんど時間がかからないですね。
20秒短縮どころかもっと短縮できています。
とにかく、取りかかるのに時間がかからない方が良い!
取り掛かるまでにかかる時間を短くできるように工夫してみてください。
ポイント3:トリガーを決める
トリガー?
何か聞き慣れない言葉のようですが、トリガーというのは引き金のこと。
ここのこと。
引き金を引いたら弾が飛び出しますよね。
きっかけとなるのがトリガーです。
勉強するときも同じで、勉強を始めるトリガーを作ってみてください。
勉強を始めるときは、いつもそのトリガーをきっかけにして始めます。
例えば、
最初に勉強時間を決めて、タイマーを設定する
といった感じ。
タイマーをトリガーにしているわけです。
これを繰り返していると、タイマーがスタートすることで、自然に勉強モードにスイッチします。
脳が「タイマーが鳴ったら」→「勉強する」と認識してくれるようになるからです。
何事もスタートするときが、一番労力がかかります。
勉強しようと思うとなかなか気が進まないですが、タイマーをスタートさせるだけなら簡単ですよね?
こうした簡単な行動をきっかけにして、勉強モードに自然に切り替わってくれる。
これがトリガーの威力です。
また、別パターンとして、ある程度生活リズムが一定ならば、勉強を始める時刻をトリガーにするのもオススメ。
7時になったら勉強をスタートさせる
のように設定してみてください。
他にも、「晩ご飯を食べ終わったら勉強をスタートさせる」というのも、生活パターンが決まっている人は使えそうですね。
何が合うかは人それぞれなので、一度試して自分に合うものを選んでみてください。
勉強の三日坊主を克服した実例
僕が学習コーチングを担当しているAさんの実例を紹介します。
Aさんはもともと、「塾の小プリントを毎日コツコツやろう!」と思っていたけれども、なかなか続けられずに三日坊主で終わってしまう、ということに悩んでいました。
そこで、一緒にこんなルールを決めて取り組むことにしました。
学校から帰ってきてご飯を食べ終わったら、
机の上に設置してある塾の小プリントを取り出し、
5分タイマーを開始して塾のプリントに取り掛かる。
このルールは3つのポイントを守って決められていますよね?
ポイント1:小さな一歩
勉強時間は5分からスタート
ポイント2:20秒ルール
机の上の棚に塾のプリントを置いておく
ポイント3:トリガー
タイマーを開始する
Aさんの場合、学校から帰ってきて、塾に行くまで45分程度しかありませんでした。
これでは「小プリントをやらなきゃな」と思っても、バタバタしている間に時間が過ぎ去ってしまいます。
そこで、わずかなスキマ時間を有効活用するために、上記のルールを決めることになったのです。
これを始めてから半年以上経っていますが、三日坊主で終わることなく、今もこの習慣は続いています。
(素晴らしいですね!)
まとめ
勉強が三日坊主になってしまうのは、勉強のやる気が出たときに、継続するための正しい方法を知らずに、勢いに任せてやってしまうからです。
勉強の三日坊主を克服するためには、
- 小さな一歩からスタートする
- 20秒ルールを守る
- トリガーを決める
の3つのポイントを守ってくださいね。
小さなことですが、その小さなことの積み重ねでしか成長はありません!
正しいやり方を身につければ、人はいくらでも成長します。
小さな歩みを積み重ねていきましょう!
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