お母さん
こんにちは、中学生専門・伸び悩み解消学習コーチの久松隆一です。
同じように勉強しているのに、なぜかやればやるほど点数が伸びる子もいれば、あまり結果を出せずに苦しんでいる子もいます。
彼らの違いはなんでしょうか?
これまで約1000人の中学生へ勉強のアドバイスや指導を担当してきた経験から、点数が伸び悩んでしまう中学生の特徴を7つ挙げてみました。
あなたのお子さんはいくつあてはまるでしょうか?
たくさん当てはまったとしても、心配しないでくださいね。
どれも解決できるものばかりです。
とはいえ、解決のための第一歩は、点数が伸び悩む原因をしっかりと突き止めることです。
次の項目に当てはまっていないかを冷静にチェックしていきましょう。
【特徴1】勉強の仕方が悪い
いつも言いますが、頭の悪い子はいません。
中学校の勉強において伸び悩んでしまうのは、脳の仕組みに基づかない、非効率な勉強法をしているから。
例えば、英単語を何度も書き取りをするという勉強の仕方。
これは効果が薄いです。
脳には「思い出すときに深く記憶に残る」という性質があります。
脳にインプットするためには、アウトプットが大事なのですが、
何度も書き取りをするときよく発生するのは、隣の単語が見えている状態で何度も書き取りをすること。
いわば答えが見えた状態で書き取りをしているわけです。
これでは「思い出す」練習ができません。
「身体が覚えるから」という理論は、
これはこれで科学的に裏付けがありますが、
それよりも「思い出す」練習を繰り返した方がより効果が高いんですね。
これはあくまでも一例で、他にも悪い例を挙げれば枚挙にいとまがありません。
伸び悩んでしまう子は勉強の仕方が悪いケースがほとんどです。
だれもが脳の仕組みに基づいた勉強をすれば、自然に成長し、成果につながってきます。
【特徴2】「わかったつもり」に気づいていない
勉強とは、いたってシンプルで、
「できない」→「できる」
に変えることです。
そうすると勉強の第一歩目は、
自分のできないところを発見すること
になります。
家が雨漏りをしたら、
「どこから雨漏りするんだろう?」
「屋根に穴があいてるのかな?」
と考えますよね。
雨漏りしている箇所が見つからなかったら、穴を塞げません。
これに気づかずに、ただ闇雲に勉強するから無意味な努力になって、
結果的に点数も伸び悩んでしまいます。
まずは、
●自分がどこがわかっていないのか?
●どこができていないのか?
をしっかりと突き止める意識を持つことが大事です。
【特徴3】自分で何をすべきか考えない
これは長期的にゆるやかに成績が下がっていく子の特徴です。
比較的、優等生タイプで、普段からそれなりに勉強しているけど、気づいたらどんどん成績が落ちていってしまう子に良く見受けられます。
優等生タイプなので、これまでは素直に、
「これをしましょう」
と言われたことを受け止めて、実行に移してきた。
はじめの頃はそれで良かったのですが、学年が進むにつれて求められるレベルは複雑になってきます。
そうすると、言われるがままに課題をこなしてきた子、それでうまくいってきた子はどうしたらいいか分からなくなってしまいます。
自分で何をすべきなのか?を考えた経験が少ないからです。
- 自分に足りない知識はどこか?
- 自分に足りない知識を解消するには何をすべきか?
- どうやったら効率良く足りない知識を埋められるか?
- その過程で発生しそうな問題は何か?
- それを解決するには、どんな工夫をすれば良いか?
こうした問いを自分で立てられないんですね。
これらは、いわゆる「課題解決力」です。
課題解決力が弱いと、課題が複雑化するにつれて少しずつ成績は低下してしまいます。
とはいえ、はじめからみんな課題解決力がついているわけではありません。
やはりこれも練習。
練習すれば大抵のことはうまくなりますから心配しないでください。
課題解決力を身につける練習する際に注意したいのは、親やサポート側の人間は、失敗を恐れずに自主的にやらせてみることが大事です。
自主性を尊重するとは、裏を返せば「失敗を許容する」ということです。
すべてがうまくいく人生なんてあり得ないので、失敗を避けるよりも、むしろ早めに小さく失敗させてそこから何を学ばせるか?ということに注力すべきだと思っています。
失敗させるのは、親として心情的にはつらいですが、その失敗の結果の責任を本人にしっかりと受け止めてもらわなければ成長もありません。
最近、2歳の娘は何でも自分でやりたい時期で、この前は「わさびを食べてみたい」と。
で、食べさせてみました。
当然ですが、悶絶しています。
心情的にはかわいそうだなと思いながらも、こうした小さな失敗があるから学べるんですよね、
「わさびは辛いんだ(;Å;)」と。
それ以来「わさびをくれ」とは言わなくなりました。
失敗は子どもにとっては成長の糧になります。
何をすべきなのか?を自分の頭で考えない子には、
●自分で自分の課題を見つけて、
●自分で解決方法も考えること
にチャレンジさせてください。
すると、必ず失敗します。
その時にはサポート側が、
●失敗を許容すること
●失敗の結果を本人に引き受けさせること
●失敗を「成長の糧」と捉えてもらうこと
こうしたアプローチを、長い目で見て続けていくことによって課題解決力は身についてきます。
【特徴4】ただやっただけで満足している
上でも書きましたが、勉強とは、
できない→できる
に変えることです。
昔、よく部活の顧問の先生から、
「練習のための練習はするな!」
と怒られていました。
ただ練習をこなしただけで満足するなよ、という意味だと思うんですが、これと一緒ですね。
勉強においては、
「できる」に変えて始めて意味があるわけで、単に問題集を解いたとか、教科書を何度も繰り返し読んだとか、そういった行為をしただけで満足してはいけないということです。
点数が伸び悩む子はやってしまいがちです。
【特徴5】「なぜそうなるのか?」を考えない
屋根に穴が空いて雨漏りをしていたとします。
この雨漏りしている箇所を、
- 発見して
- 塞ぐ
勉強するとは、まさにこういうことです。
ただし、「もう穴を塞いだからOK!」と考えてはいけないんですね。
「なぜ穴が空いたんだろう?」
「なぜ●●をすることによって、穴を塞ぐことができるんだろう?」
のように「なぜ」を考えることが次の学びにつながります。
これができるようになると、一つの問題から、たくさんの問題を解けるようになります。
いわゆる応用力。
「なぜそうなるのか?」そのメカニズムや原因をしっかりと見抜くことで、同じような問題に出会ったときに、応用が利くようになります。
伸びない子は「なぜそうなるのか?」まで考えずに、「答えが合ってるから、まぁOKでしょ」と考える傾向にあります。
結果的に応用力がつかないので、別の角度の問題に対応できません。
【特徴6】勉強量が少ない
これはシンプルな話です。
サッカーでもピアノでもゲームでも、練習量が少なければ、うまくなりません。
点数を伸ばすためには、最低限の勉強量は必須です。
シンプルに言えばそれだけの話なのですが、シンプルだからこそ別の落とし穴にはまりがちです。
それは「勉強量に目が向きがち」という落とし穴。
勉強量はたしかに重要な要素ですが、それ以外の要素が見えなくなってしまいます。
時間は有限ですから、勉強量を増やすアプローチには限界があります。
それよりも、
●勉強量を増やすよりも、限られた時間をどう使っていくか?
●限られた時間を有効に使うためには、どんな意識づけをすべきなのか?
といった、勉強の「質」的な側面にスポットを当てた方がうまくいきます。
【特徴7】失敗を避ける
上でも書きましたが、人が成長するために失敗は不可欠です。
特に勉強では×→○に変えて、初めて成長したと言えるんですよね。
×がないってことは、自分にとっては余裕ってことなので、裏を返せば成長がないわけです。
勉強においては、(勉強に限らずですが、)いかに失敗を数多くするかが大事で、
高速でたくさん失敗して、高速でたくさん解決できた人が高速で成長できます。
しかし、伸び悩む子は極端に「×になること」を恐れてしまう傾向があります。
×をネガティブに捉えてしまうのは、それこそ「信念」や「マインドセット」ですから、
失敗してもいいんだよ
というメッセージがいかに大切か?ということですね。
まとめ
点数が伸び悩む子の特徴についてまとめてきましたが、もう一度整理しておきます。
- 勉強の仕方が悪い
- 「わかったつもり」に気づいていない
- 自分で何をすべきか考えない
- ただやっただけで満足している
- 「なぜそうなるのか?」を考えない
- 勉強量が少ない
- 失敗を避ける
こうした特徴を見ると、短期的なものから長期的なものまでたくさんの解決策がありそうです。
そのために親や先生ができることもたくさんあります。
そして、それらはすべて解決できます。
未来を変えるには今できることを一つずつやっていくしかありませんし、
できることから一つずつ解決していきたいですね。
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