勉強で自分がどこが分かっていないのかを分かっていないと、この勉強で本当に本当にいいのかな?と少し不安になったりしませんか?
少し耳の痛い話になりますが、大体その不安は的中しています。分からないところが分からない状態で勉強していても、効率的に点数が上がる勉強はできていないケースがほとんどです。
効率的に点数をアップさせるには、自分の「分からない」ところを一瞬で見つけられるようになってください。「分からない」ところが一瞬で見つかれば、「分かる」「できる」ようにするための時間がしっかり確保できて、点数アップにつながります。
というわけで、今回は「勉強で分からないところが分からない」を解決するための、2つの方法を紹介します。
自分がどこが分かっていないのか、一瞬で見つけられるようになってください。
分からないところが分からないを解決する2つの方法
自分がどこが分かっていないのか見つける方法は2つあります。
- 自分でテストをする
- 解き方を説明する
この2つのテクニックの具体的な使い方は次の章で詳しく説明するので、ここではサクッと概要だけ説明しておきます。
分からないところを発見する方法1:自分でテストをする
なんて嘆いている暇が合ったら、いますぐ問題集を引っ張り出してきて、いきなり解いてみてください。
事前に何も見てはいけません。いきなりテストのつもりで解きます。そうすれば、自分が解ける問題と解けない問題がその場で見つかりますよね。
このテストの時点で、「分からないなぁ」と感じた問題は、その場ですぐに飛ばしてOK。全く考えようとしないのはダメですが、少し考えても分かりそうにない問題はバツをつけて飛ばしてOK。
もう、これでどこが分からないか見つかりますよね?見つかったら、後は「分かる」に変えるだけです。
分からないところを発見する方法2:解き方を説明する
もう一つ、サクッと自分の「分かっていないところ」を見つける方法があります。
それは、解き方を説明するということです。
説明ができれば、それは分かっているということですし、説明ができなければ、それは分かっていないということです。
説明をすれば、自分が分かっているかどうかを簡単に判断できます。
あなたは何の部活動をしていますか?
もしあなたが野球部ではなかったら、野球の「インフィールドフライ」というルールを説明して!と言われても、きっと説明できませんよね?
それは、インフィールドフライが何か分かっていないからです。
でも、もしあなたが野球部ならきっと説明できるはずです。それは、分かっているからです。僕は野球部だったので、インフィールドフライは説明できます。でも、バスケの30秒ルールは説明できません。それは分かっていないからです。
こんな具合に、説明できるかどうかで、自分が分かっているかどうかを簡単に判断できます。
ここで紹介した2つのテクニックを使えば、「どこが分からないのか」は、すぐに見つかります。
実践編:勉強で分からないところが分からないを解決する3ステップ
では、実際に勉強を進めていくうえで、どうやって上の2つのテクニックを使えばいいのでしょうか?
いま、あなたは「どこが分からないか分からない」という状況だったとして、具体的な手順を説明していきます。
ステップ1:問題集をテストのつもりで解く
最初は1つ目のテクニックを使ってください。いきなりテストのつもりで問題集を解きます。解けば、どこが分かっていないのかはすぐに見つかりますね。
ここは上で説明した通りです。
ステップ2:基礎知識を固め直す
ここは、
問題集をいきなり解いてみたものの、ほとんどの問題がバツになる。分からない。空欄も目立つ。
といった場合のみ取り組んでください。問題集がそこそこ解けたら、ここは飛ばしてステップ3に進んでください。
問題集を解いたものの「さっぱり分からない…」と感じた方は、次の方法で勉強を進めてみてください。
さっぱり分からない原因は何か分かりますか?
これは、基礎知識が不足していることが原因です。その範囲を解くための基礎がまだできていないので、さっぱり分からない状態になります。
キャッチボールができない人は、野球の試合に出ても何もできませんよね?それと同じです。
まずは、いま自分が取り組んでいる課題、問題集のレベルを見直す必要があります。もうひとつレベルを落として、基礎からやり直したほうが、結果的に点数アップに近づきます。
勉強の特徴として、基礎は暗記が中心になります。「分かる」とは「理解する」ということですが、これは少し応用寄りのレベルなんですね。基礎レベルに近づくほど「覚える」だけで済むようになります。
さっぱり分からないのは、基礎知識が覚えられていないから、というケースがほとんどです。ですので、いま取り組んでいる課題や問題集をやめて、もう少し手前のレベルにある基礎的な問題集から取り組んでいきましょう。
基礎知識が固まってくると、以前まで解けなかった問題がそこそこ解けるようになるはずです。ここまで来たら、次に紹介するステップ3に進んでください。
ステップ3:解き方を説明することで「隠れ分からない」をあぶり出す
問題集を解いてみて、そこそこ(目安として6割以上)解けていた場合、次の方法で勉強を進めてみてください。
ただ、あくまでも、ここでは「どこが分からないかを見つける」方法に絞って紹介します。本来、勉強は最終的に「できる」にしないと意味がありませんが、この記事では割愛します。
「分からないところが分からない」を解決する方法として、次のように勉強を進めてみてください。
まずは、バツになった問題を見て「分からない」「分かったつもり疑惑」の2タイプに分けましょう。この分類は簡単です。
「分からない」と自分が感じている問題は「分からない」ですし、その他はすべて「分かったつもり疑惑」になります。
分類が済んだら、次は、疑惑を解消しなければなりません。自分では「分かった」と思っていても、本当は分かっていないかもしれません。これを「隠れ分からない」と呼ぶことにします。
「隠れ分からない」を放置していたら、どうなると思いますか?
ヤバいです!
はい、そのとおり!
ヤバすぎます!!!
というわけで、「隠れ分からない」を見つけ出しましょう。やり方は簡単です。
その問題の解き方を説明すればいいのです。
説明できなければ、それは「分かっていない」と判断できます。落ち込む必要はありません。
だって、「分かっていないところ」が見つかったのですから。あとはしっかり「分かる」を「できる」に変えれば、自然に得点できるようになります。
まとめ
最後に念押しですが、分からないところが分からないのは本当によろしくありません。
「どこが分からないのか」が分かれば、そこを解決しようと頑張れますよね。でも、「分かっていないところ」が分からなければ、手の打ちようがありません。
勉強において、最初にすべきことは「どこができないのか」「どこが分からないのか」を発見することです。
この記事で紹介した方法を使って、自分の分からないところを自分で発見できるようになりましょう!
なお、自分で自分の分からないところを発見するには自己観察スキルを伸ばしてあげる必要があります。
こちらにトレーニング方法も紹介していますので、参考になさってください。