中学生
こんにちは、中学生専門・伸び悩み解消学習コーチの久松隆一です。
よく聞きますよね?
目標は人に宣言した方が良いって。
ほら、中学校だとテストごとに目標を立てて提出するプリントがあったりしませんか?
でもそれって実は諸刃の剣なんです。うまく使わないと自分のやる気が継続できずに、目標に届かないってこともあります。
ということで、今回は勉強の目標を人に宣言するなら絶対に外してはいけないポイントについてお伝えします。
早速いきましょう!
目標は人に言わない方が良い?
目標って人に宣言した方がいいと思いますか?
もともとは「目標は宣言した方がいい!」という意見が多かったのですが、ある出来事をきっかけに「言わない方がいいかも」という意見も聞かれるようになりました。
こちらです。
デレク・シヴァーズという方のスピーチなのですが、タイトルは「目標は人に言わずにおこう」。
このスピーチの中で、彼はある心理実験を紹介しました。
詳しい内容は省略しますが、その実験では「目標を宣言した人」の方がやるべきことを続けられなかった、という結果が出たのです。
え!マジで?ってなりませんか?
ぼくも初めて聞いたときは目玉が飛び出そうになりました、30センチぐらい、がびーんって。
これまで目標は人に宣言すべきだって信じられていたのが、このスピーチをきっかけに「そうじゃないんだ!」となったんです。
目標を宣言して自分のやる気を引き出している人もいるよね?
とはいうものの、実際に目標を宣言してそれをやる気に変えている人もいます。
サッカーの本田選手はその代表例。自分の目標を強気に明言することで自分のやる気を引き出しています。
本田選手にはこんなエピソードがあります。
本田選手がまだ15歳のころ、ガンバ大阪のジュニアユースに選ばれていました。チームメイトには家長選手や東口選手といった、後に日本代表に選ばれるような選手もいました。その中で、当時の本田選手は決して目立った実力があった方では無かったそうです。
実際に、家長選手はユースへの昇格が決まっていたですが、本田選手は選ばれなかったことからも当時の実力が分かります。
そんな本田選手が、みんなでご飯を食べに行ったときに突然立ち上がり、こう言ったそうです。
「今から俺が言うことを録音してくれ。」
録音の準備ができると、本田選手はさらにこう続けました。
「俺は高校で家長を抜くからな。そして日本代表に入る」
と。
その後の活躍はもうご存じですよね?
このエピソードを見たら、目標を宣言することが決して悪いことではないと思いませんか?
人に宣言することで自分の逃げ場を無くして、うまく自分を追い込んでいますよね。そうやって自分のやる気を引き出しています。
必ずしも目標を宣言することが逆効果になるとは限らないのです。
じゃあ、どっちが正解なのでしょうか?
言っただけだとつい満足してしまう
もう一度、デレク・シヴァーズの実験結果に話を戻しましょう。
そもそも、なぜ目標を人に言うとやる気が続かないのでしょうか?
彼はその理由をこう説明します。
人間というものは、目標を誰かに話しただけで、ゴールに一歩近づいたと考えてしまうから。
実際、言っただけでは何も進んでいないのに、進んだ気になってしまうんですね。
例えば、友達に次のテストの目標をこんなふうに言ったとします。「おれ、次のテストで400点取るから!」って。
そうしたら、なんか「まじか、すげーな!」とか「頑張ってね!」とか言ってもらえますよね、きっと。
それだけで満足しちゃうんですよね、なんかそうやって言ってもらえたら「おれ、なんかかっこいいかも・・・」みたいに。
実際はまだ何もしていないのに。
400点取ろうと思ったら、当たり前ですけどそれに見合った努力が必要ですよね。言っただけで取れたらみんな言うよね?笑
だから「目標は人に言わない方がいい」って彼は言うんですね。一理あります。
目標を人に宣言するならどうすればいいの?
このポイントを押さえて、もしも目標を人に宣言するときはどうすればいいのか?
これについて、彼はスピーチの中でこういうアドバイスをくれました。
「もしも目標を人に言うならば「満足感」を自分に与えないようにしましょう」って。
こんなふうにしなさいって例を挙げています。
「今度のマラソン大会のために、週5日トレーニングしないといけないんだ。サボってたら、注意してくれない?」って。
うん、確かにこうすれば自分に「満足感」を与えてないですよね。
逆に、追い込まれます。逃げ場が無くなってますから。
そもそも、なぜ人に目標を宣言するのか?って言うと、逃げ場をなくすためでしたよね?
本田選手の食事会でのエピソードを思い出してください。彼はただ目標を宣言しただけではなく「録音してくれ」ってお願いしてます。録音したら逃げ場がなくなりますよね?証拠が残るから。
これなんです。
目標を宣言するなら「逃げ場をなくす」というポイントを絶対に外してはいけません。ここを外すと、ただ言っただけで満足してしまい、やる気が続きません。
「あいつは口だけで努力しない」ってダサい感じになっちゃいます。やだよね。
他にもある逃げ場をなくすための方法
目標を宣言するなら「逃げ場をなくす」ってポイントは絶対に外せません。裏を返せば、逃げ場をなくすような目標の宣言の仕方をすればいいんですよね。
てことで、サクッとできる逃げ場をなくす方法を2つ紹介します。
SNSで”いつでも”見られるようにする
これはSNSをやってる人にしかできないかもしれませんが、一番人の目につきやすい方法です。いつでも見られるようにするところがポイントです。
例えば、
- LINEなら「一言ふきだしコメント」みたいなところありますよね?そこに宣言してみる
- Twitterならトップに目標を書いたツイートを固定する
- インスタならプロフィールに目標を書く
みたいにして、いつでも人の目に届くところに目標を置いておいてください。タイムラインにつぶやいただけじゃダメです。それじゃ言っただけで満足して終わり、ってことになっちゃいます。
もう一度言います、いつでも人の目に届くようにしておいてください。守れなかったら「自分がダサい」という状況をつくってください。
目標を書いた紙をリビングに貼る
もうひとつ、アナログな方法としてはリビングに目標を貼っておくことです。リビングなら家族の誰でも見られるという状況を作れます。目標に向かって努力する間はずっと貼っておきましょう。貼っておけばいつでも家族の目に届きます。
きっとあまりにもダラダラしてたら、ぶつぶつ言われるでしょう。笑
でもそれが良いんですね、逃げ場が無くなってますから。
ちなみにこれは、あくまでも中学生ご本人がやってください。保護者の方が無理矢理、逃げ場をなくしても効果はありません。てか逆効果になるのでご注意くださいね。
まとめ
勉強の目標を人に宣言するのに絶対に外してはいけないポイントは2つです。
- 自分で自分の「逃げ場をなくす」ような状況をつくること
- 人に言っただけで満足しないようにすること
これができないなら「目標を宣言しない」方を選んだ方が良いです。目標を宣言しない、と決めたら絶対に誰にも言わないでください。
中途半端はダメってこと!
目標を人に宣言するならば、徹底的に自分を追い込む!「サボってたら注意して」ってお願いしたり、証拠を残したり、いつでも人の目に届くようにしたりすれば、これはいよいよ逃げ場がなくなってやるしかなくなります。
どっちがあなたに合ってますか?
自分に嘘をつかずに選んでみてください。冷静に、よく考えて。
自分に合う方を選んでみてくださいね!
おうちSTUDYは「できない」を「できる」に変える正しい勉強の仕方が身につくオンラインスクールです。
詳細は以下のボタンからご覧ください。