【中学生の勉強法】勉強する時間帯は朝にこだわらなくてもいい理由

こんにちは、中学生専門・伸び悩み解消学習コーチの久松隆一です。

よく、

  • 勉強する時間帯は朝が良い!
  • 朝は脳のゴールデンタイムだから、早起きして勉強しよう!

と言われます。

 

確かにこれは半分は正解ですが、半分は不正解でもあります。

今回はその理由とともに、「勉強する時間帯はいつがいいのか?」問題について解説していきます。

 

結論から言うと、

「朝にこだわらなくてもいいよ」

って話になりますが、その理由は後から解説する「脳の仕組み」にありますので、ぜひ読んでみてください。

 

朝に勉強するのは間違いなのか?

決してすべて間違っているとは思いません。
朝は脳が力を発揮できる状態にあるので、それだけで見れば、朝に勉強するのは正解です。

しかし、過去の経験から言うと、部活に勉強に忙しい中学生にとって、朝勉強するのはハードルが高すぎてなかなか続きません。

「早起きして朝5時から勉強しよう!」

という意気込みはすばらしいことですが、長い目で見て成長するためには、無理をしてはいけません。

実は体内リズムからすれば、朝4〜6時は集中できる時間帯ではありません。
この時間帯はもっとも体温が下がる時間帯なので、無理やり目覚めようとすると、頭がぼーっとしてしまいます。

無理して早起きしても、頭も回らないし、長くは続かない。

てか、眠すぎてやる気でない…

中学生

これじゃ意味ないですよね。

つい先日引退したイチロー選手が、引退会見の中でこんな主旨のことを言っていました。

「ぼくはきっと明日からも身体を動かしていると思います。じっとしていられないんです、身体を動かすのが好きなんです。」

日々コツコツと努力を重ねてきたイチロー選手でさえ、無理をしているわけではないんですね。
だからこそあれだけの努力を続けることができたのかもしれません。

もちろん、テスト前など、短期的には無理をする場面があっても仕方が無いですが、長い目で見た時には、コツコツやっている人の方が前に進んでいますね。

ウサギとカメのように。

 

ちょっと話が逸れてしまいましたが、要するに、

人間の体内リズムに逆らって早起きしても続かないんだから、長い目で見て成長したければ朝にこだわって勉強しなくてもいいよね

って話です。

 

それに、ある脳の仕組みを理解しておけば、朝ほどではなくても、脳のゴールデンタイムをつくることは可能です。

いや、ゴールデンタイムは言い過ぎかも。

シルバータイムぐらいは可能です。笑

でも、このシルバータイムの方が「現実的」なんですね。
中学生の生活リズムからすれば、こちらの方が圧倒的に実行しやすいし、勉強がコツコツ続く可能性も上がる。

当然、集中力も出るし勉強効率もアップできます。

で、そのためにはある脳の仕組みを理解しておく必要があるので、サクッと説明します。

 

脳には自動整理システムがある

なぜ朝は脳のゴールデンタイムと言われるのか?

大雑把に言うと、朝は頭がスッキリしているからです。

脳の中には「海馬」と呼ばれるところがあるのですが、ここは簡単に言うと「とりあえずBOX」です。

脳に入ってきた情報は一旦この「海馬」に集まってきます。

例えば、

スーパーのチラシを見て「あ、ポッキーが安いわ」という情報も、
テレビの予告で「へー、今度新しいドラマが始まるんだ」という情報も、
教科書を見て「645年に大化の改新があった」という情報も、

一旦すべて「とりあえずBOX」に集められる。

そして、一旦ここに集められた情報は、後から「覚えるべき情報」と「忘れても良い情報」に分別されます。

これが脳の自動整理システムです。

とりあえずBOXに集められた情報は、後から自動で整理されるんです。
例えば、「あ、ポッキーが安いわ!」という情報はいつまでも覚えていませんよね?
これは「忘れても良い情報」に自動で整理されているから。

その反対に、「覚えるべき情報」だと自動整理されたものは、記憶に残っていきます。
知らないうちに、脳によって自動で分別されているのです。
(この分別には基準がありますが、またそれは別の機会に!)

 

ひとまずここまでをまとめると、

  • 一旦すべての情報は「とりあえずBOX」(海馬)に集まる
  • その情報は後から自動で整理される

ということ。

 

これに加えてもう一つだけ覚えてください。
それは「とりあえずBOX」には容量の限界がある、ということ。
とりあえずBOXが無限に入ればいいんですが、そういうわけじゃないんです。

BOXがいっぱいになるとどうなるか?
古い情報から失われてしまうのです。

バケツに水を入れ続けたら溢れるのと同じように、「もうこれ以上入らないから、古い情報から捨てていこう」となります。
こうなると、せっかく勉強したのにどんどん忘れていってしまいます。

もったいないですよね。

そこで、とりあえずBOXが満タンになる前に、「あること」をしてあげてほしいのです。
それをすれば、脳の自動整理システムが発動して、とりあえずBOXを整理して容量を増やしてくれるんですね。

スマホの容量がいっぱいになったら、写真とか動画とかを消したり、大事なデータは別のところに保存したりしますよね?
あれと同じです。

じゃあ、「あること」とは何か?

仮眠です。

 

脳の自動整理が行われるのは「睡眠中」です。
眠っている間に、脳は「とりあえずBOX」に入っている情報を分別して、必要なものは記憶に変えてくれるのです。

朝がゴールデンタイムと呼ばれる理由は、ここにあります。
眠っている間に海馬にある情報は自動整理されるので、朝は「とりあえずBOX」が空っぽなんですね。
空っぽだから勉強したことが頭にどんどん入っていくわけです。

しかも、自動整理した後だから、昨日勉強したことが記憶に残っています。

勉強するのは朝がいい、と言われる理由はここにあります。

 

自動整理システムは15分の仮眠でも発動してくれる

この脳の自動整理システムを活用すれば、朝だけでなく、夜でも頭がスッキリした状態を作れます。
脳の自動整理システムは15分の仮眠でも発動してくれることが分かっています。
しかも、15分の昼寝は夜の2時間分にあたる睡眠効果があると言われています。

部活から帰ってきて眠い目をこすりながら、気合いで乗り切ろうとしていませんか?

それならぜひ15分の仮眠を取ってから勉強に取りかかってみてください。
眠いのは脳が疲れているから。

つまり、「とりあえずBOXが満タンだから整理させてくれー!」という脳からのメッセージです。

これを無視して気合いで乗り切ろうとしても、集中力も出ませんし、無理をしているので続きません。

 

15分の仮眠を取れば、自動整理システムによって頭がスッキリするはず。

それでも眠いなら睡眠不足です。笑

睡眠不足を解消するのが先です。

 

コツコツ勉強を続けるためには、もちろん気合いも大事な場面はありますが、それよりも自分が「行動しやすい状態」を作ることを第一に考えていきましょう。

努力が続く人ほど気合いではなく工夫をしています。

努力が続かないひとは工夫をせずに気合いで乗り切ろうとします。

 

まとめ

勉強する時間帯は朝にこだわりすぎる必要はありません。

確かに朝はゴールデンタイムなのですが、それはしっかりと睡眠を取った後だから。

夜でも仮眠を取れば、同じ効果が得られます。

結果的に、無理して早起きするよりも、夜に仮眠を取ってから勉強する方が圧倒的に「楽」なので、勉強が続きます。

これが工夫ですよね。

 

もちろん、無理なく早起きできる人は朝がゴールデンタイムなのは間違いありませんから、ぜひ続けてください。

 

でも、朝こだわりすぎて、

あぁ今日も起きられなかった・・ダメだなぁ、自分

中学生

と自分を責めてしまう人は、勉強する時間帯にこだわらなくてもいいと思います。

かわりに工夫しましょう。

 

朝起きられないのがダメなんじゃなくて、自分を責めるだけで何も工夫をしないのがダメなんです。

 

自分が行動しやすくなるような小さな工夫を考えてみてください。

その小さな工夫がきっとあなたを成長させてくれるはずです!

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