お母さん
お母さん
こんにちは、中学生専門・伸び悩み解消学習コーチの久松隆一です。
最近、子供に勉強を教えるコツについての記事を書きまくっていますが、今回はその第3弾。
勉強が苦手な子供に勉強を教えるときは、教える側がついイライラしてしまう、、という声をよくお聞きします。
ただ、ほんの少し子供に勉強を教えるコツを知っていたら、子供の理解度も上がりますし、結果的にイライラせずにすみます。
ということで、今回は勉強が苦手な子供に勉強を教えるコツの「テクニック編」をお送りしたいと思います。
話すスピードはゆっくり・・ではなく「間」を取る
勉強を子供に教えるときに、よく「早口にならないようにゆっくり話す」って言われます。
これはもちろん正解なんですけど、これまでの経験から言うと、それ以上に「間(ま)」が大事だと考えています。
ただゆっくり話せばいいってもんじゃないんです。
説明って、
これがこうなる。
↓
だからこれがこうなる。
↓
すると、さらにこれがこうなる。
↓
で、最後にこうなる。
みたいな感じで、一歩ずつ理解の階段を登ってもらうイメージで進めます。
この階段を一段ずつ登ってもらわないと、途中でついてこれずに「わからない」となってしまいます。指導者側が、理解の階段を先に登りすぎたら、もう子供の理解力はついてこれません。
しかし、言葉を聞いてから、その言葉の意味を脳内でイメージするまでの間には、必ずタイムラグが生じます。
・・・ややこしいですよね?
これをお読みのあなたが今まさにタイムラグを感じていると思います。
このタイムラグを考慮することがとても大事なのです。
今の話を図にしてみましょう。
リンゴという言葉を聞いて、脳内でリンゴをイメージ化するには、こんな処理が行われているわけですね。
「リンゴ」だったらタイムラグがほとんどないかもしれませんが、これが「A君は池の周りを時速3kmで右回りに、一方B君は…」ってことになると、いちいち脳内イメージをつくるのに時間がかかるわけです。
このタイムラグを考慮する必要があるのです。
つまり、
「これがこうなる。」
・
・
・
(間を取る)
・
・
・
「だからこれがこうなる。」
・
・
・
(間を取る)
・
・
・
「すると、さらにこれがこうなる。」
・
・
・
(間を取る)
・
・
・
「で、最後にこうなる。」
こんな感じで、説明する際は、文と文のあいだに「間」を取ることが大事。これは、文の意味を脳内で処理する時間をつくっているわけです。
「ゆっくり」というのは、
「こ〜れ〜が〜、こ〜う〜な〜る〜」
っていう意味ですよね、かなり極端な例ですが。
ゆっくりはちょっと主旨とはズレますね。あくまでも、タイムラグを考慮して脳内で処理する時間を確保するのが目的なので。
ゆっくり話すというよりも、文と文の間に脳内処理の時間をつくってあげる感覚で話をしてみてください。
とくに、マンツーマンで指導しているときは表情とかうなずき方に注目してみるとイイです。脳内処理が完了したときに、「・・・ふむふむ!」みたいな反応が出ます。
そしたら脳内処理が完了してるので、次の文を話しはじめてOKです!
当たり前の知識を持っていないかも?と注意しながら話す
これも指導者が見落としがちなところですが、知ってて当たり前だと思っている知識を子供は持っていません。
文章題の中にこんな文があったとします。
「太郎くんは家をでて東100mに進み、コンビニの角を北に曲がりました」
一見当たり前に理解できそうですが、これでも中学生にはひっかかりが生じることがあるんですね。東西南北がよく分かっていない子供も実際にいるからです。
これは極端な例かもしれませんが、それぐらい大人が当たり前に思っていることでもその知識を持っていない可能性があるということです。
指導者は、これを考慮して説明しないといけません。
スモールステップで!
では、この問題をどうやって解決すればいいのでしょうか?
キーワードはスモールステップ!
別の例を使って、具体的に解決策をお伝えしますね。
ぼくは料理がまったくできないんですが、
この前晩ご飯がエビフライだったときに、こんな会話になったんです。
ぼく「タルタルソースあったらいいなぁ。」
奥さん「あー、ちょうどマヨネーズ切らしてるからできひんわぁ。」
ぼく「ポカーン(๑º ロ º๑)」
ぼくはタルタルソースがマヨネーズから作られてることを知らなかったんですね(恥ずかしい)。
「ん?タルタルソースとマヨネーズは何も関係なくね(´・ω・`)???」
と完全にハテナでした。
奥さんからすれば、タルタルソースはマヨネーズから作られていることが当たり前なんだけど、ぼくはそれを知らなかった。
勉強が苦手な子供に勉強を教えるときも、こうしたことがよく起こるわけです。
これを解決するためには、スモールステップで進めてあげる。
先ほどの例だと、
ぼく「タルタルソースあったらいいなぁ。」
奥さん「あー、タルタルソースはマヨネーズからできてるんだけど、ちょうどマヨネーズ切らしてるからできひんわぁ。」
ぼく「そっかそっか、残念!」
こうすれば、ぼくにも理解できるようになるわけです。論理のステップを細かく刻んであげるイメージですね。
こうした論理のステップを配慮できずに勉強を教える人がよくやってしまうのが、
先生「y=2xやし、xが4ってなってるから、yが8になるやろ?」
生徒「・・うん。(※内心よく分かってない)」
という説明の仕方。
これは、ちょっと勉強が苦手な中学生からするとステップ幅が広すぎるんですね。
ぼくならこうします。
ぼく「この問題って何を求めるんやっけ?」
生徒「yがいくつかを求める」
ぼく「天才( `・ω・´)ノそれを解くためにはどうしたらいいんやっけ?」
生徒「y=2xに代入する」
ぼく「はい、天才( `・ω・´)ノ xに数字を代入したらいいんやったよな!じゃあxはいくつって問題に書いてる?」
生徒「2って書いてる」
ぼく「じゃあそれ代入してみたらどうなる?」
生徒「yが4になる」
ぼく「すばらしー!こうやったら答え出せるよな!そうやって解くんやで( `・ω・´)ノ」
こんな感じで、とにかく細かくステップを刻んで一歩ずつ登らせてあげると、説明についてこれるようになりますよ!
まとめ
今回は2つのテクニックを紹介しましたが、どちらも本質的には「教える側」と「教えられる側」のギャップに配慮しながら説明するということです。
結局のところ、教える側は常に子供目線に立って導いてあげる!ということさえ気をつけていれば、勉強を上手に教えられるようになると思いますし、子供もスムーズに理解してくれます。
ちょっとしたことですが、このちょっとの差で子供が「わたしには理解力がないんだ・・」と自信を失う原因になってしまいます。
それは本当にもったいないですよね。
逆に言えば、教える側のちょっとした配慮で子供の可能性を拓いてあげられると思っていますし、それができたら本当に楽しいと思いませんか?
ぼくはワクワクします!
そのワクワク感を持って「子供目線に合わせきる!!!」ということだけいつも心がけておきたいですね!
久松

おうちSTUDYは「できない」を「できる」に変える正しい勉強の仕方が身につくオンラインスクールです。
詳細は以下のボタンからご覧ください。