点数が伸びないなら要チェック!正しい間違い直しの仕方とは?

こんにちは、中学生専門・伸び悩み解消学習コーチの久松隆一です。

 

テストが返ってくるたび、こんなやりとりしてませんか??

間違えたところもう一度やり直ししてよ!

お母さん

間違い直しをしても点数が上がらないもん。意味ないじゃん・・。

中学生

そんなはずないでしょ!適当にやってるんじゃないの!?ちゃんとやりなさい!

お母さん

(・・・ちゃんとやってるのに。。。)

中学生

(・・・うちの子本当に勉強ができないんじゃ。。。)

お母さん

 

心配することはありません。

間違い直しをしても点数が伸びないのは、頭が悪いからではなく、間違い直しの仕方が悪いからです。

決して「頭が悪いから」と安易に考えないでほしいのです。

このブログで何度も何度も繰り返しお伝えしていますが、勉強をしても成績が伸びないのは、頭が悪いからではありません。勉強の仕方が間違っているのです。

 

今日はその一例として、成績の上がらない子がやってしまいがちな間違い直しの仕方と、点数をきっちり上げるための正しい間違い直しの仕方をお伝えします。

 

久松

間違い直しは本当に大事です!でもやり方に注意しないと意味が無いものになってしまいます!

 

間違い直しをしても点数が伸びないのはなぜ?

 

間違い直しはいつもちゃんとやってるよ!でもやっても意味ないもん!

中学生

 

間違い直しをしても点数が伸びないのはなぜでしょうか?

 

それはズバリ「間違い直しの仕方」が間違っているからです。(なんかややこしい日本語ですね・・。笑)

 

これは指導者の側がちゃんと注意していないと、なかなか気づかないものなのですが、「間違い直し」という一言をとってみても、指導者の側と子どもの想像する内容が違っています。

このことに気づかずにただ「間違い直しをしなさい」と言っても、そもそも子どもが想像している「間違い直しの仕方」が理想のやり方とは大きく違っているので、意味が無いものになってしまうのです。

 

よくある間違い直しの3タイプ

「間違い直ししてね」と言ったときに、ざっと大きく3タイプの間違い直しの仕方があります。

Aタイプ

「×になった問題をただ単にもう一度解き直す」

 

Bタイプ

「×になった問題を見て、なぜ×になったか間違えた理由を考える」

「もう一度解き直す」

 

Cタイプ

「×になった問題を見て、なぜ×になったか間違えた理由を考える」

「どうやったら次に間違えないようになるか考える」

「もう一度解き直す」

だいたいこの3タイプに分けられます。ただ、表面上の結果だけ見れば、「もう一度解き直している」のであまり区別が付かないのです。

 

Cタイプになれたら成績が伸びる

Aタイプの子どもは、とりあえず問題を解いたらそれで満足してしまうので、次に同じ問題が出たときにまた同じミスをしてしまう可能性が高いです。

間違い直しをしても成績が伸びない子のほとんどは、このやり方になってしまっています。

 

Bタイプの子どもは、「なぜ間違えてしまったのか」間違えた理由まで探っているので、次につながる間違い直しの仕方になっています。ただ、あともう一歩ほしいな・・・というのが本音。まだまだ効率化できます。

 

Cタイプの子どもは、バッチリです。今回ミスした内容を次に間違えないための作戦までしっかりと考えられています。そのため、次にミスする可能性がぐっと低くなります。ここまでできるようになると、かなり成績も上がります。

 

このように、「間違い直ししてね」という一言をとっても、子どもによっては受け取り方が違ってしまうのです。

これが「間違い直し」をして点数が伸びる子もいれば、伸びない子もいるという残念な結果を生んでしまう理由です。

 

間違い直しをしても点数が伸びない子に必要なものは?

間違い直しをしているのに成績が伸びないのは、ただ間違い直しをして終わりにしてしまっているからです。

点数を伸ばしたかったらここを変えるだけです。

 

ステップ1

自分を客観的に見て、自分が書いた答えはなぜ間違いなのか?(間違えた原因)をまず考えましょう。

例えば、
○ Where do you live?
× Where are you live?
⇒liveは一般動詞。一般動詞の疑問文はdoを使う。
といった具合です。

 

ステップ2

さらに、「どうやったら次は間違えなくなるか?」(次へ向けた対策)まで考えられるとベストです。

例えば、
最初に一般動詞かbe動詞か判断してから問題を解き始める
といった具合です。

このように、ミスした原因を踏まえて、解き方を自分でマニュアル化できれば次に同じミスをする確率はぐっと減ります。

ここまでやって初めて正しい間違い直しができたと言えるのです。

 

 

手順を教えるときは「具体的に」教えてあげてください

上記のような間違い直しの仕方ができれば必ず点数は上がります。

逆に言えば、指導者側は「間違い直しをしてね」と言う時にここまで具体的に伝える必要があるのです。

実際にわたしの勉強の仕方レッスンでは、これよりさらに具体的に、間違い直しの仕方を指導しています。

例えば、

  • ノートの右端に「間違えた原因」と「次へ向けた対策」を書く
  • セルフレクチャーをする
  • ノートをまとめるときには「覚えたいこと」を覚えやすいカタチにする
  • 情報を加工するときにはこんなポイントに気をつけて加工しようね

などなど。

勉強の仕方を教えるときには、これぐらい具体的に教えてあげてほしいのです。

そこまできっちりやってあげないと指導者と子どもの間で「手順」の認識がズレる、だから点数が上がらない。

すると・・・・・

「いくら勉強しても意味が無い」という間違った学習観を持ってしまうし、「いくらやっても私はダメだ・・」という残念なセルフイメージを持たせてしまいかねません。

ぜひ勉強の仕方を教えるときは具体的にアドバイスしてあげてください。

 

まとめ

間違い直しはミスをした原因と次へ向けた対策を考えるところまでして初めて意味を持ちます。

間違い直しをしても点数が伸びない場合、まずは上で紹介した間違い直しの具体的な手順ができているかどうかをチェックしてみてください。

「なんかうちの子点数が伸びないな・・・」

という方は、間違い直しの基準が親子でズレている可能性があります。

 

具体的に間違い直しの手順を共有してみて、その上で意味のある間違い直しの仕方に修正してあげられると良いですね。

やり方一つで勉強の成果は驚くほど変わります!

 

 

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