こんにちは、中学生専門・伸び悩み解消学習コーチの久松隆一です。
今日はやり直しの仕方について。
問題集を解いたあと、やり直しってめっちゃ大事なんですが、とにかくやり直しの仕方がひどい。。。
なんともったいないことかといつも悔しくなります。
「やり直ししっかりしなさい」って子供に伝えても、子供がやり直しの仕方を分かってないので、何も変わらないんですね。子供からしたら「しっかりとやってるよ!!」って。
これは「しっかり」の定義が親子でズレてるんですね。このズレに気づいてフォローしてあげると一気に成績が上がってきます。
今回は学習効果を最大に高めるためのやり直しの仕方についてお伝えします。
やり直しの一歩目は「○つけ」というより「×つけ」
よく子供に言うのですが、○つけをするときは○に注目するんじゃなくて×に注目するのが大事。
○のところは現在の実力でも解ける問題なんですよね。「今できるなら1週間後のテストでもできるでしょ?」って話です。直前に習ったばかりであれば別ですが、一度○になったら放っておいても大丈夫。
で、×に注目しましょう。
×になったところは自分が今の実力ではできなかったところです。何度も繰り返しお伝えしていますが、勉強はできなかったところをできるように変える作業です。
なので、まずは「できない」ところを見つけるのが最優先事項なんですね。とりあえず一度解いてみる。
で、○つけをしたらできないところが発見できます。発見できたら・・・
ここからが勝負!!!
でも、なかなか勉強しても点数が上がらない中学生はここからのやり方が良くないんですね。よくありがちな悪い例を3つ紹介しておきます。
悪い例その1:丸つけが適当
これはそもそもの話ですが、○つけをしてもよく見たら間違った問題にも○にしている。○つけが雑なんです。ありえないと思うかもしれませんが、けっこういますよ。
これに当てはまるタイプは、
- せっかちな子
- 基本的にはよくできて自信がある子
- 勉強がめんどくさいと思っている子
みたいなタイプです。
どちらかというと男子に多いかも。。。
×を○にしてしまうと、自分のできないところを見逃してしまいます。
見逃したらそのぶんだけ点数が上がりませんよね。
悪い例その2:○つけして終了
「○つけしたらそれで終わり、それ以上は何もしなーい」というパターンです。これでは成績が上がるはずがありません。
せっかく×のところ=今の自分ではできないところを発見したのに、それを放置しているからです。
できないところをできるようにするのが勉強なので、×を放置したら成長しません。これもけっこうな割合でやってる子がいます。
悪い例その3:なぜその答えになるかを考えない
いわゆる「丸暗記」というタイプです。○つけは正確にしていても「なぜこの問題がこの答えになるのか」を考えずに終わってしまう。深く考えずに「覚えといたらいいんやろ」っていう発想ですね。
答え合わせをして×になったところは「なぜその答えになるのか」を考えると次につながります。
覚えるだけの問題であればそれで乗り切れる場合もあるかもしれませんが、基本的にテストでは同じ問題は出ないので、その問題の答えを覚えても意味がありません。
なぜその答えになるのか、解き方を覚えないとダメなんですね。
正しいやり直しの仕方とは?
上記のような原因があるとやはり成績があがりません。上記はすべてやり直しにすべき最初の段階なので、まずは上にあげた3つの悪い例の原因を解決しましょう。
それが解決できたら、さらに次のようにして進めてみてください。
自分が×になった原因を把握する
「なぜその答えになるのか」を考えて、その理由が分かったら次はこのステップへ進みます。
自分はいったいどんな原因でこの問題を間違えたのか?というミスの原因を突き止めることです。
- 答えは分かっていたけど漢字(※英語ならつづり)をミスした
- 解き方分かっていたけど計算ミスをした
- 分かっていたつもりだったけど解き方が違っていた
- 覚えていたつもりだけど間違って覚えていた
- 不注意で三単現のs付け忘れた
などなど。
正しい答えと自分の解答を見比べて、何が原因で×になったのかを把握してください。
原因をつぶす方法を考える
原因が分かったら次にすべきことは、その原因をどうやってつぶすか?の方法を考えます。
漢字ミスなら正確に暗記ができてないので、、、
⇒繰り返しが必要だなぁ
計算ミスなら正確性が足りないので、、、
⇒繰り返しが必要だなぁ
分かっていたつもりだったけど解き方が違っていた
⇒解き方をもう一度理解する必要があるなぁ
覚えていたつもりだったけど間違って覚えていた
⇒暗記し直す必要があるなぁ
不注意で三単現のSを付け忘れた
⇒注意する仕組みをつくる必要があるなぁ
⇒見直しの仕組みをつくる必要があるなぁ
といったように、原因を解決するための具体的な方法を考えてください。
で、原因をつぶす方法が見つかったらをそれを実行!!!
本当に原因を解決できているかチェックする
原因をつぶしたら終わりと言いたいところなんですが、もう一段階最後にあります。
原因を本当に解決できているかチェックしてください。
よく「解決」したつもりが発生します。子供は説明を聞くと何となく分かったつもりになりますが、実際に「じゃー説明してみよー( `・ω・´)ノ」って言うと説明できなかったりする。
覚えた!と言っても実際に「やってみよー( `・ω・´)ノ」ってやらせてみると覚えていなかったりする。
「わかる」と「できる」を混同してしまうんですね。解き方が分かったらそれで終わりではなく、自分ひとりで解けるようになったら終わりです。
なので、解決したつもりにならないために、
- 説明できる(わかるの状態)
- 一人でできる(できるの状態)
という2点を最終チェックしてみてください!
間違い直しの仕方についてより詳しい記事はコチラ
まとめ
以上が正しいやり直しの仕方です。
この流れを簡単にフローにしてみました。全部で6ステップですね。
- ○つけを正確にする
- なぜその答えになるかを考える
- 自分が×になった原因を把握する
- ×になった原因のつぶし方を考える
- ×になった原因をつぶして解決する
- 本当に解決できているかチェックする
このステップを踏んでやり直しをすれば、確実に点数につながっていきます。
正しいやり方を知らずにただやっていても、努力が無駄になって本当に子供がかわいそう。
成長が感じられないと本人は楽しくないしせっかく勉強するなら、きちんと成果のでるやり方を身につけさせて確実に成長させる。
そうやって本人の自信をつけてあげられたら、よりよい人生になるんじゃないだろうか。
もしもあなたのお子さんが「がんばってるのに成績が上がらない・・・」という場合は「勉強の仕方」を見直すことをオススメします!
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