こんにちは、頑張っているのに成績が伸び悩んでいる中学生専門・伸び悩み解消コーチの久松隆一です。
ごめんなさい。
タイトルだけ見ると悪口のようですね。
ここで言う常識不足は、「常識知らず」の無礼者という意味ではありません。
一見すると、学校の勉強にはまったく関係なさそうな知識を指して「常識」と言っています。
この意味での常識不足は学力不足の要因となります。
でも、意外に盲点になりがち。
学校の勉強とは一見関係ないからこそ、見逃されがちなのです。
大人の目から見て「この子は学力がない!」「この子は理解力がない!」と思っていても、それは学校の勉強とは別の原因があるのかもしれないのです。
こんなことがありました
ずいぶん前の話です。
とある生徒さんに理科を教えていました。理科の水溶液の問題でした。
「BTB溶液」
覚えていますか?色によって酸性なのか、中性なのか、はたまたアルカリ性なのかが分かるアレです。
黄色=酸性
緑色=中性
青色=アルカリ性
です。
ぼくはこう説明しました。
久松「中性って緑色だよね?これは黄色と青色を混ぜたら緑色になるからだよ。」
生徒「・・・」
久松「あのさ、絵の具で黄色と青色混ぜたことないかなぁ?」
生徒「ないです」
久松「じゃあ今さ、その蛍光ペンでさ、黄色の線の上に青色の線引いてみようか!」
生徒「ほんとだ!緑色になりました、すげ!」
黄色と青色を混ぜると、緑色になる、という常識がインプットされていなかったのです。
ぼく自身は、保育園でのお絵かきや小学校の図工の時間に「黄色+青色=緑色」という知識が入っていて、それは常識だと思っていたので、まさかそんなところでひっかかるとは思ってもいませんでした。
こんなこともありました
これはわたしの友だちの話です。
こういう絵って見たことありませんか?
地球の上で子ども達が手をつないで笑っていますよね。
わたしの友だちは、
「なぁ、この絵って意味分からんよな?」
と言うのです。
よくよく話を聞いてみると、
「地球の中に人が住んでいる」
と思っていたみたいです。
その時はお互いに「まじか!笑」ってなってましたね。笑
友だちの頭の中では、地球は丸いんだけども、その丸い中に平らな土地があって、そこに人が住んでいると思ってたみたい。
図の「ココ」です。
だから地球の上に立っている意味が分からなかったのです。
地理分野には「時差」を問われる問題があります。
おそらくわたしの友だちは時差の問題はなかなか理解できなかったのではないか??と思っています。(※時差の問題は地球儀のイメージが大事だから)
一見すると、学校の勉強とは関係ない常識と言われるような知識が、学校の勉強に影響してくるのです。
大人の常識を疑うと学力不足の本当の原因が分かるかもしれない
大人の側から見て「そんなの当たり前、常識でしょ」と思っている知識。
その知識不足が、学校の勉強を分からなくする原因になっているかもしれません。
よくよく考えたら当たり前ですよね。
この世界のあらゆる知識を、5科目の勉強に区切ることなんてできません。
あらゆる知識は切っても切れない関係にあって当然。
そう考えると至極当然なのですが、ついつい「学校の勉強」という枠内でものごとを考えてしまいがち。すると本当の原因が見えなくなってしまいます。
学力不足の要因を学校の勉強の外にも目を向けてみると良いかもしれません。
そして、このことはもう一つの教訓を与えてくれます。
学校の勉強だけがすべてでは決してないということ。
あのスティーブ・ジョブズも言っています。
You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.
(未来を見て、点を結ぶことはできない。過去を振り返って点を結ぶだけだ。だから、いつかどうにかして点は結ばれると信じなければならない。)引用元:https://ameblo.jp/eigameigen/entry-10018014669.html
今やってることが一見無駄なように見えても、いつかそれが役に立つことがあるかもしれません。
常識にとらわれることなく、色んなことにチャレンジする姿勢によって、結果的に常識が身についていくのかもしれませんね。
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