こんにちは、中学生専門・伸び悩み解消学習コーチの久松隆一です。
ほんのちょっとの違い。
勉強の仕方が悪いだけなんです、本当に。
頭が悪いわけでは決してないんです。
これまで1000人近くの中学生の勉強を教えてきましたが、頑張ったら伸びる子と頑張っても伸び悩む子の差は、実はほんの小さな差でしかないことにある時気づきました。
角度で言えば1°違うぐらい。
でも、角度が1°変われば、時間がたてばたつほど、その差は大きくなってしまいます。
その時はたった1°の差しかないのに。
もちろん勉強量で差がつくこともありますが、同じ時間勉強して、同じ教科書を使って、同じ問題集を使って勉強していても、この1°の差によって後々大きな差が生まれてしまうのです。
今日は、
- 頑張ってもなかなか伸びない中学生の勉強の仕方はどこが悪いのか?
- 頑張ったら伸びる子と頑張っても伸びない子は勉強の仕方がどう違うのか?
に注目して、より正しい努力の仕方をお伝えしたいと思います。
久松
「できる」には深さがある
勉強ってのはシンプルです。
「できない」を「できる」に変えるだけです。
でも、「できない」を「できる」に変えると言っても、「できる」には深さがあるんです。
いくら「できる」に変えるのが勉強だよ、と言っていても、その「深さ」を意識して勉強しないといけないんですね。
これをしないと、せっかく頑張っても結果が出ないという残念な結果になってしまいかねません。
「できる」と一言で言っても、浅いレベルでの「できる」なのか。それとも、深いレベルでの「できる」なのか。
これによって結果が変わってしまうわけです。
浅いレベルの「できる」とは?
浅いレベルの「できる」とは、意識すればできるということです。
「えーっと、この問題はまず○○をして・・・、次に●●をして、そんで最後に△△をして・・・・・やった!できた!」
これが浅いレベルでのできる。
意識すれば正解にたどりつけるのが、浅いレベルでの「できる」です。「意識すれば」がポイントです。
深いレベルでの「できる」とは?
浅いレベルの「できる」が意識すればできるのに対して、深いレベルの「できる」はその真逆。
無意識で解けるのが深いレベルでの「できる」です。
例えば、学校から家まで帰るときに、
「えーっと、まずはこの角を左折して・・・、次にあの交差点を渡って、最後にスーパーの角を右折すれば・・・・・やった!帰れた!」
こんなことしないですよね?笑
意識しないでも、友だちと話しながらでも、ぼーっと考え事をしながらでも、勝手に家にたどり着いてますよね。
これがこれが深いレベルでの「できる」です。
恐ろしい・・浅いレベルでの「できる」は意識が薄れると・・・
ここで恐ろしい事実をお伝えします。
浅いレベルでの「できる」は意識が薄れると「できない」に変わってしまいます。
ぼくは高校の頃、野球をしていたのですが、強豪校だったこともあり先輩が鬼のように厳しかった。
こんなことがありました。
バッターとして打席に入る前に、
鬼(先輩)
久松
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久松
鬼(先輩)
久松
なぜぼくはバントを1塁側に転がしてしまったのか?
それは、ぼくが「この状況でのセオリーは3塁側」という知識を、浅いレベルでしか身につけていなかったから。
しばらくしたら忘れていたのです。
試合の緊張感の中で、ピッチャーとのかけひき、守備位置の確認など、他のことをしているうちに「3塁側にバントする」ということを忘れてしまっていました。
無意識レベルで「3塁側に転がす」ということができるようになっていなかったのです。
久松
勉強でも同じことが起こります。
テストの緊張感の中で、時間との戦い、周りはすらすらペンが進む音が聞こえる。どうしよう、どうしよう・・・なんて思っています。
そらそうですよね、本番ですもん。
そうこうしているうちに、本当は「意識すればできる」ことも、意識が薄れてしまいミスが発生する。「できない」になってしまうのです。
頑張っても伸びない子は浅いレベルでの「できる」にとどまっている
ここで整理をしておきましょう。
頑張りが結果につながる子とつながらない子がいて、その差はほんのちょっとだよ、とお伝えしました。
そう、このちょっとの差というのはできるの「深さ」にあるのです。
頑張ってもなかなか伸びない子は浅いレベルでの「できる」になってOK!と判断しているのです。
その気持ちは分かります、だってできるんですから。
自分で解けるんですもんね。 そこで安心しても何も不思議ではありません。
普通にしていたら、みんなそうやって油断しちゃいます。
でも、脳は忘れちゃうんですよね。1回できるようになっても、すぐに忘れちゃう。
そういう生き物なんです、脳は。
頑張っても伸びる子はここでOK!とせずに、深いレベルでの「できる」を目指してさらに勉強を進めているのです。
「自分は繰り返さないと忘れちゃう」という自覚があるんですね。
だからそこで手をゆるめない。油断しない。深いレベルでの「できる」になるまで歩みを進めるのです。
すると、無意識で解ける実力がつきます。本番でもミスなく、スピーディーに、かつ無意識で解ける。
できるの「深さ」に対する認識が違うんですね。たったこれだけの差が、後々に大きな差となって現れてきます。
無意識でできるようになるまで反復しよう
というわけで、なぜか頑張ってるのに点数がなかなか伸びないのであれば、深いレベルで「できる」ようにしましょう。
無意識で解けるようになるまで、深く。
では、無意識で解けるようになるには、何をすれば良いのでしょうか?
「反復」です。
同じ問題を繰り返し解きましょう。
問題集を1回やって、できるようになる!これはとても素晴らしいことですし、そのこと自体は自信にしてほしい。
でも、1回だけできるようになったからといって、それがテスト本番でもできるとは限らないですよね。
無意識で解けるようになっていないと、過酷な状況のテスト本番では使える知識にならないのです。得点できる知識にならないんです。
だからこそ、何度も反復しましょう。同じ問題を何度も解きましょう。
自分がミスが出やすいところはどこか、答えに詰まってしまうところはどこか、その原因は何か、といったことを意識しながら、何度も解く。
すると、スムーズに解けるようになってきます。これを続けていくと無意識で解けるようになります。
このほんの少しの違いだけです。
頭が悪いのでは決してありません。正しいやり方でやれば絶対に伸びます。
ぜひこのできるには「深さ」があることを知って、そのことに注意しながら勉強を進めてみてください。
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