たったこれだけ!?子どもから勉強のやる気を引き出す褒め方のコツ

こんにちは、中学生専門・伸び悩み解消学習コーチの久松隆一です。

他人の子を褒めるのは簡単だけど、自分の子どもを褒めるってなかなか難しいと思いませんか?

  • 褒めようと思うけど、褒め方が分からない
  • 褒めるのが大事だと分かっているけど、褒めるところがない
  • 褒めても反応がイマイチよくない

こんな声をよくいただきます。

よくよく話を聞いているとほとんどの親御さんが「褒めた方がよい」と思っていますが、どうも子どもに響くようなほめ方ができずにモヤモヤしているのが現実のようです。
特に、勉強の面ではどうやって褒めたらいいかさえさっぱりわからないという感じです。

そこで、今回は勉強のやる気を引き出すための褒め方のコツについてお話しします。

 

褒めるって案外ムズカシイ

褒めるってどういうことなんでしょうか?
辞書で調べてみるとこんな意味でした。

人のしたこと・行いをすぐれていると評価して、そのことを言う。たたえる。

(出典:デジタル大辞泉)

簡単に言うと「すごいね!」と伝えることでしょうか。

 

一見簡単そうに見えますが、実はこの「すごいね!」という見方が褒めることを難しくしている犯人です。

すごいという言葉には、無意識のうちに評価が含まれているんですね。
理想的な状態を100点とすると、その100点に近いからすごい!と評価するわけです。

これは「成果」で評価しているんですね。
褒めの基準が「成果」なんです。

「成果」が出ているからすごい、だから褒めることができる。
「成果」が出ていないからすごくない、だから褒めることができない。

テストで90点とった!

というのは成果が出ているので分かりやすく褒めることができますが、50点とれた!となると、手放しに褒めるのが難しくなってしまう。

これは、100点が成果として最高位にあるので、50点だとどうしても物足りなくなってしまうから。

結局のところ、成果で判断すると「褒めるところがない」⇒「どうやって褒めたらいいかわからない」となってしまうのです。

 

褒め方のコツはたった2つだけ!!

成果で褒めようと思うと、正直ムズカシイわけです。

そこで、誰にでも簡単にできる褒め方のコツを紹介します。
たった2つです。

  1. 主語を「わたし」にする
  2. 見たまんまを相手に伝える

それぞれ説明していきますね。

 

褒めるコツその1:主語を「わたし」にする

これについては早速次の2つの例を見てください。

  • 「2時間も勉強がんばってたなんてすごいね!」
  • 「2時間もがんばってる姿を見てお母さん嬉しくなった!」

どっちが子どもの心に響くと思いますか?

 

おそらくほとんどの子どもが後者だと思います。

わたしもブログを書いていて「今回の記事は本当に分かりやすくておもしろかった!」と言われるよりも、「今回の記事は本当にわたしのタメになりました!」って言われる方が嬉しいんですよね。

 

では次の言葉、あなたはどちらが嬉しくなりますか?

  • 「(あなたは)本当に料理上手ですね!」
  • 「本当においしくて(わたしは)感動しました!」

これも後者だと思います。

どちらも褒め言葉なんですが、後者は主語が「わたし」になっています。主語を「わたし」にするだけで言葉に乗る熱量が全然違うんですね。

○○という行為をした「あなた」を褒めるのではなくて、○○という行為によって「わたし」がどう感じたかを伝える。

これが一つ目の褒め方のコツです。

 

褒めるコツその2:見たまんまを伝える

褒めるというと何かすごいところを探さなければ、、、と思いがちですが、見たまんまを伝えるだけでも十分効果があります。

そうすることで、「わたしはあなたのことを見てるよ」というメッセージを伝えられるんですね。
後ほど説明しますが、実は「見てるよ」というメッセージを伝えるだけで十分なのです。

「仕事遅くまで大変そうだね」
「毎日こんなたくさんの家事をしてるんだね」

たったこれだけの一言ですが、なんとなく救われた気分になりませんか?

これは「見てるよ」というメッセージがあなたに届いてるからです。

何も、肩肘張ってすごいところを探す必要はないのです。

ただ見たまんまを伝えたらいい。

勉強してる姿を見かけたら、後から「勉強がんばってたね」と伝えるだけ。
塾の宿題をやってたら「宿題きちんとやってたね」と伝えるだけ。

それだけで「わたしはあなたのことを見てるよ」というメッセージは十分届きます。

褒めなければ!

と思わずに、見たまんまを伝えてあげてください。

人は自分の存在が認められると安心する、嬉しくなる、挑戦できる

コーチングの世界では、褒めるということは「相手の存在を認める行為全般」を指します。

「そこにいるのをわたしはちゃんと見てるよ」
「そこにいるだけで大丈夫なんだよ」

これが褒めるってこと。

上述したコツ2つは、どちらも子どもの存在を認める行為なんですね。

人は存在が認められると安心します。
嬉しくなります。
そして、チャレンジする気持ちが湧いてきます。

これが「やる気」の源になっているわけです。

 

勉強の「やる気」を引き出したければ、勉強面についてどんどん子どもの存在を認める行為をしまくってください。伝えまくってください。

「やる気」を引き出すためには、子どもの存在を認めてあげることが第一歩なんです。それがちゃんと伝わりさえすれば、最終的に子どもの「やる気」を引き出していけます。

 

まとめ

褒めるとは相手の存在を認めること。

これってだと思いませんか。
ただそこにいるだけ、存在するだけで十分。
まさしく愛でしょ。

どんな親御さんも子どもへの愛に溢れています。
褒めるポテンシャルは世界で一番持ってるはずなんですよね。

  • 「褒め方がわからない」
  • 「褒めるところがない」
  • 「褒めても反応がイマイチ」

これはあなたの愛の伝え方が間違っているだけなのかもしれません。

勉強の成果を褒めの基準にすると、どうしても愛が伝わりにくくなってしまいます。

シンプルに「あなたのことをいつも見てるよ」「あなたがこうしてくれて本当に私は嬉しいよ」というメッセージを伝える。

これだけで子どもは自然とやる気が出てきます。

ぜひ今日から愛を伝えまくってくださいね!!!

 

久松

お子さんのやる気を引き出す褒め方についてもう少し詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてお読みください!

 

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