おうちSTUDYhttps://ouchistudy.com「できない」を「できる」に変える!正しい勉強の仕方が身につくオンラインスクールFri, 30 Jun 2023 06:32:18 +0000jahourly1https://ouchistudy.com/wp-content/uploads/2018/05/cropped-ouchistudylogo_sq-32x32.jpgおうちSTUDYhttps://ouchistudy.com3232 記憶を長持ちさせるコツ!「間隔反復」の使い方https://ouchistudy.com/spaced-repetition/Fri, 30 Jun 2023 06:32:17 +0000https://ouchistudy.com/?p=5464

心当たりがあったりしませんか? 「もっとテスト本番まで記憶が持つように勉強しないとなぁ…」と思ったあなたにぴったりなのが「間隔反復」という学習法です。 スポーツの練習や音楽の練習を思い浮かべてください。一度だけ練習しただ ... ]]>

せっかく覚えたのにテスト本番までに忘れてしまう…

勉強したときはできるようになっていたのになぁ…

もう覚えた自信があったのに、テスト本番ではど忘れした…

心当たりがあったりしませんか?

「もっとテスト本番まで記憶が持つように勉強しないとなぁ…」と思ったあなたにぴったりなのが「間隔反復」という学習法です。

スポーツの練習や音楽の練習を思い浮かべてください。一度だけ練習しただけではうまくできないですよね?

でも何度も繰り返し練習することで少しずつ上手くなっていきます。

これと同じことが勉強でも言えます。

間隔反復という学習を取り入れると、記憶を長期間キープしてテスト本番まで覚えたいことを覚えておくことができるようになります。

というわけで今回は、記憶を長持ちさせるコツ!間隔反復の使い方について解説していきたいと思います。

間隔反復とは何か?

間隔反復は、一言で言えば「間隔をあけてくりかえし復習すること」です。

そのままですね。笑

一度覚えたことをすぐに忘れてしまうのは人間の脳の仕組みです。

脳の仕組みがそうなっているんだから、すぐに忘れるのは当たり前なんですよね。

だからこそ、繰り返し学習が必要なのです。

でも、ただ毎日同じことを反復するだけでは効率が良くありません。

そこで科学者たちは、「どのタイミングで何を反復すれば、一番効率よく学習できるのか」を研究しました。その結果、最も効率的なのは「間隔をあけて反復する」ことだと分かったのです。

これが間隔反復の基本的な考え方です。

たとえば、今日勉強した英単語を明日、そしてその次の日、さらに1週間後、1ヶ月後というように、間隔をあけて何度も復習すると、その英単語はずっと記憶に残ります。

要するに「時間を空けて復習すると、記憶が長持ちするよ!」ってことですね。

復習のタイミングを決めるポイント

では復習するときは、どのくらい間隔を空けて復習すればいいのでしょうか?

シンプルにお答えすると、最初は短く、徐々に長くするのがポイントです。

もし学習した内容が頭に入らないと感じているなら、それは単に反復のタイミングが適切でないだけかもしれません。

すぐに復習するのではなくて、少し間を空けて少し忘れそうなタイミングで復習をしてみてください。このポイントをうまく使えば、勉強した内容がしっかりと頭に入るようになります。

間隔反復の具体的な使い方例

では、実際に間隔反復を使って勉強するための具体的な例をいくつかサクッと見てみましょう。

英単語の暗記に使う場合

まずは英語の単語を覚えたい場合を例にします。

例えば、新しい英単語10個を選び、それを覚えることになったとしましょう。

英単語の覚え方については以下の記事に詳しく書いたので割愛しますが、まず一旦「10個全部覚えた」という状態を作ってください。

中1向け英語テスト勉強法!80点以上を取るための全手順!

ここからが間隔反復の出番です。

次に、その英単語を覚えた直後、1時間後、24時間後(つまり翌日)、5日後、そして15日後に復習します。

あくまでもこれは例ですので、タイミングは自分で調整してみてくださいね。

なお、補足ですが、その都度全部の英単語を復習するのではなく、「間違えた英単語だけ」を選んで復習することです。

すでにしっかり覚えている英単語はパスしてかまいません。

数学の公式を記憶するのに使う場合

次に、数学の公式を記憶する場合を考えてみましょう。基本的には英単語と同じ流れです。

新しい公式を覚えたら、まずはその日のうちに何度か繰り返し書いてみます。書くだけでは無くて、その公式を使って問題を解いてみるとより記憶が深まります。

そして、次の日にまたその公式を書き出してみたり、もう一度解いてみてチェックします。

もし思い出せたら、その次は3日後、その次は1週間後、と徐々に間隔をあけて復習します。

ここでもやはり最初は短く、徐々に長くというポイントさえ守ればより効果的に学習できます。

間隔反復を活用した学習スケジュールの作り方

それでは、間隔反復を学習計画に取り入れる具体的な方法を見てみましょう。

たとえば、あなたが週に5日間、毎日1時間ずつ学習するとします。

その1時間を、新しい事項の学習と復習の時間に分けます。新しい事項の学習に30分、残りの30分を復習に使うという配分です。

いいですか?

分割してください。

勉強時間を分割するんです。

長持ちする記憶を作りたい場合は、復習のスケジュールを意図的に用意するのです。

強制的に復習の時間を作らないと、なかなかめんどくさくて復習する気にならないからです。

受験のような長期戦になると、特に意識的に復習の時間を作りましょう。

復習の時間はさらに、「今日学習した内容」、「昨日学習した内容」、「1週間前に学習した内容」など、時間ごとに分けて割り当てるとよいかもしれません。

以上のようなスケジュールの分割によって、間隔反復を効果的に活用することができます。

間隔反復は手軽に使えるのがメリット

この勉強法の優れているところは、どんな科目にでも使えることなんですよね。

あなたが試してみたい学習項目や科目にどんどん取り入れてみてください。そして「忘れている」と気づいたものは、復習不足を疑ってみましょう。

その上で、間隔反復を取り入れて、学習計画を調整してみましょう。

なお、実は勉強の仕方というのは「忘れている」とそもそも気づいていなかったり、「自分がどこが分かっていないかを分かっていない」というパターンも結構あります。

いや…めちゃくちゃたくさんあります。

そもそも「できない」を発見していないと、「できる」ように変化させようとも思えないので、スタートラインに立っていなかったりするんですね。

ちょっと心当たりがある方はこちらの記事も合わせてお読みください。

勉強で「分からないところが分からない」場合の2つの解決策

問題集を使って間隔反復をする場合に使えるプチ工夫

間隔反復は問題集を解くときに使うことでより深く知識を定着させることが可能ですが、ここで効率をさらに上げるためにやっておくべきプチ工夫を紹介しますね。

一般的に、中学のテスト勉強は学校の授業を受けたあとで、問題集を使って「思い出す練習」をすることによってより効率的に学習することができます。

ですので、問題集は間隔を置いて何度も解き直すことが重要です。

流れとしては、まず、新しく学んだ単元について問題集で問題を解いてみます。その際に重要なのが、「答えを見て覚える」のではなく、「自分が分からないところ」を見つけることです。

だって、まずは自分が分からないところを見つけないと、どこを勉強したらいいか分からないですもんね。答えを見ながらだとどこを勉強したらよいのか分かりません。(だから勉強効率が悪いんです…)

こうして自分が「覚えるべきところ」を見つけたら、次に、答えを見たり解説を読んだり、人に聞いたりしながら理解を深めます。あるいは覚えるべきところはその場で覚えてしまいましょう。

はい、これでようやく「できない」を「できる」に変えることができました。

このときに、一工夫をしましょう。

間違えた問題は問題集の問題番号のところに×印をつけておいてください。

これをしておくと、後から復習するときに「どこを復習したらいいのか」が一目で分かります。

間隔反復は「少し時間をおいてから復習する」という方法なので、以前やったところの×を忘れてしまいがち、なんですね。

でも、×印をつけておけば、後から見てもすぐに「ここが間違えたところだな」と分かります。

ちょっとした一工夫ですが、これだけでずいぶん効率が上がるのでぜひ取り入れてみてください。

まとめ

今日は間隔反復という勉強法を紹介しました。

簡単におさらいしておくと、ただ反復学習するだけでなく、それを「時間を置いて」行うことで記憶が定着しやすくなるという効果的な学習法です。

このテクニックを学習に取り入れることで、より効率的に知識を頭に残すことができますよね。

名前だけ聞くと、一見難しそうに聞こえるかもしれませんが、実際には非常にシンプル。

こうした小さな工夫の積み重ねで、より効率的に勉強を進められるようになります。

取り入れやすい学習法だと思いますので、ぜひ一度試してみてください。

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「自分で自分を育てる」過程を楽しめる人生を送れるようにしてあげたいなぁhttps://ouchistudy.com/2023-05-25/Thu, 25 May 2023 00:00:37 +0000https://ouchistudy.com/?p=5455

こんにちは、おうちSTUDYの久松です。 今日はちょっとコラムのような形で「AI全盛時代の教育に必要なものって何だろう?」というテーマについて、あれこれ考えてみました。 ようやく自分を納得させられる結論が出たので、まとめ ... ]]>

こんにちは、おうちSTUDYの久松です。

今日はちょっとコラムのような形で「AI全盛時代の教育に必要なものって何だろう?」というテーマについて、あれこれ考えてみました。

ようやく自分を納得させられる結論が出たので、まとめてみます。

ちょっと前に佐藤ママという教育界隈では有名な方が、「ChatGPTやタブレットがいらない」といって炎上してましたが、(あれは言葉の切り取りがあるので炎上自体がどうかと思いますが)今ほんとに避けては通れないテーマですよね。

あちこちでChatGPTが出てきたら勉強しなくなる、なんて言われているわけですけれども、それって本当に表面的なことでしかないなと、僕は思っています。

AIは人間の知性を超えていく。なら、勉強する意味はどこにある?

昨今のAI関連のニュースを追っていたら、もうChatGPTやAIといったテクノロジーは、人間の知性の大部分を代替しています。

というか、もはや僕程度の知性なら簡単に超えています。

じゃあ、どこに勉強する意味があるのでしょうか?

これまで「なんで勉強するのか?」と言うと、多くの場合、勉強することによって知識や技術を身につけて、生産性の高い人間になることで、結果的に社会的に成功しやすくなるといった実利的な文脈で語られていたと思うんですね。

その文脈では、知識やスキルを磨くことに価値があったし、実際にそのような側面があった。

だから、勉強を頑張ることに意味があるんだ、と信じられてきたわけです。

しかし、ChatGPTというのは、ちょっと使ったことがあるとわかると思うんですけど、簡単に人間の知性の代替ができてしまうんですね。

とても優秀な部下ができたようなイメージです。その優秀な部下に、

「ちょっとこの資料、何を言ってるかわからないからポイントをまとめてみて」と言うと、数十秒で実際に資料を要約してくれる。

勉強法だってそうです。

「効率的なテスト勉強法のガイドラインを作成して」

なんて指示をするだけで、サクッと勉強法のガイドラインを出してくれる。

そもそもChatGPTは膨大なデータを読んでいるわけで、簡単に言うと図書館が喋れるようになったようなイメージです。

だから、人間はそこで勝負しに行ってもあまり勝ち目がないというか、絶対に勝てないんです。

でも、よく考えたら、人間ってそもそも畑を耕すのも、元々は人の力でやっていたけれども、今は機械がやっていますよね。

産業革命によって機械が生み出されて、それまで人の手で畑を耕していたのが、機械がやってくれるようになった。

知性においても、自分の頭でするよりも計算機にやってもらった方が早いですよね。そろばんができたら格好いいけど、3ケタを超えたらもう計算機の方が早かったりする。

これまでの歴史においても、テクノロジーの発展によって、人間のやるべき仕事が変わってきた経験があります。今回もそれと同じパターンだと思うんですね。

僕も例に漏れず、大部分の知的労働はAIによって代替されていく未来がほぼ確定しています。

つまり、何が言いたいかというと、そもそも自分の知識やスキルを身につけるということにあまり価値がなくなっていくわけですね。

ChatGPTにしても、まだGPT-4が最新です。

まだ4の段階で、図書館に入っているほどの情報を持っている優れた知性が素晴らしい仕事をしてくれる。

そんな世界にもうすでになっています。

今やだれも洗濯板を使ってないのと同じで、この流れは止まりません。

今こそまさに

「じゃあなんで人間は勉強するんですか?」

という問いと向き合わないといけないときなんですね。

そんなことを最近ずっと考えていたんですけれども、最近ようやく答えが出てきました。

自分を育てる活動として勉強を楽しむ

これからの時代の教育って、どんなものが必要なのかっていうと、自分自身で自分を育てるという活動を楽しめるようにしてあげるのが大事なんじゃないかな、と思うんです。

勉強する理由はこれまで「賢くなる」という結果でした。

これからは、「自分を賢くする」過程自体を楽しむことが、勉強する理由になると思うんです。

そして、それこそがまさにこの時代に教育において求められていると思う。

「自分で自分を育てる」という育成ゲームをプレイし、そのゲームを楽しめる姿勢ですね。

これまでの仕事というのは、やらないといけないことを、別に人間が本当にやりたいと思っていないことをやってきたようなところがありますよね。

その大部分をAIが担ってくれる社会が訪れるでしょう。

すると人間は「自分を何をしたらいいんだろうか」と不安になるかもしれません。AIに仕事を奪われる発想もその延長にありますよね。

でも、それって本当に自分がやりたいことに没頭できる社会がやってくるという意味では、本来は喜ばしいことだと僕は思うんです。

自分が本当に楽しいと思うことに、没頭できる毎日が送れたら、それってとても幸せなことじゃないですか。

僕はそう思うんですね。

これは僕の価値観の話なので、正しいとか正しくないとか、あなたもそう思うべきだということでは決してありません。

せっかくなのでもっと価値観丸出しの話をするなら、僕自身は自分を肯定して生きていければ、人間は幸せだと思うんですよね。

人それぞれ「こういう姿が幸せだよね」と自ら定義できて、その定義は人それぞれ違っていていい。

その幸せに向かって自分自身を推し進めていく毎日が送れたら、日々が充実して、とても素晴らしい人生だと思うんですよ。

「自分で望んでいる日々のあり方はどんなものか?」

「自分はどういう人生を送って、どんなふうに素晴らしい毎日を送りたいのか?」

について自分自身で定義できるということ。

そして、自分で定義した素晴らしい未来に向かって、自分自身を育てていく、努力していく過程を楽しむということ。

「幸せの定義づけ」と、その実現に向けて「自分を育成する毎日」を送ることが、これからの時代の良い人生なんじゃないかなと思うんですね。

RPGのように人生を楽しめたら理想ですよね

イメージはRPGですね。ロールプレイングゲームです。

RPGのゲームって、ラスボスを倒そうとするその過程を楽しんでるわけじゃないですか。

主人公がラスボスを倒すという壮大なゴールに向かって、日々自分を成長させていくのがRPGですよね。

冒険の序盤で、

「このボタンを押したらラスボスが倒せて、ゲームがクリアできますよ」

って言われるボタンがあったとして、そのボタンを押しますか?

僕は押さないです。

ゲームって、クリアすること自体を目的としてるんじゃなくって、クリアするまでのプロセス自体を楽しむことが目的じゃないですか。

そんな世界がもうすぐやってくると思っています。

いえ、もうすでにやってきているかもしれません。

じゃあそんな時に、教育はどのようにあるべきなんだろうか?

上の子が今年小学校に入学しました。

この変化の激しい時代に、僕自身も何が教育の正解なのかは日々模索しています。

ただ、ハッキリと今言えることは「自分で自分を育成する過程を楽しめる心や考え方」を身につけさせてあげたいなと思っています。

先日、学校でひらがなのテストがあったらしく、

「100点取ったよ!」

と誇らしげに教えてくれました。

そんな彼女に僕は、

「100点は素晴らしいよな!でも、その100点を取るために、自分の頭を強くするために、ひらがな練習してたやろ?そうやって自分の頭を強くしていくのが大事だし、それを楽しめたらもっといいよな」

って返しました。

成績なんておまけと、このブログでもよく言っていますが、やっぱり心の底からそう思ってるんですよね。

そんなことよりも「自分で自分を育てる」ゲームをプレイして、自分の小さな成長を見つけてみたり、課題を見つけたときにワクワクしたり、そういう日々の姿勢を手に入れてほしい。

テストの結果よりも、そんなプロセスや姿勢にこそ意味があると思っています。

自己育成スキルがあるから自己育成ゲームが楽しめるはず

そして、自分を育てる毎日を楽しむような人生を送るためには、自分自身を効率的に育成するための技術があった方がよい。

無駄な努力をして成長が感じられなかったら、私はやってもムダだという間違った信念を持ってしまいかねないですから。

この前、彼女はピアノの練習をしていて、なかなか弾けないところがあったので、

「一回、ペースを変えて練習してみな。脳みそってのはいろんなパターンでやると、『頑張らないと!』と思ってくれるから、覚えるのが早くなるんやで。」

と、育成のコツを教えてあげると、(ラッキーなことに)うまく弾けるようになって「やり方って大事なんだな」と認知できる経験をしてもらえました。

やっぱり何でもそうですが、やり方は大事。学習スキルの有無によって、自分の育成効率が全然違ってきます。

学校の勉強そのものは価値がなくなっていきますが、自己育成スキルの価値は上がっていくと思う。

そして、自分で自分を育てるスキルは学校の勉強を通じて育成できます。(※そもそも勉強する意味を感じていれば、の話ですが)

自分を育てる時に、自分に足りないところはどこなのか、自分の課題はどこなのかと発見する。

そして、それを埋めるためにはどうすればいいのか?と解決策を自分で考え、その解決策を実行するプランも決める。

で、実際に実行する。

実行を振り返ることで、新たな課題と向き合い、工夫を重ねていく。

こういった自分自身を育てる技術があって、自分を育成するゲームをプレイしたら、そのゲームってたぶん楽しいですよね。

こうして自分自身を育てる過程を楽しむことができれば、自分がどんな人生を送りたいのか?というゴールも、自分の可能性を信じられるからこそ見つかって、さらにそこに向かって自分を育てていくことができる。

そんな毎日がきっと人生を充実させていくのだと信じています。

今のところ「AI時代の教育は何をすべきか?」という問いについて、そんな結論に落ち着きましたので、ちょっとここでまとめてみました。

もちろんこれが正解かどうかは分かりません。

あなたはどう思いましたか?

一緒に模索していけたらいいですね。

よければご意見くださいー。

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「解説や答えを見ながら問題を解く」勉強法の落とし穴https://ouchistudy.com/kotae-kaisetsu-timing/Wed, 19 Apr 2023 07:48:08 +0000https://ouchistudy.com/?p=5447

こんにちは、おうちSTUDYの久松隆一です。 なんてボソッとお子さんが言ってたりしませんか? もしかすると勉強のやり方がマズいのかもしれません。 よくある間違った勉強パターンの1つに、 解説や答えを見ながら問題を解く と ... ]]>

こんにちは、おうちSTUDYの久松隆一です。

勉強してるときはできてたのになぁ…

なんてボソッとお子さんが言ってたりしませんか?

もしかすると勉強のやり方がマズいのかもしれません。

よくある間違った勉強パターンの1つに、

解説や答えを見ながら問題を解く

というやり方があります。

え?別にいいんじゃないの?

と思うかもしれませんが、あることに注意しておかないと、一気に学習効果を落としてしまうんですね。

というわけで、この記事では、「答えや解説を見ながら問題を解く勉強法」がなぜ良くないのか、どのようなデメリットがあるのかについて解説し、正しいやり方も合わせて紹介していきたいと思います。

この記事で正しい努力ができるようになってください!

問題を解きながら解説や答えを見てはいけない理由

理由はシンプルです。

自分が理解していないところを発見できないからです。

英語の文法や単語を学ぶ際、解説や答えを見ながら問題を解くと、自分が間違って覚えている単語や文法の使い方に気づく機会を失ってしまいます。

例えば、

I have lived in Osaka for 5 years.

という文章を日本語に訳しなさいという問題があったとしましょう。

その問題を解いているときに、

あれ?have livedってなんだっけ?ちょっと解説見てみよー

といって調べてしまったとします。

そうすると、本来であれば自分の知らない知識なわけですから、この問題は×になるはずですよね?

でも、解説を読んだことで○になってしまいます。

本来なら×なのに、解説を読んだことで○になる。

その場で気分はいいかもしれません。

でも、実際の実力は何もついていないわけです。

であれば、何も見ずに解いて自分で「ここは分かってないぞ」と自覚することの方がよっぽど大事なんですね。

もし解説を見ながら解いているのであれば、今すぐやめましょう。

でもね、別に自分を責めなくてもいいですよ!

レッスン中に「見ながら解いたことある?」と聞くと、過去全員が「ある」と答えるぐらいよくあるパターンです。笑

じゃあ、そのかわりにどうすればいいのか?

正しいやり方の流れを解説しますね。

実力がつく勉強の流れ

先に結論を言ってしまうと、答えや解説を見るタイミングが重要になります。

ステップ1:何も見ずに解く

まずは自分で問題に取り組んでみましょう。

例えば、英語の文法問題では、解説や答えを見ずに、自分で単語や文法の使い方を考えて解いてみることが大切です。

このときは分からなかったら、分からないで構いません。

むしろ「ココが分かってない」と発見できていることが重要です。

解けないところが見つかってラッキー!

ぐらいの気持ちで解いてみましょう。

これによって、自分が理解していないところや苦手な部分を発見することができます。

ステップ2:マルつけをするときに初めて答えや解説を見る

何も見ずに問題を解いた後で、はじめて解説や答えを確認しましょう。

ココです、答えや解説を見るタイミングは!

ステップ1で自分の分からないところをしっかりと見つけたあとで、初めて答えや解説を読んでください。

そして、このときにこそ自分が分からないところを一つ一つクリアしていきましょう。

しっかりと解説を読み込んで、分からないところは人に聞いたり調べたりしながら、じっくり取り組んでくださいね。

ステップ3:×のところを定期的に復習する

人間はすぐに忘れます。

初めて「分かった!」「覚えた」と思ったことは、自分で思っている以上にすぐに忘れてしまいます。

だからこそ、何度も復習をして、知識を自分のものにする必要があるんですね。

×になった問題は定期的に復習しましょう。

復習することで知識が定着して、自分の苦手な部分をどんどん潰していくことができます。

解説を見ながら解いてしまうと、×がつかないので復習ができないんですね。

だからこそ、解説を見ずにしっかりと解いて×にする。

そして、×になったところを何度も復習するというやり方で進めることが大事というわけです。

まとめ

問題を解きながら解説や答えを見る勉強法は、自分が理解していないところを発見できないデメリットがあります。

だからこそ、

  1. まずは何も見ずに解く
  2. マルつけをするときに初めて答えや解説を見る
  3. ×のところを定期的に復習する

という流れで勉強を進めるようにしましょう。

ほんの小さなやり方の違いによって、成長速度は大きく変わってきます!

ぜひこのポイントを守って日々の勉強を頑張ってみてくださいね。

他にも間違った勉強法しているかも?と気になる方は、一度コチラの記事を読んでチェックしてみてください!

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【受講者の声】親の私が見ても、これだけの計画性があれば確かに上手くいくなと感心しました(埼玉県・Iさん)https://ouchistudy.com/voice-i-san/Thu, 09 Mar 2023 01:43:47 +0000https://ouchistudy.com/?p=5398

こんにちは、おうちSTUDYの久松です。 今回は、受講者の声をシェアさせていただきます。 Iさんのお父様より許可をいただき、受講後の感想を掲載しております。 私のレッスンは(自分で言うのも何ですが)少し特殊です。 「成績 ... ]]>

こんにちは、おうちSTUDYの久松です。

今回は、受講者の声をシェアさせていただきます。

Iさんのお父様より許可をいただき、受講後の感想を掲載しております。

久松
久松

受講前はどんなことにお困りでしたか?

1日に5時間、6時間と勉強量は親が見てもそこそこやっている感じはしていたが、実際のテストでは得点に結び付かなかった。

本人のやる気は十分なのに、それが成績に反映されないことに、本人はやるせなさを感じていた。

久松
久松

どうして本レッスンを受講しようと思いましたか?

単純に、勉強の時間は確保していたし、勉強に対するアレルギーもなかった。しかし、なぜ得点を伸ばすことができないのか、なぜ得点に結びつかないのか、この無限ループから1日もや早く抜け出したいと感じていた。

HPを拝見し、科学的根拠をベースに勉強法を構築されているのを拝見し、すぐに申込をした。本人の努力をなるべく早く結果として出してあげたかった。

久松
久松

受講する前と比べて、お子さんにどのような変化があったと感じますか?

これは、最大の成果と言っても良いと思いますが、「計画」です。
テストに限らず、何かのプロジェクトを実施する場合、それを成功させるために、
具体的にどんな「教材(または参考資料)」を使うのか?
具体的に、その教材をいつどのぐらいの時間学習するのか?
具体的に、全ページ量を計算し、毎日どのくらいやればいいのか?
そのプロジェクトの納期に向けて、学習に必要な毎日の隙間時間は全体でどのくらいあるのか?
隙間時間に、具体的に、どのようなツール(教材)を活用して、何分ぐらい勉強するのか?

こうした、何かを成し遂げるために何をどれくらい見積もればよいのかという
癖がついたと思います。

これは、コーチングを受ける前・後では全く違う行動です。
親の私が見ても、これだけの計画性があれば確かに上手くいくなと感心しました。
ただ、計画通りにすべてがうまくいくわけではありません。現在はそのリカバリや
計画したけれども、うまくいかなかった時の反省などもするようになっています。

何かを成し遂げるために、「自発性が芽生えた」ことは、大人への階段を登るために
とても良い兆候だと思います。

急な成果をもとめずに、本人の自主性を今後も尊重するようにしています。

久松
久松

その他、感想・ご意見など自由にお願いします。

中学生の中間テスト、期末テストにおける、基本問題の重要性に改めて気づきました。
ちょっとできるようになると、応用問題を試したり、すぐにやらなくなってしまうことがコーチング以前にはありました。

現在は、例えば数学では、章立てで必ず最初に解説される基本例題、これを徹底して5回、10回と解く。もう答えも問題も丸暗記しているレベルかもしれませんが、基本問題を徹底してやらせる癖を今でもひつこく言い続けています。

その結果はコーチング受講後、3ヶ月目の2学期中間試験で数学の学年順位が4番になったときに明らかになりました。基本問題をすべて正答すれば、テストの8割が取れるというのが学校の試験であるということです。
基本問題ですべて正答するには、教科書の例題レベルの問題を瞬間的に答えられるレベルに訓練することが本当に大事だということです。
多くの親御さんにもぜひシェアしたいところです。参考にしてください。

久松
久松

ていねいにご感想を書いていただき、ありがとうございます!

改めて感謝申し上げます。

私のレッスンは(自分で言うのも何ですが)少し特殊です。

「成績を上げる」ということにフォーカスしませんし、無理やり課題を出して「勉強させる」ということも一切しません。

端的に言えば、

「頑張った分だけ自分を成長させたい!」と心の底から願っているお子さんに、自分で自分を育成するために必要な技術のトレーニングをしています。

これは、努力の空回りを解消するお手伝いなわけです。

Iさんは、まさにこれまで努力の空回りが気になったいたとのことでしたが、努力を成長に結びつける技術を身につけてもらうことができて嬉しく思います!

また、何より日々正しい努力をすることで、自分自身の成長を感じ取っているご様子がうかがえたことも、本当に良かったなと思っています。

さらなる成長と活躍を期待しております!

追記

あえて補足しますと、Iさんの場合は成果が出るまでの期間がかなり早い方でした。

成果が出るまでの期間は、本当に個人差があります。これはもともと持っている基礎学力(計算力、漢字、小学校や前学年内容の定着度)によって、さまざまです。

ただ、自分を育成する勉強技術を身につけることができれば、ご本人は着実に成長することができます。私のレッスンはこの成長にフォーカスしていまして、成果はまったく気にしていません。

ぶっちゃけ、成果を保証した方がお申込数は倍以上に増えるのですが、お子さんのためにならないと感じたので辞めました。どうしても僕は、お子さんが自分自身で成長の喜びを感じてもらいたい、というところに自分の熱量がありまして、その思いに正直に生きていきたいんですよね。

売れるからと言って親御さんに聞こえの良いことを言って、お子さんが消耗するような生徒募集はしたくないんです。ワガママで申し訳ありません。

そんなわけで、成長と成果は似て非なるものでして、ご本人の現在地にそぐわない拙速な成果を求める方には僕のレッスンはきっと向きません。成果を出すためには、着実な成長を積み重ねるしかありません。その点くれぐれもミスリードのないようにご注意いただけますと幸いです。

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努力が空回りしているかも?よくある原因&空回り脱出法https://ouchistudy.com/self-observation/Fri, 10 Feb 2023 11:52:16 +0000https://ouchistudy.com/?p=5378

こんにちは、おうちSTUDYの久松隆一です。 せっかく頑張っているのに、なかなか成長が目に見えないと見ているこちらまで辛くなりますよね。 でも、安心してください。 努力が空回りしてしまう原因は勉強技術の不足にあります。 ... ]]>

こんにちは、おうちSTUDYの久松隆一です。

頑張っているのに、なかなか成果に現れてこない…

親の目から見ても頑張っていると思うけど、努力が空回りしている気がする…

自信を失いかけているような気がして、ちょっと心配…

せっかく頑張っているのに、なかなか成長が目に見えないと見ているこちらまで辛くなりますよね。

でも、安心してください。

努力が空回りしてしまう原因は勉強技術の不足にあります。

中でも、特に多いのは自己観察スキルの不足

自分のことをよく観察していないせいで、

「どこが分かっていないのか」といった間違いの原因を突き止めないまま、先に進もうとしてしまうのです。

でも、もし「自己観察スキル」があれば、自分で解けない原因を見つけられるので、解決のための正しい努力ができるようになる。

空回りは解消します。

お子さんはもう自己観察スキルが身についていると思いますか?

今回の記事は自己観察スキルを身につけて努力の空回りから脱出する方法について解説します。

しかも、今回は僕が1:1レッスンで実際にトレーニングしている内容の一部をそのまま出しています。

この記事を読んで、空回りから脱出するきっかけにしてください。

なぜ空回りしてしまうのか?

どうして頑張っているのに、努力が空回りしてしまうのか?

その原因は勉強技術の不足、特に、自己観察スキルの不足に大きな原因があります。

最大と言ってもいいかもしれません。

まずはこの「自己観察スキル」について簡単に説明します。

自己観察スキルとは?

自己観察スキルというのは、簡単に言えば「自分のことを客観的に見つめる力」のことです。

よく僕は生徒さんに、

「実際に勉強する自分」と「それを横で見ている自分」とを分けて考えようね!

という話をします。

ポケモンで例えると、「ポケモンである自分」と「トレーナーの自分」に分ける、ということです。

で、この自己観察スキルとは「トレーナーとしての自分」が「ポケモンである自分」のことを観察する技術のことを指しています。

この観察する技術があれば、

「お、このポケモンは草タイプが苦手だな」とか

「このポケモン、そろそろ体力が無くなってきたから、回復させてあげないとな」とか、

うまくいかない原因や、その解決策が自然に見えてくるようになるんですね。

勉強で言えば、

ここが分かっていないから、解けないんだな!

この公式がうまく使いこなせていないな!

集中力が切れてきたから、そろそろ休憩をいれないとな!

といったように、自ら勉強内容がうまく身につかない原因や解決策を見つけることができるわけです。

でも、この自己観察スキルがないと…

自己観察スキルがないとどうなるのか?

自己観察スキルがないと、客観的に自分のことを観察していないので、自分がうまくいかない原因に気づけないんですね。

このパターンにはまると、

  • 自分がどこが分かっていないのか分からないまま、闇雲に問題の演習量を増やしてしまう
  • 分からないところが分からないから、丸暗記で何とかしようとしてしまう
  • やる気も集中力も限界を迎えているのに、休憩せずにダラダラ勉強してしまう

といったように、

それぞれの状況に応じて、自分にとって本当に必要な行動を取れなくなってしまいます。

これでは当然自分を成長させることができません。

さらにドツボにはまっていく…

しかも、空回りする原因を自分で突き止めていないので、

もっと頑張らないといけない!!!

と、さらに努力量を増やしてしまいがち。

でも、真の原因は残ったままです…。

こうして、空回りループにハマって消耗してしまうんですね。

僕はもともと、個別指導塾の現場にいて、このような空回りループにハマっている子を何人も見てきました。

僕は、そんなサポート失敗経験を経て、ようやく気づけたんですね。

「あ、彼らがうまくいかない根本原因は自己観察スキルにあるな」と。

こんな経緯があって、今は1:1で勉強技術を習得してもらうレッスンをしているというわけなんです。

で、以下では、このような問題意識から生み出した勉強技術のトレーニングメニューの一部をここで公開するので、ぜひ活用してみてください。

自己観察スキルを身につける実践練習法

自己観察スキルといっても、さらに細かく分類できるのですが、踏み込み過ぎるとややこしくなってしまうので、今回は1つだけ。

もっとも手軽な自己観察スキルの練習法を紹介します。

今から紹介する練習法は、間違い直しをするタイミングで使ってください。

これだけでずいぶん空回りしなくなります。

何をすべきか?というと、間違いパターンの分類です。(※パターンの紹介は後ほど)

間違い直しをするとき、答えを見たり聞いたりした後で、

どのパターンに当てはまっていたせいで、自分は解けなかったんだろうか?

と自分に質問してあげてください。

この習慣を身につければ、確実に自己観察スキルは向上します!

次の3つのパターンにどれに当てはまるのか?自分に問いかけてみてください。

間違えた原因を3パターンに分類してみよう

  1. その問題を解くために必要な知識が足りていなかった(知識不足パターン
  2. 知識は知っていたのに上手に使いこなせなかった(練度不足パターン
  3. 問題の指示を勘違いしていた(勘違いパターン

これだけだとちょっと分かりづらいと思うので、もう少し詳しく、この3パターンについて例を挙げて解説しますね。

①知識不足パターン

もっとも多いパターンです。

何かしらの知識が頭に入っていなかったので、解けなかったというケースがこれに当てはまります。

  • Januaryの意味を知らなかったので日本語訳ができなかった
  • 合同条件を覚えていなかったので分からなかった
  • 「航路」という漢字を知らないので読めなかった
  • 肺循環と体循環の違いをよく理解していなかたので間違えた
  • 江戸時代の三大改革を覚えていなかったので答えられなかった

といったようなケースがこれに当てはまります。

要するに「そんなこと知らなかったなぁ」というときはコレです。

②練度不足パターン

これは、少し学習が進んだときによく起こるパターンです。

答えを聞くと「あぁ!分かってたのにー!」と思うときや、「知っていたけどスムーズに出てこなかった」ときはコレです。

  • Januaryって見たことあるのに何月か思い出せなくて間違えた
  • 合同条件は言えるけど実際の問題になるとうまく使えなかった
  • 「航路」という漢字がなかなか出てこなかったけど答えを聞いたら「それそれ!」となった
  • 肺循環と対循環の違いは言えるのに、問題を解いたときになぜか逆にして書いてしまった
  • 江戸時代の三大改革がごちゃごちゃになって「寛政の改革」と「天保の改革」を逆になっていた

といったようなケースがこれに当てはまります。

そういえば、1:1レッスン中によく、

「知識不足」と「練度不足」とのどちらに分類したらいいか迷うことがあります

と相談を受けるのですが、迷ったときは「知識不足」と判定してください。

これらの境界線はとても曖昧なもので、明確な線引きはありません。それならより深刻度が高い「知識不足」と判定しておいた方が自分のタメになります。

③勘違いパターン

これは問題を読み間違えているときに起こります。

問題で聞かれていることとは違うことを答えていたり、問題に書かれている条件を無視してしまっていたり、見逃していたときはこのパターンです。

  • 「日本語に訳して答えなさい」と言われているのに英語のまま書いてしまった
  • 問題では線分ABの長さを聞かれているのに△ABCと△DEFの合同を証明しただけで終わってしまった
  • 「約20文字で抜き出しなさい」という形式で書くよう指示があるのに、10文字しか書かなかった
  • 「銅が完全に化合しなかった」と書いてあるのに、全部化合したと思い込んで重さを計算してしまった
  • 記号で書きなさいと書いてあるのにそのまま文字で答えを書いてしまった

といったパターンがこれにあてはまります。

以上3つのパターン、それぞれ理解できましたか?

パターンの解説はこれぐらいにしておいて、次に「パターン分類をするメリット」について解説します。

パターン分類をするメリット

間違い直しのパターン分類をするメリットは、自然に自己観察モードのスイッチが入るようになるからです。

自己観察モードに入れば、解けなかった原因を見つけることができますよね?

これが最大のメリットであり、この自己観察モードに入る回数が増えるたびに、自己観察スキルは向上していきます。

もちろん、最初は練習が必要です。

僕のレッスンでも、人それぞれペースは異なりますが、この自己観察スキルを日々使いこなせるようになるまで3~6ヶ月程度はかかります。

ただ、これは技術なので、練習すれば誰でもできるようになります。

粘り強く練習してみてください。

パターン分類ができたら、次は何をすれば良いのか分かる

こうしてパターン分類ができるようになれば、自然に次に自分は何をすべきか?が見えてきます。

例えば、

知識不足パターンなら…

不足している知識を覚えたり、理解したりする必要がある

練度不足パターンなら…

うまく使いこなせるようになるまで復習をくり返す必要がある

勘違いパターンなら…

自分がどんなときに読み間違えるのかを理解して、次に同じことをくり返さないように対策する必要がある

といった具合に、間違いパターンごとに原因を解消するための対処法が見えてきます。

こうなれば、自分の課題に応じた対処法を見つけているので、意味のある努力ができるというわけです。

まとめ

勉強が空回りしている人は、自己観察ができていないせいで、自分がうまくいかない原因を発見できていません。

自分の課題が見えていないのです。

だから、次に何をすべきかも分からず、闇雲に勉強してしまいがち。

これが空回りが発生する根本的な構造です。

ぜひ今日紹介したトレーニング法を活用して、空回り解消に役立ててみてください。

おまけ

自己観察スキルを身につける方法は、こちらの記事も参考になると思います!

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テストで目標点を取るために意識すべきことは2つだけhttps://ouchistudy.com/two-awareness-necessary-to-get-the-target-score-in-the-test/Fri, 13 Jan 2023 01:33:14 +0000https://ouchistudy.com/?p=5356

こんにちは、おうちSTUDYの久松隆一です。 今日はタイトルのとおり「テストで目標点を取るために意識すべき2つのこと」について。 「テストで点数を取るために、どんなことが大事なの?」と聞くと、 よく返ってくる回答は、 と ... ]]>

こんにちは、おうちSTUDYの久松隆一です。

今日はタイトルのとおり「テストで目標点を取るために意識すべき2つのこと」について

「テストで点数を取るために、どんなことが大事なの?」と聞くと、

よく返ってくる回答は、

毎日勉強をすることです!

とか

ワークを3周することです!

とかなんですが、正解といえば正解ですし、間違いといえば間違いなんです。

どういうことでしょうか?

結局、毎日勉強とかワークを3周するとかは「行動」なんですね。

それらの行動自体はテストで目標点を取るために貢献してくれる行動であることに違いはありません。

ただ、同じ行動を取っていても、意識の違いによって成長や成果に差が生まれてしまうのです

意識の違いによってです。

どうせ勉強するなら、勉強した分だけ自分を成長させて、目標点をゲットしたいですよね?

というわけで、今日はテストで目標点を取るために必要な2つの意識について解説します

早速結論から言うと、

意識①日々目の前の問題を「できる」ようにする

意識②一旦できるようにしたことをテスト本番までキープできるようにする

ということなんですね。

それぞれよくある落とし穴とともに詳しくみていきましょう。

意識①日々目の前の問題を「できる」ようにする

これまでも何度も何度も何度も×100…このブログでは口を酸っぱくして書き続けてきましたが、勉強というのは「できないをできるに変えること」なんですね。

元々自分ではできないところを、勉強という活動を通じて、自分ひとりでできるようにする。

このシンプルな原則さえ守っていれば、頑張った分だけ自分は成長できます。

要するに「変化しているかどうか」が重要なんですね

変化です、変化。

しかし、なかなか勉強しても成果が出ないお子さんは、

「目標点を取るために、毎日勉強しよう!」

「ワークを3周しよう!」

「毎日塾の自習室に行こう!」

といった具合に、すべて行動面にだけフォーカスしてしまいがち。

本当は、それらの行動を取った結果として、

「できない」が「できる」に変化していないといけないわけです

こうした意識を持たないまま、ただ毎日やっているからOKとか、ワークを3周したからOK!みたいに、自分にOKを出してしまうと、結果的に「できない」が「できない」ままになっているのに気づかず、自分の実力を過大評価してしまうことになります。

結果として、テストでボコボコにされて「なんであんなに頑張ったのに、点数につながらないんだろう…」と自信を失ってしまうんですね。

これを回避するには、その行動に血を通わせる意識面でのアップデートが必要になります。

勉強行動をとるだけで自分にOKを出すんじゃなくて、

「目の前の問題をきちんとできるようにするんだ!」

という意識を持って、取り組めるようになることが大事なんですね。

これが一つ目。

意識②一旦できるようにしたことを本番までキープできるようにする

続いて、二つ目に重要な意識は「できる」状態をテスト本番までキープするんだ!という意識です

ここでもやはり、よくありがちな失敗は、

「何度も復習が大事」

「×のやり直しが大事」

といった行動面だけにフォーカスしていることですね。

×のやり直しが必要とか、何度も復習が必要なのはもちろんそうなのですが、その行動に血を通わせる意識がないとまったく意味がありません。

「できる」をキープするんだ!という意識が必要なわけです。

ただ…

ちょっと恐ろしい話ですが、ほとんどの人はこのキープという意識が持てていないんですね。

人間は一旦できないことをできるようにすると、それが永続的に続くように錯覚してしまいがちです。

でも本当はすぐに忘れるんですね。

「いやいや、僕は自分はすぐ忘れると知ってます!」

という人でも、それでもまだ自分が想像している以上のスピードで忘れていることに気づかない。

できるようになった時の手応えだけが脳内に残っていて、実際の実力がもっともっと下がっていることに気づいていないわけです。

だから、そもそもキープするんだという意識が持てない人が圧倒的多数になっている現実があります。それはキープできていると自分では思いこんでいるからですね。

したがって、キープする意識を持つためには、そもそも自分自身を疑う習慣が必要になってきます

「この前勉強したときはできていたけど、今は自分で思っているよりもできないんじゃないだろうか?」

という問いを日々自分に投げかける習慣ですね。

この習慣づけができれば、自然に「できるようにしたことをキープせねば!」という意識が生まれてきます

そうすることで、テスト本番をバッチリ仕上がった状態で迎えられるようになるわけです

まとめ

最近はSNSでもブログでもいっぱい勉強法やノウハウが溢れていますが、それをうまく活用できる人とできない人がいるのは、意識の差だったりします。(もちろん他にも要因はありますが…)

ただ行動面をまねするだけではなくて、意識面にも注意を向けてみてください。

表面上行動をまねるのと、

意識①日々目の前の問題を「できる」ようにする

意識②一旦できるようにしたことをテスト本番までキープできるようにする

という2つの意識をもって行動するのとでは、成長速度は全然違います。

テストで目標点をゲットするために、ぜひ活用してみてください。

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ついやってない?子どものやる気をゼロにする親の言動2パターンhttps://ouchistudy.com/words-that-demoralize-children/Fri, 29 Oct 2021 01:37:16 +0000https://ouchistudy.com/?p=4994

こんにちは、おうちSTUDYの久松隆一です。 こういう場面では大抵子どものやる気がゼロまで下がってしまいます。 きっと多くの親御さんが一度は経験があるはずです。 同じ轍を踏まないためにも、子どものやる気を下げてしまう言動 ... ]]>

こんにちは、おうちSTUDYの久松隆一です。

子どものやる気を奪うつもりはないのに、結果的に機嫌を損ねてしまった…

ちょっと危機感を持ってもらいたかっただけなのに、気づいたらケンカになって話し合いにもならない…

こういう場面では大抵子どものやる気がゼロまで下がってしまいます。

本当はそんなつもりじゃなかったのに。

きっと多くの親御さんが一度は経験があるはずです。

同じ轍を踏まないためにも、子どものやる気を下げてしまう言動の2つのパターンを知っておいてください

親のせいで子どもが勉強のやる気を無くすとき、大抵この2パターンに該当します。

子どものやる気を下げる親の言動2パターン

早速ですが、子どものやる気がなくなる2つのパターンを紹介します。

それは、

  • 他者との比較
  • 理想との比較

の2つです。

具体例がなくても想像できると思いますが、一応いくつか挙げておくと、

他者との比較はこんな感じ。

◯◯くんはあんなに勉強してるのに、あなたはうんたらかんたら

同じ部活の△△ちゃんは英語で90点なのに、あなたはうんたらかんたら

周りの友だちはテスト前になると塾に毎日通って自習してるのに、あなたはうんたらかんたら

理想との比較はこんな感じ。

志望校にいくには偏差値●は必要なのに、あなたはうんたらかんたら

そのためにもっと頑張らないといけないのに、あなたはうんたらかんたら

といったような言葉です。

親御さんとしては、危機感を喚起したり、目の前の課題を認識してもらいたいと思って言っている

その根底には愛情があってこその言葉なのですが、残念ながらその愛情はうまく伝わらずに、まったく逆の結果を生んでしまうことが多いというジレンマ

あぁ、なんて悲しいんでしょう

お子さんも冷静になって考えたらそれは愛情だと理解しているのですが、いかんせんその場面では「怒り」のスイッチが入ってしまったり、「絶望」に似た感情が湧いてきてしまったり、いずれにしてもやる気を失ってしまいます。

例外的にうまくいくパターンは、もともと「自分はやればできるという感覚」を強く持っている子だけ。ほんのひと握りだけの話です。

他人と比較したり、理想と比較したりすれば、ほとんどの場合は子どものやる気を奪ってしまう結果が待っています

比較されると人は無力感を感じる

ちょっとふり返ってみませんか。

他者と比べられて嫌な気持ちになったことや、理想と比べられて嫌な気持ちになったことってありませんか?

僕は今パッと思い出してみると、

最近奥さんから

●の旦那さんは毎日保育園のお迎えいってくれるらしいよ。なのにあなたはうんたらかんたら

と言われたとき、ちょっと嫌な感じがしましたね。笑

それから、もともと会社に勤めて塾の運営をしていたのですが、他の校舎と比較されたり、理想通りの生徒数が集まっていないのを責められたりすると、やはり嫌な気持ちになりました。

家庭や仕事の場面で、そんな経験ってあなたもありませんか?

結局のところ、他者や理想と比較されて自分の落ち度を指摘されるのって、人間にとってものすごく不快なんですよね。

もともと勉強の成績が上がらないうえに、他人や理想と比較されると「やってもムダ」のように、自分に失望してしまいます。これは心の奥深いところに、思い込みとしてすり込まれていきます

一方で、表面では「これ以上あれこれ言われたくない」という怒りに似た感情も湧いてきます。自己防衛の一種です。だから、一時的には頑張れます。

でも、人は嫌なことを避けたいという欲求は長続きしません。心の奥底にすり込まれた「やってもムダ」という思い込みも、やる気をじわじわ奪っていきま

表面的なプレッシャーと、深層意識にある無力感の板挟み状態で、メンタルは常に緊張状態にあります

こんな状態でどうやってやる気が出るというのでしょうか?

普通の人間なら無理です。努力を継続することなどできるはずがありません。

比較の仕方を変えればやる気が出る

では、どうすればいいのでしょうか?

答えは簡単です。

これもまた比較を使ってください。

今度はやる気の出る比較です。何をするかというと、過去と現在を比べてあげてください

  • 1週間は分からなかった問題が、今できるようになっている
  • 昨日は覚えていなかった単語が、今覚えられている

過去と比較すれば、自分の成長が見えてきます。成長を実感させてあげることで人は自然にやる気が出てきます。

他人や理想との比較は、自分にはできないという無力感を生み出しますが、過去と比較することで「やれば成長できる」という有能感を生み出すことができます

勉強は成果が出る前に時間がかかるもの。それならば…

勉強は最終的な成果を出すまでに、それなりに時間がかかる営みです

勉強したから点数が伸びるのではありません。

正確に言えば、

  1. 勉強したことで知識量が増えていき、
  2. 結果的にとある問題を正解するために必要な知識がすべて揃うことで、
  3. その問題を正解することができて、
  4. その分だけ点数が伸びる

というメカニズムで成績が伸びます。

成果は日々の小さな成長が積み重なって、最後の最後でビンゴゲームのように一気に実を結ぶもの。でも、途中でやる気を失ってビンゴゲームを放棄してしまう人が圧倒的に多い

なぜでしょうか?

自分がやっても伸びている実感がないからです。自分に失望し、無力感を感じてしまうのです

本当は伸びているのに。

ビンゴカードにもともと穴が空いていなかったとしましょう。そこから頑張って穴を空けて4つまで揃ったとします。でも、まだ得点には結び付きません。

だから自分では「やってもムダ」と判断して、せっかくリーチしたビンゴカードを自ら手放してしまうんですね。

これは成果で評価しているからです。成長を見ていないから。

成果につなげたければ、成果を焦らずに日々の小さな成長を見つめてあげてください

お子さん自身ではなかなか気づきにくい成長を、周囲でサポートする人が気づかせてあげる。過去と今を比較するのです。そこで成長を実感できれば、自然に次のやる気につながってきます

成長は雪だるま式!いきなり大きな雪だるまは作れない

少し耳の痛い話をさせてください。

成果しか見ていない親を持つお子さんは、たいていうまくいきません。

それはなぜでしょうか?

成長を見つめる目線が無く、他者や理想とだけ比較するからです

成果とは理想とイコールの関係です。

これではお子さん自身が自分の成長に気づけず、やる気は継続しません。もちろん次の行動にもつながっていきません。

最終的に成果を出すためには、日々成長し続けることしか方法はありません

日々の成長はどのように生み出されるかというと、

行動→成長→やる気→行動→…

といったように循環しています。

つまり「成長を実感することでやる気になり、やる気になることで実際に行動し、行動することで実際に成長する」という好循環がそこにはあるのです

このサイクルをうまく回すには、雪だるまをイメージしてください。

雪だるまをつくるとき、最初は小さな玉をつくって、それを転がしていくうちに少しずつ大きくしていきますよね。

最初から大きな雪だるまを作ろうと思ってもうまくいきません。

成長サイクルもまったく同じ。成果を焦ったり理想を押しつけたりするのは、いきなり大きな雪だるまを作ろうとしているようなものです

ものごとには順序があります。

スポーツでもそうですよね?野球未経験の人が1〜2カ月努力したところで、小さな頃から何年も頑張ってきた人を実力で追い越すことはできない。

でも、1〜2カ月分頑張った分だけ成長しているはずです。

勉強も同じです。

まとめ

成果を焦って、他者や理想と比較をするとお子さんのやる気は急速にしぼんでいきます。かわりに過去と比較してあげてください。そうすれば、成長を実感できるようになり、次のやる気につながります

雪だるまをつくるイメージで、最初は小さな成長でもいい。最初から大きな成果を求めると簡単に壊れてしまいます。

今は少々中学校の成績が悪くても、スタートが遅れていたとしても、そんなことは関係ありません。正しい勉強の仕方を身につけて努力すれば、その分だけ日々成長できます

その小さな成長を実感させてあげることがすべての始まりではないでしょうか。

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これができたらもう安心!勉強の仕方が良くなる「自分を知る力」を鍛える方法https://ouchistudy.com/how-to-train-the-ability-to-know-yourself/Thu, 14 Oct 2021 21:11:31 +0000https://ouchistudy.com/?p=4959

こんにちは、おうちSTUDYの久松隆一です。 前回の記事で、 というお話をしました。 じゃあ、自分を知る力ってどうやって育てたらいいのでしょうか? 今回はお子さんの「自分を知る力」を育てる方法について解説したいと思います ... ]]>

こんにちは、おうちSTUDYの久松隆一です。

前回の記事で、

  • 勉強の仕方を良くするとは単にやり方を知識として知るだけ、技術として身につけるだけではダメなんですよ
  • 最終的に「自分を知る力」を育ててあげないと、せっかくの知識も技術も使いどころを誤って宝の持ち腐れになりますよ

というお話をしました。

じゃあ、自分を知る力ってどうやって育てたらいいのでしょうか?

今回はお子さんの「自分を知る力」を育てる方法について解説したいと思います

自分を知る力を育てる方法

結論から言います。「ふりかえり」をすることです

過去の自分をもう一度見つめ直す機会を作ってあげるんですね。第三者を見るように、自分を見つめる機会を作ってあげてください。

大人になると「あぁ、あの時は若かったなぁ」と感じることってないですか?

僕は最近、特に増えたと感じていて「高校のときは理不尽な先生によく反発してたなぁ」とか、「あんなの絶対に食べられるわけがない」と思っていたかんぴょうが食べられるようになったなぁ、とか。笑

後からふり返って、自分のことを評価すると少し恥ずかしい気持ちになったりします。

でも、その当時はそれが世界のすべて。理不尽な先生に立ち向かうとき正義は自分にあると思っていたし、かんぴょうなんて食べ物じゃない、なんて思っていたわけです。

でも時間が経てば、少し自分とは距離を置いて、第三者を見るように自分を見つめることができるんですよね

こうして自らを後から再評価することで、

久松

あのとき、あんなに反発していたけど、高校の先生にも言い分があって、その伝え方がちょっと理不尽だっただけなのかもな。自分にも非があったなぁ

なんて思えるようになる。(いやぁ、大人になりましたね。笑)

これぞまさに「自分を知る」ということです。

ふりかえりをして、過去の自分を再評価させることで、自分を知る力を育ててあげてください

「ふりかえり」をする際の3つのポイント

では、どうすれば効果的なふりかえりができるのでしょうか?

次の3つのポイントを守ってふりかえりを進めてあげてください

  1. そのとき何を考えていたのか?(認知)
  2. そのときどのような行動を取ったのか?(行動)
  3. 認知と行動をセットにして再評価させる

まずはそのとき何を考えていたのか?という認知に目を向けます

例えば、テスト2週間前になるまでまったくテスト勉強に手を付けなかったとしましょう。

そこには「2週間もあればテストに間に合うだろう」という認知が背景にあります。ここにまずはスポットライトを当てます。

続いて、その時どのような行動を取ったのか?について確認します

今回の例で言えば、

2週間前までまったくテスト勉強をしなかった

という行動ですね。

ここまできたら認知と行動をセットにして再評価させてください

何やら小難しく聞こえますが、やることは簡単です。

今回の例であれば、

「2週間もあればテストに間に合うだろう」という認知のもと「2週間前までまったくテスト勉強をしなかった」という行動を取ったんだよね、という具合に、セットにして事実関係を整理するだけでOK。

事実関係を整理してあげれば、勝手にお子さん自ら再評価が進みます

今回の記事のポイントはココです。ココさえ押さえておけばふりかえりはうまくいくし、自分を知る力も育てることができます。

「もっと早くからテスト勉強をスタートしないと間に合わないよ!」といくら言っても聞かないんです…

こうした親御さんの声をよく聞きますが、これは行動だけに焦点を当てているからうまくいかないんですね。

なんせ人間は「●●しなさい」と言われると一気にやる気を失う生き物です。行動レベルで指示しても逆効果なんですね。

お子さんに行動を変えてほしいなら、自分から行動を変える必要性を感じさせてあげないといけません。そのカギが認知にあるのです

認知と行動をセットにして事実関係を整理すると、お子さんは自ら気づきます。

あのとき2週間もあれば間に合うと思っていたけど、実際やってみたら全然間に合わなかったなぁ…

といった具合に。

注意

ただし、そもそも勉強する価値を感じていない子、そもそも何のために勉強するのか自分で見えていない子にとってはあまり効果がないので、もう一つ手前のアプローチが必要になります。先になぜ勉強するのかを明確にしてあげてください。

これこそがまさに「自分を知る」ということです。自分を知ることができれば、勝手に気づいて、勝手に行動は変わってきます

もちろん、1回や2回ふりかえりをしただけで劇的に変わるなんてことはないので、何度もこのふりかえりをくりかえして、自分を知る力を養ってあげてください

てか、これ親にもできるの?

ここまで読み進めてくると、

「これって、親にもできるの?」

と思われる方がいるかもしれませんが、できます。ただし、これには一つ条件があります。

お子さんが「結果で評価されることはない」という心理的安全性が担保されていることです

テストの結果が悪いと怒られる…

という心配があると、どうしてもお子さんは自己防衛に走ります。これでは生産的なふりかえりができません。

普段から結果の良し悪しでお子さんを評価しないようにしましょう

言うのは簡単で実際にやるのは難しいとは思いますが、ぜひ普段から心がけてみてください。

まとめ

勉強の仕方を良くするための最終関門は「自分を知る」ということ

自分を知る力を養うためには、

  1. その時何を考えていたのか?(認知)
  2. そのときどのような行動を取ったのか?(行動)
  3. 認知と行動をセットにして再評価させる

という3つのポイントを守ってふりかえりを進めてあげてください。

自分を知る力がつけば、今この課題をクリアするために自分は何をすべきなのか?が明確に分かるようになります。

自分がどこが分かっていないのか?

何も見ずに自分ひとりで、できるようになっているのか?

できるようにするには、今何をどうすればいいのか?

といったように、自分で自分の課題をクリアできるようになるというわけです。

これもまたひとつの技術ですので、意図的に練習しなければなかなか身につくものではありません。

ぜひじっくりと取り組んで、自分を育成できる力を鍛えていきたいですね!

なお、自分を知る力など勉強の仕方を良くするマンツーマンレッスンも人数限定ではありますが、やっておりますので興味のある方はこちらも覗いてみてください。

レッスン内容をチェックする

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「勉強の仕方」を良くするとはどういうことか?https://ouchistudy.com/to-improve-the-way-you-study/Fri, 01 Oct 2021 00:42:46 +0000https://ouchistudy.com/?p=4930

こんにちは、おうちSTUDYの久松隆一です。 このブログを立ち上げてもう4年になりますが、一貫して発信してきたことがあります。 それは「勉強の仕方を良くしましょう」ということ。 やり方がマズイと努力しても成長しないからで ... ]]>

こんにちは、おうちSTUDYの久松隆一です。

このブログを立ち上げてもう4年になりますが、一貫して発信してきたことがあります。

それは「勉強の仕方を良くしましょう」ということ。

やり方がマズイと努力しても成長しないからですね。

でも、

「勉強の仕方を良くする」って、なんだかフワッとしていてよく分からないなぁ…

と思いませんか?

どうなっていれば「勉強の仕方が良い状態」と言えるのか?

といったゴール地点が見えていなければ、そこに向かう過程も具体的に見えてきませんよね。

というわけで、今日は「勉強の仕方を良くする」とはどういうことか?について、3つの段階に分けてまとめてみたいと思います

特に3つ目は見落とされがちですので、そこだけでも読んでみてください。

勉強の仕方が良くなれば、どうなるの?

はじめに「勉強の仕方を良くする」ことができたら、一体どうなれるのか?について簡単にまとめておきます

大きく3つのメリットがありまして、これらは連鎖してクルクル回り続けます。一旦この連鎖反応を起こすことができたら、勝手にやる気のサイクルが回っていくようになるんですね。

ひとつずつ見て見ましょう。

メリット1:勉強した分だけ成長できる

良い勉強の仕方とは、自分が勉強した分だけ成長できるということです

わざわざ言うまでもないかもしれませんね。勉強の仕方が良くなれば、やった分だけ成長できるようになります。

メリット2:「やれば伸びる人」というセルフイメージがつく

その成長に気づくと「自分は勉強した分だけ成長できるんだ」という経験をひとつ積むことになります。こうした経験を積み重ねていくことでセルフイメージが書き換わります

「やってもムダ」という間違った思い込みは、「勉強しても成長しなかった」という体験の積み重ねによって引き起こされたように、その逆も又しかりというわけです。

このポジティブなセルフイメージは、中学校の成績や高校の進路なんかよりよっぽど大事なことだと僕は思っています。

メリット3:勉強のやる気が続きやすくなる

やってもムダと思っていたら、やる気など続くはずがありません。やった分だけ自分は成長していることに気けば、次の行動につながる勇気が湧いてきます

子どもたちがあれだけゲームにハマるのは、自分の成長を実感しやすい設計がゲームに搭載されているからです。

連続でタップするだけでレベルが上がったり、アイテムが手に入ったり。たいした労力をかけずに成長を実感できるから、楽しくてやる気が続くんですね。

一方で、勉強では相当な労力をかけても自分の成長が見えない。やる気が続く要素がありませんよね。

行動を継続させたいなら、行動する勇気が絶え間なく湧き続ける泉が必要です。

その泉は「やれば伸びる人」というセルフイメージであり、「やったら伸びた」という成長実感にあります

勉強の仕方を良くするとはどういうことか?

では、本題にはいりましょう。

勉強の仕方を良くするとは、大きく3つの段階があります。

後で説明しますが、一般的には2つ目の段階までは認知されていますが、3つ目の段階についてはほとんどの人が見逃しています。塾の先生でさえ、ほとんど気づいてないはず。

知識を手に入れる段階

1つめの段階は「正しい知識を手に入れる」ということ

脳科学の進歩とIT技術の進歩によって、今は簡単に科学的に効果が実証された「効率的な勉強法」に関する知識が手に入るようになりました。ひと昔前までは根性論が幅をきかせていたのがウソのようです。

この前の東京2020オリンピックでも日本が獲得したメダル数が過去最高だったみたいですが、これはスポーツの世界でも根性論が退場し、科学的根拠のある方法で育成が行われたからではないかと思っています。

こうした現代では、勉強法においても、

  • 簡単に覚えられる暗記法
  • テスト勉強計画の立て方
  • ノートの取り方
  • 問題集の効率的な使い方

など、挙げればキリがありませんが、これらはネットで調べても簡単に手に入ります。

僕自身も「テスト勉強法」について網羅した動画講座を出していますが、第1段階はわりと誰でもその気さえあればクリアできます。

技術を身につける段階

2つ目の段階は「技術を身につける」段階です。

知識として持っているだけでは意味がないので、それを実際に正しく使えるようになりましょう、というのがこの段階。

例えば、暗記のポイントの一つに「印象に残す」というものがありまして、「日常ではありえないインパクトのある想像」に「ビジュアル化」をかけあわせると記憶に残りやすくなります。

詳しくはこちらの記事で解説しているのでここでは深入りしませんが、この知識は知っていても簡単に使えるようにはなりません。練習が必要なんですね。

正しく知識を使えているかどうかをチェックしてもらいながら、修正を重ねて反復練習を積み重ねる。こうして単なる知識ではなく、技術として身につけることができます。

この段階をクリアするには、正しいかどうかをチェックし、フィードバックしてくれる先生の存在が必要となります。ここをクリアできる人の数は一気に減ります。

ここで自分のレッスンのことを言うのはいやらしいですが、僕の1:1学習コーチングでは約2カ月を目安にここまで一気にクリアしてもらっています。

ただ、見方を変えれば、2カ月もあれば身につくほど簡単だと言えます。

真の課題はこの次の段階にあるんですね。

自分を知る段階

3つ目の段階では「自分を知る」という課題をクリアしなければなりません

あなたは自分のことが理解できていますか?

自分が下した判断を間違えることはほとんどありませんか?

おそらくNoですよね。自分を知るという課題はとても難しいのです

しかし、勉強の仕方を良くするには、この課題に取り組まなければなりません。

実は、勉強の仕方が良くない人は、

  • 自分が分かっていないことが分かっていない(のに、自分では分かったつもりになっている)
  • 自分ではもうできると思っている(のに、実際やってみたらできないことに気づいていない)
  • バッチリ暗記したと思っている(けど、実際はすぐに忘れる程度の記憶しか作れていないことに気づいていない)
  • 覚えれば良い問題だと判断して暗記した(けど、実際は丸暗記しただけでは解けない問題であることに気づいていない)

といった具合に、あらゆる場面で判断をミスっています。

だからやっても成長しない。勉強したのにできない。

こうした判断ミスは「自分を知らない」ことに由来しているわけです。

だから難しい。

第3段階はもっとも難しいのです。

人間は誰しもそうですが、自分のことを客観的に捉え、正確に評価することが苦手です。いわゆる認知バイアスによって、自己を過大評価してしまうからです

なんであんなテストまで余裕ぶっこいてたのに、テスト直前になったら焦って勉強してんの?もっと早くから勉強しとけばこんなことにならないのに…

いつもテスト直後は良い点取れたと自信満々なのに、いざテストが返ってきたら予想より20点も低いの?その自信は一体どこから来てるの…

心当たりがありませんか?

この状態を、

うちの子は「やる気が無い」とか「きちんと勉強してない」と評価しているうちは、解決に至りません。

本質はそこにないからです。

本質的な解決策は「自分を知る」力を養うこと。

自分ことを客観的に見つめながら、自分の出来具合を懐疑的に捉え、自分の安易な未来予測に対して疑いの目を向けて、慎重な姿勢で自己評価を行う。

こうした慎重な姿勢によって自分を評価できるようになって初めて「自分を知る」ことができるのです。これができるようになった状態が、本当の意味において「勉強の仕方が良くなった」という状態です

まとめ

「勉強法を学ぶ」と聞くと、多くの人は「効率的な勉強法を身につける」というイメージをもちます。

実際にぼくも「正しいやり方を身につけましょう」と発信しています。

でもね。

本当はもうひとつ奥がある。

自分を知るという段階です。

もしお子さんが、勉強法の本を読んでもうまくいかなかったり、勉強法を教えてもらう講座を受けてもうまくいかなかったりするなら「自分を知る」という段階をクリアしていない可能性が高いです。

これは認知バイアスとの戦いなので、1~2ヶ月程度で簡単に乗り越えられるものではありませんが、じっくりとこの課題と向き合って乗り越えていくトレーニングを続けていく必要があります。

成果を焦らずじっくり取り組んでいきましょう。

どうやってトレーニングするのか、についてはこちらの記事が参考になると思います。

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「子どものやる気を出すには何をしたらいい?」に潜む落とし穴https://ouchistudy.com/motivation-up/Fri, 17 Sep 2021 02:00:00 +0000https://ouchistudy.com/?p=4914

という悩みって尽きませんよね。 その答えになるような記事も検索すればすぐに見つかるぐらい溢れています。 ただ、その質問をするときに前提となっていることにお気づきでしょうか? 「何をすればいい?」という発想です。 実はコレ ... ]]>

子どものやる気を引き出すには、何をしたらいいですか?

どんな声かけをしたらいいですか?

という悩みって尽きませんよね。

その答えになるような記事も検索すればすぐに見つかるぐらい溢れています。

ただ、その質問をするときに前提となっていることにお気づきでしょうか?

「何をすればいい?」という発想です。

実はコレ、ちょっと危ない。

以前わたしも勉強をやる気にさせる方法という記事を書いたのですが、これだけだと、

「本質が見えないかもな…」と最近思いまして。

というわけで、今日はやる気を引き出すための本質的なことなのに、つい見落とされがちなポイントについてまとめておきたいと思います。

何をすればいい?ではうまくいかない

お子さんの勉強のやる気がないとき、

「親として何をしてあげたらいいんだろう?」

「どんな声かけをしてあげたらいいんだろう?」

と考えることはとても自然なことですし、もちろん悪いことではありません。

ただ、見落としてほしくないことがあるのです。

それは、相手は「心」だということです。

「モノ」ではないんですね。

この夏はモロヘイヤにハマっていたのですが、そのときに『モロヘイヤ 調理法』と検索してみたんですね。検索すればすぐに、茎のおいしい食べ方であったり、レシピであったり、まぁ無限に出てきます。

(ちなみに、個人的におすすめの食べ方は、細かく切ってほんのサッと茹でてミョウガとめんつゆを混ぜて氷で冷やして食べる!そうめんみたいな感覚で美味。)

モロヘイヤのように相手が「モノ」であれば、「何をすればいい?」という問いだけでも問題は起こりません。

しかし、相手が「心」の場合はどうでしょうか?

花鳥風月に心を打たれ、人生のドラマに心を震わせる心が人間には備わっています。

「頑張れ」という一言をとっても、受取り手の心の状態によって行動が変わってきますよね?

入力によっていつも同じ結果を出してくれるコンピュータとは違って、もっと複雑で気まぐれなアルゴリズムを備えているのが人間なのです。

他者のやる気を出すという営みのように、心を相手にするときには「何をすればやる気が出るのか?」という単純な問いでは解決できないのです。

どういう心の状態になればいい?という問い

単純な問いだけではダメなのであれば、そこにもう一つ問いを加えましょう。

どういう心の状態になればいい?

という問いです。

実際に僕が1:1でサポートする際にいつも考えているのはこちらです。

心の状態が整えば、自然にやる気は出てくるからです。

それも、長くつづく本物のやる気。「勉強しなさい」と怒られたからしぶしぶ行動するような短期的なやる気ではなく。

どんな心の状態になればいいの?5つのポイント

では、どんな心の状態になっていれば、長期的に行動し続けられるやる気が出るのでしょうか?

上にも書いたように、相手は心なので、複雑で気まぐれ。ここに書いてあることがすべてではありません。

ましてや、これから書くことは唯一絶対の正解ではありません。なんせ相手は心ですから。「何も知らないよりはうまくできるだろう」という知的謙虚さを忘れずにお読みください。

5つのポイントにまとめておきます。

  1. 「それをする意味がある」と感じている
  2. 課題やその達成方法を自分で決めているという実感がある
  3. 自分はその目標や、そこにいたるまでの課題をクリアできると感じている
  4. 行動した分だけ成長できている実感がある
  5. 失敗することに対して心理的安全性を感じている

「それをする意味がある」と感じている

勉強することが誰かに与えられた目標になっていませんか?

お子さん自身の心の中から本当に望んでいるものですか?

何より重要なことは、お子さん自身がその目標に対して価値を感じていますか?

価値を感じていないものにやる気は出ません。

課題やその達成方法を自分で決めているという実感がある

課題を誰かに与えられていませんか?最終的に心から納得して自己決定できていますか?

自分で主体的に取り組んでいないこと、他者によって決められた課題に対して人間はやる気が出ません。

自分はその目標や、そこにいたるまでの課題をクリアできると感じている

その目標や課題は頑張ればクリアできると信じられていますか?

心の中で「そんなの無理だ…」と感じていませんか?

「やればできる」と感じられないことについて、人間はやる気が出ません。

行動した分だけ成長できている実感がある

お子さんは自分の日々の成長を感じられていますか?

お子さんの成長を見つめられていますか?

日々の小さな成長に自分で気づけていないなら、行き着く先は「やってもムダ」という思い込みです。

やってもムダだと感じていることに、人間はやる気が出ません。

失敗することに対して心理的安全性を感じている

心理的安全性とは「それをしても咎められない」という安心感のことです。

失敗して怒られたらどうしよう…点数が悪くて怒られたらどうしよう…といったやる気は本物と言えるでしょうか?

Noです。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」のループに陥るだけです。

まとめ

これら5つのポイントについて、まずは知っておいてください。

長期的なやる気を引き出す上で大事なのは「心の状態」です。

心の状態を考慮した上で、そこから逆算して「何をすればやる気が出るのか?」といった問いを立ててみましょう。

本質をないがしろにして、人の心を考慮せずに、

ただ闇雲に「あの記事に書いてあった●●をすればやる気が出る!」だなんてやっていてもうまくいきません。

相手は人間であり、人間には心があります。

私自身も、人の心を尊重する姿勢を忘れないように日々のレッスンに取り組んでまいりたいと改めて身が引き締まる思いです。

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