こんにちは、中学生専門・伸び悩み解消学習コーチの久松隆一です。
今日は私が授業をするときに気をつけている「マイナスの言葉を使わない、生徒にも使わさない」ということについてお話します。
マイナスの言葉を使わない、使わさないというのは、精神論のように思われるかもしれませんが、「勉強の仕方の基本中の基本」としてとても大事なところだと思っています。
勉強の仕方とは技術的な側面だけでなく、マインドと言われる部分も大いに関わってきます。
マイナスの言葉を使わない、使わさない理由
マイナスの言葉を使わない、生徒にも使わさない、というのはなぜでしょうか?
そもそもマイナスの言葉とはどういうものかというと、例えば、
・今日は部活で疲れてるから無理
・時間内にこんなにたくさんできるはずがない
・過去に○○なんてできた試しがない
といった発言のことを指します。
こういった発言がでたら、
久松
と言って自制してもらっています。
なぜ授業中、生徒にこうした発言をさせないのかというと、心理学の概念に『予言の自己成就』というものがあるからです。
『予言の自己成就』とは?
予言の自己成就とは、簡単に言うと、
自分がそう思ったら、(予言)
そういう行動をとり続けることによって、(予言に導かれた行動)
実際に予言通りになる(予言に導かれた結果)
というものです。
ことバンクを引用すると、
ある銀行が危ないという噂を聞いて、人々が預金を下ろすという行動をとることで、本当に銀行が倒産してしまう、というもの。
ある銀行が危ない(予言)
人々が預金を下ろす(予言に導かれた行動)
本当に銀行が倒産してしまう(予言に導かれた結果)
というわけですね。
勉強においても予言の自己成就はよく起こる
これは勉強においても同じで、「もう無理」と思ったらそれ以上勉強しないという行動を取ってしまうものです。
「もう無理」という発言は、「わからなくても別にいいよね・・これ以上やらなくてもいいよね・・」と自分に許可してしまっています。
その結果、「これ以上分かろうとしない、これ以上やらない」という行動につながってしまいます。
でも、実際には子供たちが思っているほど無理じゃない。その壁は高くないことの方が多いんです。
ちょっとしたヒントを与えるだけで理解できたり、いくつか抜けている知識を補ってあげるだけで、解けるようになる。
本当は壁はそんなに高くないんです。
それなのに、「もう無理」と思ってしまうとその高くない壁も越えられない・・・。もったいないですよね。
なので、まずは「もう無理」という言葉を使わさないことが大切なんです。壁を越えようとしてもらうことが大事なんです。
こうしてチャレンジする姿勢を整えてあげる。
チャレンジする姿勢が整ったら、すかさずヒントを与えたり、足りない知識を補ってあげたりする。すると、いとも簡単にその壁を越えていけるんです。
この経験こそが大事で、「なんだチャレンジすれば、私できたじゃん!」という成功体験になります。
この積み重ねによって、自分に自信がついて勉強へのやる気、さらには人生そのものへのやる気が出てくる。
マイナスの言葉を使わさないことは、すごく小さいことのように思えて、実は後々の結果を良い方向へ大きく変えます。
精神論のように見えて、勉強の仕方の基本中の基本なんですね。
ご家庭でもぜひやってみてください
そしてこのことは、ご家庭においてもすぐにできる勉強の仕方を良くする方法です。とっても簡単ですよね、マイナスの言葉を使わさないようにするだけなんですから。
もちろんそのためには親御さん自身も子供に対してマイナスの言葉を使ってはいけません。(もちろん、自分自身にもそうです)
「この子はいくらやってもできないんです・・」
「英語はできるけど、数学はからっきしダメで・・」
「この子は自分ひとりでは勉強できる子じゃない・・」
とか、そういう言葉は使わないようにしてください。
その効果は絶大です。
反対に、できているところに目を向けてください。
「ここはまだできませんが、ここまでは出来ます」
「数学は苦手科目ですが、基本はできています」
「誰かサポートについてもらった方が集中力が増します」
こうすれば、プラスの言葉に変わりますよね。
プラスの言葉を使っても、同じく予言の自己成就が発動します。
そのプラスの予言を実現しようと行動して、プラスの結果が実際に出てきます。
言葉ひとつです。
それだけで結果が変わるなら最高だと思いませんか?
どちらの結果を手に入れたいですか?
言わずもがなですよね!
ぜひ今日からマイナスの言葉を子どもには使わさずに、また親御さん自身も使わずに、プラスの言葉を使っていきましょう!
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