【中学生の勉強法】点数が上がるルーズリーフの使い方

ルーズリーフを使って自主勉強したいけど、どうやって使えば良いか分からない…

中学生

ルーズリーフを活用して点数を上げる方法を知りたい!

中学生

これまでノートを使ってきたけど、ルーズリーフも使ってみたいなぁ!

中学生

でも、最初はルーズリーフをどうやって使えばいいかよく分からないですよね。

ルーズリーフの使い方を間違えると、ただ時間ばかりかかって頭に入らなかった…、なんてことになってしまいます。ルーズリーフを使い始めの頃は、特に張り切って空回りしてしまいがち。

そうならないために、この記事ではルーズリーフ初心者に向けてルーズリーフを活用して自主勉強を効率化する方法を紹介します。

全部で5ステップに分けているので、誰でもすぐにマネできるはず。ルーズリーフを初めて使う人は特に参考になるんじゃないかと思います。

では、いきましょう。

ルーズリーフの使い方を間違えないために

ルーズリーフの使い方に入る前に、落とし穴にはまらないように一つだけ。

もしあなたが、ルーズリーフをどう使うか?と考えているようなら落とし穴にハマってしまいます。

かわりに、ルーズリーフを使って「どうなったらいいのか?」を考えるようにしてください。

そもそもルーズリーフを使う目的は効率的に点数を伸ばすためですよね?

  • 目的:点数を上げること
  • 手段:ルーズリーフを使うこと

つまり、ルーズリーフの使い方を考える前に、まずは効率的に点数を伸ばすための重要なポイントを知っておいてほしいのです。

点数を上げるために、これだけは押さえておいてください。

勉強するとはどういうことか?

答えられますか?この答えをしっかりと理解しておいてほしいんですね。

勉強するとは、自分の「できない」を「できる」に変えることです。教科書を読んだり、問題集を解いたり、ルーズリーフを上手に使うことが勉強ではありません。

できないところを「できる」ようにして、初めて勉強したと言えるんですね。ルーズリーフを使う際には、このポイントを絶対に外さないようにしましょう。

ルーズリーフはどのように使うべき?

点数を伸ばすための大原則を押さえたところで、ルーズリーフをどのように使えば点数が伸びるのか?ということについてお話しします。

よくルーズリーフの使い方の記事では「授業の内容をまとめましょう」といったものを見かけますが、私はあまりオススメしません。

理由は少しハードルが高いから。誰にでも手軽に、しかも効果的にできる方法ではないんですね。やり方を間違えると時間だけかかって頭に入らない最悪なケースに陥ってしまいます。初心者向けではありません。

というわけで、ここでは誰でも手軽にできるルーズリーフの活用法を紹介します。

どのように使えばいいのか?というと、暗記のために使ってください。まずはルーズリーフを「効率的に暗記するために使うもの」と考えてください。

ルーズリーフを活用すれば、暗記にかかる作業と時間をかなり節約できるんですね。

暗記における重要ポイント

暗記する際に大事なポイントは何か知っていますか?

暗記を効率的に進めるためには「思い出す練習」を「繰り返す」という2つポイントが重要になります。これについては暗記方法についての記事にまとめてあるのでこちらも読んでみてください。

ここでは簡単にポイントだけまとめておくと、

思い出す練習をするには?

テスト形式で勉強してください。これがもっとも手っ取り早い方法です。

繰り返すには?

忘れかけのタイミングで復習してください。忘れかけのタイミングが記憶の定着に良いことが研究によって分かっています。

というわけで、暗記をするときは「思い出す練習」を「繰り返す」といった2つのポイントを守って勉強を進めていくと、記憶に残りやすくなります。

この2つのポイントを守って効率的に暗記をする際に、ルーズリーフが役に立ちます。

ルーズリーフを活用して効率的に暗記する方法

では、いよいよルーズリーフを使って暗記を効率的に進める手順を紹介します。

ステップ1:準備

まずは準備を整えましょう。

用意するものは、

  • ルーズリーフ
  • バインダー
  • 区切りシート

の3つです。

整理はルーズリーフの得意分野です。この強みを活かすためにもバインダー、区切りシートは必須です。区切りシートが最初からついているバインダーもありますね。まずはこの3つを買い揃えてください。

つづいて、区切りシートを使ってバインダーを「NGゾーン」と「OKゾーン」と分けてください。NGゾーンは「これから覚えるべき問題」をファイルしておくゾーンです。「OKゾーン」は覚えたものをファイルしておくゾーンです。

つまり、

NGゾーン=自分の「できない」問題

OKゾーン=「できる」に変えた問題

のように整理するわけです。こうして「できる」と「できない」をルーズリーフを使って管理すれば、どこを勉強すべきかがハッキリするので、効率的に勉強が進められるようになります。

まずはここまで準備を進めてください。

ステップ2:問題作成

いよいよ実際の場面での使い方の説明に入ります。

何度もしつこいですが、覚えたいことをテスト形式で繰り返すことが効率的な勉強方法です。そのために、ルーズリーフで自分専用の問題集を作成します

といっても、一から作成する必要はありません。それなら市販の問題集やワークを使って勉強した方が早いですよね?そんなことに時間を使うのは非効率です。

ここでは「自分が覚えられていないこと」だけを問題にするのです。

日々の勉強で「分からないこと」や「覚えていないこと」って見つかりますよね?そんなとき、その場でサクッとルーズリーフにメモしておけば、後から忘れずに復習できます。

「後から覚えよう」と思っても、つい忘れてしまうことってありませんか?

それでは「できない」ところが「できない」ままなので点数は伸びません。これを防ぐためにも、「覚えていないこと」が出てきたら、その場ですぐに問題にしてしまうのです。

そうすれば、自分が「できない」問題ばかりが集まった「自分専用の問題集」が完成しますよね。

勉強は「できない」を「できる」に変えることなので、自分の「できないところ」ばかりが載っているオリジナルな問題集は勉強を超効率化してくれます。

問題作成の例

実際の作業として、まずはルーズリーフの真ん中あたりで、縦に一本線をひいてください。

線を引いたら、左側エリアに「覚えたいこと」を問題形式で書き込みます。一問一答形式がオススメです。

例えば、理科の問題で「密度の公式」を覚えたいとします。この場合、左側エリアに「密度の公式は?」と書きます。つづいて、右側エリアにその問題の答えを書いてください。これで問題は完成です。

問題をルーズリーフに書くときは、2行空けるようにしてください。詰まっていると見にくいし、やる気も起きません。ルーズリーフ1ページに、10〜15問ぐらいが載っている状態がベストです。

こんな流れで、日々の勉強で自分が「覚えていないこと」を見つけたとき、随時ルーズリーフに問題を作成していきます。

そうしてルーズリーフ1ページに問題が全部埋まったら、そのページをバインダーの「NGゾーン」に挟んでください。これで作業は完了となります。

この問題作成の際に注意したいのは、問題作成をしている時間は「勉強」ではなく「作業」であるということ。この問題を作ったところで、この後のステップをクリアしなければ1ミリも成長しません。単なる作業だからです。

ですので、この作業の時間はなるべく短くしましょう。色ペンを使って装飾したり、定規で線を引いたりする必要はありません。

「テストができればOK!」

そう割り切って、この作業はサクッと終わらせてくださいね。

ステップ3:テスト

問題作成が終わったら、続いてテストのステップです。

すでに問題が完成しているはずなので、あとはひたすらテスト形式で問題を解いてみてください。

真ん中で線を引いてあると思うので、この線のところで折って、右側にある答えを隠してテストします。一気に解くのではなく、1ページごとに進めましょう。

1ページすべての問題が全問正解できるようになるまで、テストを繰り返してください。全問正解がポイントです。

さらにもうひとつ。スムーズに答えを思い出せるようになるまで自分にOKを出さないように注意してください。

スムーズに思い出せないうちは、まだ弱い記憶しか完成していません。何度も思い出す練習を繰り返すうちに、どんどん記憶は強くなってきます。スムーズになってきたと感じたらOKを出してください。

1ページすべてが全問正解できるようになったら、そのページをOKゾーンに移動させましょう。そのときに、移動させたルーズリーフの右上に日付を書いておいてください。再テストのステップで使用します。

ステップ4:再テスト

再テストのステップでは、OKゾーンに移動させたページを本当に覚えているかどうかのチェックをかけます。

テストのステップで、移動させた日付を記入してあるので、その日付を見て「そろそろ忘れかけのタイミングかも」と思ったページを再テストしてみましょう。

再テストの際も自分にOKを出す基準に注意してください。スムーズに全問正解できるようになるまで繰り返しましょう。

こうして少し忘れかけのタイミングで復習することで、より記憶が定着しやすくなることが分かっています。再テストはめんどくさいと思って後回しにしてしまいがちですが、最も重要なポイントです。優先度を高くして、しっかりと再テストの時間を確保するようにしてください。

再テストをしたら、再テストの日付も追加で記入しておくことをオススメします。より自分の復習スケジュールを管理しやすくなるためです。

ステップ5:最終チェック

このステップでは、名前の通り最終チェックをかけていきます。この最終チェックはテスト1週間前になっったら実行してください。

まずOKゾーンにあるルーズリーフをすべてNGゾーンに戻します。あとの流れは一緒ですね。

1ページずつテストをして、スムーズに全問正解できるようになったらOKゾーンに移動させます。一旦覚えたと思っていたものでも、最終チェックをかけると案外忘れていることに気づくはずです。

こうしてすべてのページの最終チェックが終われば、「できない」は「できる」に変わっています。それが自分の成長です。当然、成長した分だけ自然に点数が取れるようになっています。

なお、できないをできるに変えて点数を上げるテスト勉強法については、こちらの記事に詳しくまとめてあるので、参考にしてみてください!

よくある質問

科目ごとにルーズリーフは分けるべきですか?

これはどちらでも構いませんが、私は科目別に分ける必要はないと思っています。

どちらにしても「できない」を「できる」に変えることが重要なことですし、分類する手間もかかります。それがめんどくさくなって続かない方がデメリットが大きいと思っています。ですので、科目はまぜこぜでも、勉強した順に上からルーズリーフに書いていくことをオススメします。

ちなみに、少し小難しい話をすると「科目をまぜこぜにして勉強する方法」は「交互学習」と呼ばれていて、効果的なやり方であることが分かっています。この点からも科目別に分ける必要はそれほどないと思います。

ただ、最終的には好みの問題なので、自分の好きな方法を採用してみてください。

問題作成は一問一答でなくてもいいですか?

はい、もちろん構いません。大事なことは問題作成に時間をかけないことです。問題作成はあくまでも作業ですので、問題を作っている間は勉強になっていません。

この観点から、なるべく時間をかけないようにという意味で「一問一答形式」をオススメしています。時間がかかるのはダメなので、そうじゃなければどんな問題形式でもかまいません。

まとめ

ルーズリーフを使った自主勉強の効率的な勉強法について解説してきました。

最後に簡単にまとめなおしておきます。

まずおさえておきたいのは、

  • ルーズリーフを使うなら「まとめ」より「暗記」に使った方が効率が良い
  • ルーズリーフをどう使うかよりも、使った結果「どうなったか」が重要
  • つまり「できない」を「できる」に変えることが重要

ということ。

これを実現するための手順は、

  1. 準備:バインダーを用意してOKゾーンとNGゾーンに分ける
  2. 問題作成:日々の勉強で「覚えるべきこと」を問題にしてNGゾーンに挟む
  3. テスト:テストしてスムーズに全問正解できるようになればOKゾーンに移動させる
  4. 再テスト:忘れかけのタイミングを見計らって再テストをする
  5. 最終チェック:テスト1週間前にOKゾーンにある問題をすべてNGゾーンに戻し最終チェックをかける

といった流れです。

この流れで、思い出す練習を繰り返せば自然に強い記憶ができあがります。当然その分だけ「できない」が「できる」に変わりますし、その成長分だけ点数も伸びていきます。

正しいやり方で勉強すればその分成長も加速しますし、勉強も楽になるはずですよ。参考になれば幸いです。