全部出す!これ以外に正しい勉強の仕方ってあるの?

こんにちは、中学生専門・伸び悩み解消学習コーチの久松隆一です。

 

この前、勉強が苦手な子は間違った勉強の仕方をしているという記事を書きました。

正しい勉強の仕方をすればできるようになるというのが、僕のずっと言い続けてるテーマでもあるんですが、それを今回はもうちょっと具体的にお伝えしようと思います。

人間が何かを習得するときには、

  1. こんな構造を意識しながら
  2. こんな順番でやっていけばできるようになるよ

ってなお話です。

勉強に限らず、新しい知識を習得するときは何にでも応用が利くと思います。

正直、これ以外に正しい勉強法はないんじゃないか、と思ってる内容を全部包み隠さず書こうと思います。

いきましょう。

 

勉強ができるようになるまでの3ステップ

よく言われることですが、

勉強とは「できない」を「できる」にすることです。

  • ノートをキレイに書いたり
  • 単語を何度も練習したり
  • 問題集を何度も解いたりする

これももちろん勉強なのですが、こうした作業をした結果、最終的に「できない」ものが「できる」状態に変化してなければ、せっかくやったものがムダになってしまう。

結構厳しいこと言ってるのは分かってるんですが、でもそうやって間違った勉強の仕方をしつづけていくと、子どもが自分の能力を疑ってしまうんですね。

見たくないんですよ、そういう姿を。
アンパンマン風に言うと「そーんなのはイヤだ!」なんですよね、マジで。
超もったいない!

だから正しい勉強の仕方を身につけてもらいたいわけです。

 

じゃあどんな順番で「できない」が「できる」ようになっていくのか?

それは、

できない ⇒ わかる ⇒ できる!

という3段階でできるようになります。

 

「できない」状態、つまり「わからない」状態をまずは「分かる」に変える。

さらに「分かる」を「できる」に変えていく。

 

これを身近な例で言うと、どこかへ行くまでの道順を覚えるのと同じ。

例えば、まだあなたが東京ディズニーランドへ一度も行ったことがないとしたら、実際の行き方は“分かりません”よね。

この状態から、実際に一人で“行ける”ようになるまでには、

  1. 行き方がわからない【できない】
  2. こうやって行くのか!【わかる】
  3. 一人で行けた!!【できる!】

というステップを踏むと思います。

 

これを勉強に置き換えると、

  1. 解き方が分からない【できない】
  2. こうやって解くのか!【わかる】
  3. 一人で解けた!!【できる!】

となるわけです。

ね、同じでしょ。

 

どんなことも、一人でできるようになるためには、

できない ⇒ わかる ⇒ できる!

という段階を踏んで知識を習得するのです。

 

第一段階:「できない」⇒「わかる」にするための具体的な手順

先程の手順を、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

まずは「①できない」⇒「②わかる」にするための具体的な手順です。

このステップは「理解する段階」と捉えてください。

 

「①できない」を「②わかる」にするためには、2つの方法あります。

これも東京ディズニーランドへの行き方を例にすると、ディズニーランドへの行き方が分からない(できない)状態から、行き方は分かるという状態にするためには、

1.自分で調べる
2.誰かに連れて行ってもらう

という方法があります。

このうち、1の自分で調べることで解決できればとても理想的。最終的にぜひ連れて行ってあげたい世界ですね。

とはいえ、最初から自分で調べるのは正直子どもにはちょっとハードルが高いかなと思います。調べ方も習っていないのに、自分で調べろはちょっと酷かなと。。。

なので、現実的に取り得るのは2の「誰かに連れて行ってもらう」です。

ディズニーランドまで行ったことがなければ、まずは行き方をマスターしている人に連れて行ってもらうのです。

 

勉強に置き換えると・・・

勉強で言えば、学校の授業であったり、塾や家庭教師がこれにあたります。

学校や塾の授業って解き方を教えてくれますよね??

それはこのステップなのです。

解き方が分からなかったら誰かに教えてもらう。

そうすると、こうやって解くのか!と解き方が分かるわけです。そして、この問題を解くためにはこれだけの手順を踏まないといけないのね、という全体像も見える。

こんな感じで、まずはこうやって解くのか!という解き方を理解しましょう。

これが第一段階。

第2段階:「わかる」⇒「できる」にするための具体的な手順

解き方を理解したら、次に目指すべきところは「一人でできた!!!」という状態をつくることです。

とりあえず解き方が分かっただけでは、一人でできるかどうかわかりません。
むしろ、できないと思った方がいいぐらい。

ここからは「一人でできた!!」を目指す段階についてお話しします。

この段階では、さらに細かい4つの段階に分かれます。
それをA〜Dとしますね。

またまたディズニーランドへの行き方を例にしながら、順番に見ていきます。

 

A.問題点を発見する

ディズニーランドへ行けないのは、何らかの問題があるわけですね。なので、まずは「ここが問題になって一人でいけない!」という問題点を探します。

例えば、大阪にあるわたしの家からディズニーランドまで行くとすると、

  • 伊丹空港までの行き方が分からない
  • 飛行機のチケットの買い方が分からない
  • 羽田でディズニーランド行きのバス乗り場がどこか分からない

といった問題点が起こってくるかもしれません。

行き方の全体像はだいたい“分かって”いても、細かい点でつまずくところが出てきます。それが原因で“できない”んですね。

そのできない原因になっているところを見つけるのがAの段階。

 

B.問題点を解決する

問題点が見つかったら、それを解決するのがBの段階。

さっきの例で言えば、

  • 伊丹空港までの行き方を知る
  • 飛行機のチケットの買い方を知る
  • 羽田のバス乗り場を知る

こうして目的地へ向かうまでの細かな問題点を解決しましょう。

でも、まだこれじゃ“できる”まで行けないんです。ここで安心する人が多いけど、まだ安心しちゃダメ。

 

C.行き方の順番を覚える

ひとつひとつの問題点が解決できたら、今度はそれをスタートからゴールまでの順番通りに並べて、その順番を覚える段階に入ります。

まだ大阪にいるのに、羽田のバス乗り場を探しても見つかりませんよね。

順番って大事なんです。

順番通りに並べて、正しい手順を覚えましょう。

 

D.レッツゴー!!!

最後は行ってみる!という段階。
A〜Cまでの段階を踏めば、行き方はもう分かっていますし、あとは行くだけ。

ただ、実際にはそんなうまくいかないはず。
行ってみたらできないところが見つかってくると思います。

  • あれ??そういえば羽田のバス乗り場は分かるけど、そもそもバスのチケットでどこで買うんだろ??
  • あれ!?マジか、成田着いちゃったんだけど・・・。

みたいな。

実際に行ってみることで、一人で行くためにはまだ足りないものがあることが分かります。

つまり、レッツゴーしてみると、自然と「A.問題点を発見する」という段階に戻っていくわけですね。

 

こうして、A〜Dを繰り返していくことで、あるとき「一人でできた!」となるわけです。

これが③「できる」の状態です。

ここまできてようやく「勉強する」という作業の全工程が終わりになるのです!

 

効率的な順番は、D⇒A⇒B⇒Cです

わかる⇒できるまでもっていくためには、A〜Dの手順を踏む必要があるのですが、効率的に勉強するにはDからスタートするのをオススメします。

とりあえず、一人で行ってみるわけですね。

現実問題として、大阪からディズニーランドへ行くのに、行き方が曖昧なままレッツゴーするのはリスクが大きすぎますが、勉強なら大丈夫です。

机の上で終わります。

 

で、勉強でのレッツゴーは、いきなり解いてみるってことです。

とりあえず、何も見ずに一回解いてみる。言い方を変えると、自分でテストしてみるわけです。
そしたらできないところがどんどん見つかってくる。

そっちのが手っ取り早く問題点が見つかるので、効率的に勉強ができます。

②から③へ行くための第一歩は「自分でテスト」

これをぜひ覚えておいてください!

 

まとめ

以上、できない状態からできるようになるまでの段階を見てきました。

簡単にまとめると、

  • 「できない」→「できる」に変えるのが勉強だよ
  • だからまずは「できない」をさっさと見つけてしまおう
  • そのためにはいきなり解けば良いよ
  • 「できない」が見つかったら、次は「分かる」ようにしよう
  • 「分かる」ようになったら「一人でできる」ようにしよう、それで完成

という感じ。

あとはこれをいかに短時間でこなすかの勝負になってきますが、基本的にはこの手順を踏んでいけばどんどん点数は伸びていきます。

ヘンテコな努力をする前に、まずは正しい勉強の仕方を身につけて、しっかり努力を点数に結びつけていきましょう!

 

久松

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