中3春休みの勉強は何をすればいいの?成績が上がる過ごし方

中3春休みに何を勉強しておくべきだろう?

成績アップにつながる春休みの過ごし方ってあるのかな?

新中3になる春休み。1年後には受験が控えていますし、今やるべきことをしっかりやっておきたいですよね。

この春休みを上手に活用すれば、新学年の定期テストや実力テストで点数を伸ばすことができます。

この記事では、中学3年生が春休みの勉強で何をしておくべきなのか?についてまとめました。

実践例もあるので、春休みに何を勉強したら良いか分からない方は、そのままマネしてみてください。

新中3の春休みに何を勉強したら良いの?

春休みといっても、そう多くの時間があるわけではありません。2週間の限られた時間で何をすべきでしょうか?

英数の復習をオススメします。

理由は英語と数学は積み上げ科目だからです。中3で勉強する内容は、中1・2で勉強した内容が前提となっています。

二段になっているケーキをイメージしてください。英数の勉強はケーキと同じです。

下の段が小さいと、上の段に積み上げるケーキも小さくなりますよね。土台がぐらぐらしていたら、上に大きなケーキを乗せられません。

英語と数学は、土台からしっかりと積み上げていかなければ、3年生の勉強も身につきません。この春休みを利用して、前学年までの抜け漏れを埋めていきましょう。

しっかりとした土台が完成すれば、3年生で新しく習う内容もスムーズに理解が進みます。

春休みの復習はどのように進めたらいいの?

では、春休みに前学年までの復習をどのように進めたらいいでしょうか?

大きなテーマとしては2つ。

  1. 苦手の克服
  2. 抜け漏れ知識の補充

です。

苦手範囲を克服しつつ、抜け漏れている知識を補っていくことで、新学年に向けた土台がしっかりと固まっていきます。

では、具体的にどうやって進めたらいいのでしょうか?

春休みの勉強の進め方

まずは問題集を用意してください。(オススメの問題集は後で紹介します)

ひとまず、問題集を使って春休みの勉強は進めていきましょう。というか、普段の勉強も問題集を中心に進めると効率アップします。

問題集を用意したら、次のような2ステップで進めていきましょう。

ステップ1:「できない」ところを発見する

勉強とはシンプルで、自分が「できない」ところを「できる」に変えることです。それこそが勉強における成長であり、成長の先に点数アップが待っています。

というわけで、まずは自分の「できない」ところを発見することから始めてください。

「できない」ところを発見するためには、テストのつもりでいきなり問題集を解いてください。事前に解説や参考書、教科書などを見てはいけません。自分で自分を抜き打ちテストをします。そうすれば、自分の「できない」ところはすぐに見つかります。

ステップ2:「できる」に変える

「できない」ところが見つかったら、それを「できる」に変えましょう。変わった瞬間、一歩成長したといえます。

わからない問題があれば、調べたり、人に聞いたりして理解してください。覚えければならない知識については、暗記しましょう。

そうして最終的に、自分ひとりで正解できるようになれば「できる」に変わったと言えます。

問題集の使い方の手順については、こちらの記事でより詳しく解説しているのでよければ参考にしてみてください。

問題集は3周以上をオススメ!最低でも2周はしておきたい

春休みに使う問題集は、できれば3周以上したいところです。1周しただけで「できない」を「できる」に変えられる人はいません。

たしかに、1周でもその場では「できる」に変えられます。(というか、その場で「できる」に変わっていなければ、相当勉強の仕方がマズイので要注意です。)

でも、本番はあくまでもテストですよね?新学年になって授業を受けるときに、しっかりと春休みに復習した内容が頭に入っていなければ意味がないのです。

その場だけ「できる」ようになってもダメで、「できる」状態をキープしておかないといけません。

できる状態をキープするためには、1周では足りません。人間の記憶は繰り返せば繰り返すほどに、長持ちする性質があります。脳がそういう仕組みになっているからです。

ですので、新学年のための土台づくりをするためには、3周以上繰り返し復習をして、しっかりと記憶をキープさせなければならないのです。時間がなくて3周は厳しい場合でも、最低2周以上はしておきたいところです。

中3春休みの復習にオススメの問題集

中3春休みの勉強を進める上で、オススメの問題集をいくつか紹介します。

春休みの復習にオススメの問題集・英語編

迷ったらコレ!中2まで総復習できる問題集

特にこだわりがなければ、この問題集を選んでおいてください。中学2年生までに習った範囲の総復習ができます。「10日で完成!」とうたっているように、分量も多くありませんし、春休みの復習にぴったりです。

高校入試 中学1・2年の総復習 英語 三訂版

自分の苦手範囲がハッキリ分かっている方向け

この問題集は「自分がどこが苦手かハッキリ分かっている方」にオススメです。各文法ごとに丁寧な解説もあり、一つずつ理解を深めていくことができます。その分、分量は少し多め。

春休みで全部終わらせるのは難しいので、範囲を絞って取り組んでみてください。

できた!中2英語 文法 (中学基礎がため100%)

※中1英語に苦手範囲がある場合は、同じシリーズの中1ver.を購入してください。

英語はかなり苦手…。中1の最初からやり直したい方向け

英語をかなり苦手としている方はこの2冊からいずれかを選んでください。Hey,Englishの方が、より易しい内容になっています。

Hey,English!

中1英語をひとつひとつわかりやすく。改訂版 (中学ひとつひとつわかりやすく)

春休みの復習にオススメの問題集・数学編

迷ったらコレ!中2まで総復習できる問題集

英語で紹介したものと同じシリーズです。中学2年生までに習った範囲の総復習ができます。

高校入試 中学1・2年の総復習 数学 三訂版

自分の苦手範囲がハッキリ分かっている方向け

これも英語で紹介したものと同じシリーズです。注意が必要なのは、数学は「計算・関数」「図形・データの活用」と2冊に分かれています。購入される際にはご注意ください。

できた!中2数学 計算・関数 (中学基礎がため100%)

できた!中2数学 図形・データの活用 (中学基礎がため100%)

※中1数学に苦手範囲がある場合は、同じシリーズの中1ver.を購入してください。

数学はかなり苦手…。中1の最初からやり直したい方向け

中1の最初から苦手としている方は、この問題集を使ってください。

中1数学をひとつひとつわかりやすく。改訂版 (中学ひとつひとつわかりやすく)

中3春休みの勉強計画をどうやって立てたらいいの?

春休みの勉強に使う問題集を用意したら、続いて勉強計画を立てましょう。

上で書いたように、意味ある勉強をするためにも、できれば3周するつもりで計画を立ててみましょう。

春休みの勉強計画を立てる際には、次の3つのポイントを意識してください。

  1. 詰め込み過ぎない
  2. 3日ごとに〆切をつくる
  3. やるべきことを具体的にする

詰め込み過ぎない

春休みは2週間しかありません。詰め込み過ぎに注意です。

とはいえ、3周はしておきたいところ。一見矛盾するようですが、解決策はシンプルです。やるべき範囲を絞ってください。

この記事で「迷ったらコレ」とオススメした問題集も、10日で全部終わるように設計されている問題集です。このような薄めの問題集を使って、3周を目指しましょう。

苦手範囲がハッキリしていて、そこを復習する場合も、その範囲だけに絞ってください。その範囲を3周します。

あまり詰め込み過ぎて、3周できないような計画は避けましょう。

3日ごとに〆切をつくる

計画を立てる際は〆切を細かくつくりましょう。

テスト勉強しているとき、1週間前になってようやく火がついたなんて経験はありませんか?これは〆切の力です。

人は〆切を前にすると、自然にやる気が出てくる生き物なのです。この性質を利用すれば、実際の行動につながる計画をつくることができます。

オススメは、〆切を細かく3日ごとに設定ことです。

小さな〆切を3日ごとにつくれば、その〆切に向かってやる気が出てきます。

やるべきことを具体的にする

〆切を決めたら、一緒に具体的なページ数まで決めましょう。

人は何をやるのかが具体的になっていないと、やる気が出ません。

  • 英語の勉強を頑張る
  • 数学の問題数をやる

など、やるべきことが曖昧になっていませんか?

もっと具体的にしましょう。オススメは問題集のページを決めること。

例えば、

できた!中2数学 図形・データの活用 (中学基礎がため100%)のp12-24

ように、ページ数まで具体的に決めてください。やることが具体的になると、そこに向けて行動できるようになります。

以上、3つのポイントを押さえながら、春休みの勉強計画を立ててみましょう。勉強計画の立て方については、こちらの記事も参考になると思います。

中3春休みの家庭学習で気をつけるべきポイントは?

春休みの勉強を家で進めるとき、よくある失敗は次の2つです。

  • ついダラダラしてしまう
  • 分からないことが出たときに放置してしまう

家庭学習ではよくあることですが、いずれも解決策をもたないままズルズルいってしまいがち。そうこうしているうちに春休みはすぐに終わってしまいます。

春休みに入る前に、それぞれの解決策を決めておきましょう。

方法としては、自分でルールを決めておくことをオススメします。

ダラダラしないためのルールをつくる

例えば、ダラダラしないためには、

  • 勉強開始時間を決める
  • 部活に行く1時間前に勉強を開始する
  • 夕食後に勉強を開始する

など、勉強を始めるきっかけをルール化してみてください。

さらに、スマホやテレビは集中力を削ぐ大きな原因です。それらを見えないところに隠すなどして、勉強に集中できる環境づくりも一緒にすすめてみてください。

分からないことが出た場合のルールをつくる

分からないことが出たときのルールも決めておきましょう。

家庭学習の場合、その場で分からないところを教えてくれる人がいませんよね。だからついつい放置してしまいがちです。

そこで、オススメなのは付箋です。「分からない問題が出たら、そこに付箋を貼る」といったルールを作っておきましょう。付箋を貼ったところは、後から誰かに聞くようにしてください。分からない問題を誰かに聞くための付箋です。

さらに、

  • 誰に聞くか?
  • いつ聞くか?
  • どこで聞くか?

といったルールも決めておくと良いです。

例えば、

  • 部活にいったとき、○○さんに聞く
  • 塾にいったとき、○○先生に聞く

といった具合です。事前に決めておくことで、実際に行動に移しやすくなります。ルールを作って、家庭学習で発生する失敗を回避できるようにしておきましょう。

まとめ

中3の春休みの勉強について、進め方や注意点について解説してきました。

最後にもう一度ポイントだけまとめておきます。

  • 中3春休みの勉強は英数の復習を中心に進める
  • 苦手の克服&不足している知識を補うことを目的におくべし
  • 問題集は薄めのものを使って、3周できるようにする
  • 勉強計画は3日ごとに〆切をつくり、具体的なページ数まで決める
  • 家で勉強する際のルールを作る

といった点に注意しながら、勉強を進めていきましょう。

春休みに意味ある勉強ができれば、新学年にむけてしっかりとした土台が固まります。土台が固まれば、その分成績も伸びやすくなります。

ぜひ充実した春休みを送ってくださいね。

参考になれば幸いです。