お母さん
お母さん
お子さんの成績が急に落ちると、焦りますよね?
でも、実はこれまで通り勉強していても思うように点数が取れなかったり、成績が落ちたりすることはよくある話です。
問題はその中身です。成績が落ちてすぐに対策が必要な場合もあれば、そうでない場合もあります。焦って塾を変えたり、教材を買い足したりする前に、まずは頭の中を整理しましょう。
というわけで、この記事では、中学生の成績が落ちる原因と解決策についてまとめておきます。
すぐに対策が必要な場合の対処例も挙げておくので、きっと中学生の成績が落ちたときに何をすべきかが分かると思います。
中学生の成績が落ちる2つのパターン
成績が落ちたとき、まず最初にすべきなのは、次の2パターンのどちらに当てはまるのかを突き止めることです。
お子さんは、どちらに当てはまるでしょうか?
- 自分に原因があるパターン
- 自分に原因がないパターン
自分に原因がないパターンから先に説明しておくと、これは次のような状況が考えられます。
- テスト範囲が広かった
- テストが難しかった
- 先生が変わってテストの出題傾向が変わった
このようなケースでは平均点が下がるので、平均点を見て判断してください。
こうしたケースは、自分ではコントロールできない要因によって成績が落ちていますよね。こうしたケースで成績が落ちた場合は、そう焦らなくても大丈夫です。そもそも自分でコントロールできることではないからです。
もちろん、今後に向けて「テスト勉強を開始する時期を早める」「難易度の高い問題に対応できるようにする」「新しい先生の出題傾向をつかんでおく」といった対策は取れます。でも、それはいますぐ焦って取り組むことではありませんよね?
成績が下がると、安易に塾に原因を求めて、すぐに塾を変えてしまう方がいますが、このケースでは塾を変えてはいけません。そもそも、お子さんに合っていない場合を除いて、塾をコロコロ変えるのはあまり良い手とは言えません。
自分に原因がないパターンでは、「成績が落ちても、これはある程度仕方がないこと」だと割りきってください。焦って対処する必要はありません。
では、自分に原因があるパターンではどうすればいいのでしょうか?
成績が落ちる3つの原因とは?
中学生
このようなケースでは、自分に原因があるパターンなので、なるべく早めに対策が必要です。
対策を見つけるにはまず、成績が落ちる要因から突き止めてください。
自分に原因があって成績が落ちるとき、そこには3つの要因があります。
- 基礎学力が不足している
- 勉強の仕方が悪い
- 勉強量が不足している
この3つです。
成績はこの3つの要因がかけ算になって決まります。
こんな図式です。
お子さんの成績が落ちた要因はどこにあるのでしょうか?以下の解説を読みながら、突き止めてみてください。
成績が落ちる原因1:基礎学力が不足している
中学校の成績は、テストで決まる割合が高いです。いくら平常点が良くても、テストが60点台では5段階のうち3がつくことがほとんどです。なので、成績を上げたいなら、まずはテストで点数を上げることを考えるべきです。
しかし、ここがややこしいところでして、中学校のテストでは、学年に応じて学習内容が決まっています。
例えば、中3ならば、中2までに習った範囲は「身についていて当たり前」という前提のもと、授業が進んでいくんですね。当然、テストでも同じです。
となると、次の定期テストで点数を取るためには、これまでに習った範囲が身についていなければなりません。
これが身についていない状態を、私は「基礎学力不足」と呼んでいます。
基礎学力が不足している場合の対策
基礎学力不足が原因で成績が落ちてしまった場合、対策はシンプルです。身についていないところまで戻って、もう一度基礎から固め直していくことです。
これをほったらかしにすると、後から取り返すのが大変になるのは簡単に想像できますよね…?基礎学力不足に気づいたら、早めに対策に取りかかってください。
主な方法としては、
- 復習を中心に進めてくれる塾に通う
- 春期・夏期・冬期講習会に参加する(復習が中心になる塾が多い)
- 総復習ができる問題集を買って復習する
などがあります。
基礎学力が不足していて成績が落ちた場合、すぐに対策をしても、成績が上がるまでにそれなりに時間はかかります。なんせこれまでの不足分を埋めないといけないので、ある程度の長期戦を覚悟してください。
成績が落ちる原因2:勉強の仕方が悪い
この前、エアコンを付けたのに、「全然部屋が暖まらないなぁ」と思っていたら、窓が開いていました。なんともったいないことを…。
勉強の仕方が悪い人は、これと同じです。もったいない日々を知らず知らずのうちに過ごしています。
これが積み重なっていくと、いずれ限界を向かえます。そのタイミングで急に成績が落ちてしまうのです。
なぜ勉強の仕方が悪いと急に成績が落ちてしまうのでしょうか?
これまでその場しのぎの勉強で、なんとかテストを乗りきっていたとしましょう。でも、学年が上がるにつれて内容が難しくなっていくと、その場しのぎが通用しなくなってきます。
代表的な例で言うと、丸暗記でその場しのぎをしているケース。内容が難しくなればなるほど、本質的に理解していないと手も足も出なくなります。特に入試問題に取りかかると、これが顕著に現れてきます。
勉強の仕方が悪いと、基礎学力も不足しているケースがほとんどなので、早めに対策を取っていきたいところです。
勉強の仕方が悪い場合の対策
これもシンプルに、正しい勉強の仕方を身につけるしかありません。
主な方法としては、
- 勉強法の本を何冊か購入して読んで試してみる
- 成績が良い友だちに勉強の仕方を見せてもらう
- 塾の先生に勉強のやり方を教えてもらう
などでしょうか。簡単にできる方法からまずは試してみたいですね。
勉強の仕方が悪い場合、これまたやや長期戦を覚悟してください。勉強の仕方は技術ですので、そう簡単に身につくものではありません。
このブログでも勉強法についてはあれこれ書いていますが、最初はこの記事をオススメします。
これを読んで、勉強スキルの基本が身についているかどうかをチェックしてみてください。
もし勉強スキルが不足しているようなら、いつか成績が落ちるタイミングがやってきてしまいます。
成績が落ちる原因3:勉強量が不足している
いくら基礎学力があっても、いくら正しい勉強の仕方が身についていても、実際に勉強しなければ点数は取れませんよね?
今回成績が落ちたとすれば、もしかするといつもより勉強量が足りていなかったのかもしれません。あるいは、自分ではOKだと思っていても、その勉強時間では足りないという場合も考えられます。
まずは勉強時間が不足していなかったか、ふり返ってみてください。
ただ、勉強時間は「やる気」に大きく左右されます。やる気が無ければ、やはり勉強時間は増えません。
やる気がないと一言で言っても、実際のところの要因はさまざま。
やる気がない原因を大きく2つに分けると、
- そもそも勉強する意味を感じていない
- 勉強する意味は感じているけれども、なかなか行動に移せない
といった2パターンになります。
勉強量が不足している場合の解決策
勉強量が不足しているなら、まずはやる気に目を向けてみてください。「やる気が無い原因」として、2つのうちどちらに当てはまるのかをチェックしてみてください。
そもそも勉強する意味が見つかっていないなら、まずはそこを見つけるサポートが必要になります。やろうと思っているけどなかなか行動に移せないなら、環境やルールを作って、行動に移すための工夫が必要です。
このあたりのところは、「勉強のやる気がない原因」についての記事が参考になるかと思います。
まとめ
中学生の成績が落ちたとき、まずは焦らずに次の2パターンのどちらに当てはまるのかをチェックしてください。
- 自分に原因があるパターン
- 自分に原因がないパターン
自分に原因がないなら、焦る必要はありません。次に向けて対策だけをしっかり整理しておきましょう。
一方、自分に原因があるパターンの場合、成績が落ちる原因は次の3つのいずれかになります。
- 基礎学力が不足している
- 勉強の仕方が悪い
- 勉強量が不足している
もしお子さんがこれらに当てはまるなら、なるべく早めに対処していく必要があります。いずれも長期的な取り組みが必要になるからです。
いずれにしても、原因さえしっかり突き止めてしまえば、解決策は自然に見えてきます。まずはお子さんがどれに当てはまって成績が落ちているのかを突き止めましょう。
参考になれば幸いです。