こんにちは、頑張っているのに成績が伸び悩んでいる中学生専門・伸び悩み解消コーチの久松隆一です。
こんな質問をいただきました。
問題集の使い方についてです。
もうあと3週間したら中間テストです。
問題集は2冊やるべきですか?
色んな問題集をやった方が良いという先生もいれば、1冊を完璧に仕上げた方が良いという先生もいます。
どちらの先生の言うことも正しいと思うので、余計に迷ってしまいます。どうしたらいいでしょうか?
いやぁ、3週間前からテスト勉強をスタートさせるなんてほんと頑張ってますね。素晴らしい。
わたし自身も中学生の頃に、同じようなことで迷ったことがあります。問題集を1冊に絞るか、はたまた2冊やるべきか。
どちらが正しいのでしょうか?
これはどちらも正しいです。どちらの先生が間違っているというわけではありません。
一人ひとりの状況によって違うのです。
- その科目が得意かどうか
- その科目は基礎ができているかどうか
さらに言えば、
- 何点を目指しているか
によっても勉強の仕方は変わってきます。
要するに、人それぞれ正しい勉強の仕方、効率的な勉強の仕方は違うということですね。てことは、あなた自身にとっての正解もあります。
もちろん、みんなに共通する「正しい勉強の仕方」は必ずあります。ほら、カレーにじゃがいもを入れるのはみんな共通してますが、じゃがいものサイズは大きい方が良いとか、ちょっと柔らかい方が好きとか、人それぞれ好みは違うじゃないですか。そんな感じ。
自分にあったやり方があるので、それを見つけたいですよね。自分の勉強スタイルができたら強いですよ。
てなわけで、自分の現状や目標点数を整理した上で、「問題集を2冊やるかどうか問題」について考えていきましょう。
問題集の内容はどれもほとんど同じ
問題集の内容は80%ぐらいは同じです。
どの問題集を使っても、基本となる知識にそれほど大きな差はありません。量やレベル、出題パターンに差はあっても、知識そのものに差はほとんどありません。
図にすると、こんなイメージです。
この図のように、100%中の80%の知識はどの問題集使っても同じなんですよね。残りの20%が問題集Aだけor問題集Bだけにしかないような知識なんです。(正直なところ、もっと少ないかも)
問題集を2冊やるメリット・デメリット
以上を踏まえて、問題集を2冊やるメリット・デメリットを整理しておきましょう。
問題集を2冊やるメリット
- どこが大事か分かる
- 色んな出題パターンを知ることができる
2冊やることで、どちらにも出てきた知識は「大事」だと分かりますよね。
さらに、同じ知識であっても出題パターンが違うので、本番でもいろんなパターンに対応することができます。色んな角度から問題を出されても、その対応力が高くなるというメリットもあります。
問題集を2冊やるデメリット
- 時間がかかる
- 「仕上げ」がおろそかになりがち
- 2冊目は新しい知識がそんなにたくさん得られない
一方で、2冊やるのは時間がかかります。
また「2冊やらないと・・」というプレッシャーから早く終わらせたいという意識が生まれて、仕上げが雑になってしまいがちです。また、新しい知識はそんなにたくさん得られないので、時間をかける割に知識量は増えません。
絶対に外してはいけない勉強の絶対ルール
上に挙げたデメリットの中で、ダントツにでかいデメリットがあります。
それは「仕上げがおろそかになりがち」というもの。
仕上げないのは絶対にダメ!!!
これだけは絶対に避けなければなりません。
問題集は1冊きっちり仕上げてこそやった意味があるものになる。
仕上げるとは?
仕上げるとは、正確に言うと「問題集の中で自分一人ではできない問題をなくす」という意味です。(ただし自分の目指す点数にもよります)
分からないところは分かるようにして、何も見ないでも誰に聞かなくても一人で解けるようにして、さらにミスなく解けるようになる。これが仕上げるという言葉のより具体的な意味。これを外して勉強しても意味ないです。
そこだけは外しちゃいけない。 最優先事項です。
1冊きちんと仕上げていないのに、2冊目に手を出すなんてありえない。そんな状況で2冊やるメリットを追いかけても仕方がないんです。
2冊目をやるなら1冊目を仕上げてからにしよう
もしもあなたが1冊をきちんと仕上げて、それでもまだテストまでに残り時間があれば、2冊目に突入してもかまいません。
1冊終わってたら、2冊やるメリットを追いかけても良いと思います。もちろん、他の科目とのバランスにもよるので、総合的に考えてみてください。
そうでなければ、1冊をきちんと仕上げる。
90点以上を目指したいなら1冊だと苦しいかもしれませんが、80点なら1冊を仕上げれば取れます。マジです。
この基準で2冊やるか、1冊やるかを考えてみてください。
まとめると、
1冊を自分一人の力で解けるまで仕上げるのが最優先
1冊目を仕上げてもまだテストまでに時間の余裕があるなら2冊目をやっても良い
定期テストで80点は1冊仕上げれば取れる
ということです。
ぜひ参考にしてみてください!
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