こんにちは、おうちSTUDYの久松隆一です。
久松
そんなことできたら誰も苦労しませんよね。
誰だって、本当はやろうと思っているのに、なかなかやる気にならない問題に苦しんでいます。
でも、ある戦略を実行することによって、今よりもずっとやる気をコントロールすることができるようになります。
たった1つです。
この記事で「やる気をコントロールするための戦略」を手に入れてくださいね。
お母さん、ちょっと質問です
もしあなたが勉強することになったとしましょう。
やる気を出そうと思ったらすぐにやる気が出てきたり、集中しようと思ったら集中してずっと勉強する。そんなふうにやる気と集中力を飼い慣らすことができますか?
ダイエットのために毎日ランニングをすると決めたら、その通りに実行できる自信はありますか?
ほとんどの方はNoだと思いますし、もちろん僕もNoです。
でも、ある工夫をすることによってそれは大幅に成功率を高めることができます。その工夫があなたのお子さんがやる気をコントロールするカギになります。
ある工夫とは「人間の本能に根付いた戦略を立てること」です。
本能がキーワードです。
ついダラダラしてしまう自分を変えるためには、自らの中にある本能を支配しなければなりません。なぜならダラダラしてしまうのは、本能のせいだから。
しかし、本能の力は強力です。一旦本能が暴れ出したら、なかなかそれを止めることはできません。それはまるで暴れるトラ。トラが暴れ出したら人間の力ではとても止められません。
困りました…、じゃあどうすればいいのでしょうか?
動物園の飼育員になってください
一旦猛獣が暴れ出したら人間の力では止められません。力ずくで暴れるトラを押さえ込むなんてできるはずがありません。だから動物園には檻があります。飼育員は檻を事前に作っておくことで、猛獣が暴れても大丈夫な仕組みを作っておくのです。
これと同じように、あなたのお子さんは自分の中にある本能を支配するために、事前に檻を作っておくのです。事前に檻を作っておけば、本能は暴れ回りません。
基本戦略とは「本能が暴れ回らないような仕組みを事前につくっておくこと」です。
事前に仕組みを作っておけば、あなたのお子さんは自分のやる気をコントロールできるようになります。
よし、その戦略を実行に移そう!じゃあ何をすればいいの?
本能を事前にコントロールする仕組みを作る。これが基本戦略でしたね。
では、その戦略をいよいよ実行しましょう。やるべきことは大きく2つあります。
- 環境をつくる
- ルールをつくる
この2つです。
環境とルールを作ることで、あなたのお子さんは自分の本能を支配下に置くことができるようになります。環境とルールづくりについて、2つのことを理解しておいてください。
やる気は気持ちの問題だと思ってはいけない
1つ目は「やる気は気持ちの問題だと思わない」ということです。「やる気がないのは気持ちが弱いからだ」「意思弱いわー」なんて思っているかもしれませんが、あなたのお子さんがそう思っているうちはやる気をコントロールすることはできません。
集中力も同じです。集中力も意思や気持ちの問題では解決できません。もちろん強い気持ちを持つことも大事なのですが、それだけでは解決できないのです。
やる気を気持ちの問題だと思っているうちは、暴れる猛獣に素手で立ち向かうようなものです。気合いでトラに勝てますか?勝てるはずがありません。飼育員は頭を使ってトラを支配下におきましょう。やる気は気持ちの問題だと思ってはいけないのです。
ではどうすればいいのか?
赤ちゃんを床のゴミから守ろう
2つめのポイントがその答えになります。
名付けて「赤ちゃんを床に落ちているゴミから守れ!」です。ハイハイし始めぐらいの赤ちゃんを思い出してください。
この時期の赤ちゃんは見たモノを何でも口に入れてしまいます。床に落ちているゴミ、小さなビー玉、おもちゃ、ぜんぶ口に入れてしまうんですね。
これは赤ちゃんは考えてそうしているというよりも、本能的に見たモノを口に入れてしまうんです。自分の興味のあるものを見つけたら、一旦口に入れて確かめてるんですね。でもそのまま放っておいたら危ないですよね、ゴミやおもちゃを飲み込んでしまったら大変です。
そうならないように、お母さんは何をするか?
飲み込んだら危ないものを赤ちゃんの見えないところに隠します。赤ちゃんは見たものに本能的に反応するので、隠してしまえば飲み込んでしまうこともありません。
もうお分かりでしょうか?
実はやる気も集中力もこれと同じなんです。
人間は本能的に「興味のあるもの」「今すぐ楽しさが得られるもの」に反応してしまうんです。
反応です。
意志とは関係なく反応してしまう。
だから勉強のやる気を出そうと思っても、テレビやスマホが目の前にあったら、それに反応してしまうんですね。
これはトラの目の前に肉を置いているようなものです。その肉をトラから取り上げようとしても、一瞬でやられてしまいますよね。だから飼育員は力ではなく頭を使います。トラに肉を食べさせたくないなら、トラに肉を見せないようにするのです。
要するに「本能が反応するものを目の前に置かないようにしようね」ってことです。
塾に行くと集中できるという人がいますが、これは塾に言えば、本能が反応するものが目の前にないからですね。
まとめ
やる気を出すための戦略について解説してきましたが、最後に要点だけまとめておきますね。
- ダラダラしてしまうのは本能のせいだよ
- 本能は魅力的なものを見たらすぐに飛びついてしまうよ
- だから本能が反応するものを目の前から隠そうね
というお話でした。
やる気は「気持ちの問題」じゃないんですね。気持ちの問題だと思っているうちはやる気を支配することはできません。猛獣と素手で戦うのはもうやめましょう。
人間は頭を使って、猛獣を暴れさせないような仕組みを作るのです。
それがやる気を操る基本戦略となります。
そして、そのカギとなるのが「環境」と「ルール」です。
お子さんの勉強のやる気がなかなか出ないのは、環境とルールができていないからです。
次回は勉強する環境づくりのポイントについて解説しますので、よかったらまたご覧ください。